品田悦一

品田悦一︵しなだよしかず、1959年 1月30日^[1] - ︶は、日本の日本文学研究者。学位は文学修士^[2]。専門は日本古代文学︵歌謡・和歌特に﹃万葉集﹄の東歌︶。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻教授。

経歴[編集]

群馬県出身。群馬県立前橋高等学校を経て、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。聖心女子大学文学部教授などを経て、2004年東京大学准教授、2011年10月教授。初の単著﹃万葉集の発明﹄では、﹃万葉集﹄が近代国民国家の文化装置として﹁国民歌集﹂の地位を与えられるようになり、﹁創られた伝統﹂として成立していくことになった過程を研究。同著は中国語訳もなされた。2019年に発表された新元号﹁令和﹂が万葉集を出典としていると報道されたことから再び同著が脚光を浴びたが、政治権力が国威発揚の目的で万葉集を利用することに対しては一貫して批判的である^[3]。斎藤茂吉の万葉集享受の研究でも知られる。

受賞歴[編集]

●1989年度第15回日本古典文学会賞 ●2002年﹃万葉集の発明﹄で2001年度、第19回上代文学会賞 ●2011年、評伝﹃斎藤茂吉﹄で第22回斎藤茂吉短歌文学賞、第9回日本歌人クラブ評論賞 ●2015年、﹃斎藤茂吉　異形の短歌﹄で第23回やまなし文学賞

著書[編集]

●﹃万葉集の発明　国民国家と文化装置としての古典﹄︵2001年・新曜社︶新装版、2019年 ●﹃斎藤茂吉　あかあかと一本の道とほりたり﹄︵2010年・ミネルヴァ書房、ミネルヴァ日本評伝選︶ ●﹃斎藤茂吉　異形の短歌﹄新潮社、2014　 ●﹃鬼酣房先生かく語りき﹄青磁社、2015 ●﹃万葉ポピュリズムを斬る﹄短歌研究社・講談社、2020

脚注[編集]

(一)^ ﹃読売年鑑 2016年版﹄︵読売新聞東京本社、2016年︶p.320 (二)^ “東京大学　教員詳細　品田悦一”. 東京大学. 2023年8月16日閲覧。 (三)^ “万葉ポピュリズムを斬る品田悦一︵よしかず︶著‥東京新聞 TOKYO Web”. 東京新聞 TOKYO Web. 2021年4月10日閲覧。

外部リンク[編集]

●品田悦一 - 東京大学 ●品田悦一 - 東京大学大学院総合文化研究科 ●品田悦一 - researchmap ●品田悦一 - 現代ビジネス

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