コンテンツにスキップ

商売往来

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

16947()

概要[編集]



作者・成立[編集]

作者は、上方手習い師匠であった堀流水軒。成立は、正確な年は不明だが、広島県三次市立図書館にある版本の本文末尾に「元禄七年五月中旬」とあり、元禄七年(1694年)頃に成立したと考えられる。

内容[編集]

元禄七年に成立した初期の商売往来には、商業に関する語彙、全361単語が内容として収められていた。以下に示すとおり、その内容は商品に関するものが圧倒的に多く、商人の子供にとって、商品の名前を学ぶことが重要視されていたことが分かる。

  • 取引に関する記録文字等: 25語彙
  • 貨幣名: 8語彙
  • 商品に関するもの: 296語彙
  • 商人生活の心得に関するもの: 32語彙

参考文献[編集]

  • 石川松太郎著、往来物の成立と展開』雄松堂出版、1988年