出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
登場人物[編集]
秋川 鉄之介︵あきかわ てつのすけ︶
主人公。26歳。旧御家人の次男で、秩父困民党事件に加担して捕らえられ、逆賊として20年の懲役を受けて網走監獄に送られた。北辰一刀流の免許皆伝で、道場では四天王と呼ばれて師範代をつとめたほどの腕前。
山田 真吾︵やまだ しんご︶
元左官屋。46歳。酒に酔った勢いで新政府の役人に石を投げたため、反逆罪で20年の懲役を言い渡され、網走監獄へと送られた。早食い。
猿渡 秀介︵さるわたり しゅうすけ︶
看守長。長州出身。同郷の先輩である伊藤博文から、道路工事の詳細な記録を残すように命じられている。
ヤツメノリ
アイヌの男性。看守に暴行されていた時に助けられた縁で鉄之介と知り合う。日本語を解する。
ニスレッケル︵頼んでしゃべれるようになった男という意味︶
アイヌの長。44歳。偉丈夫。
トケムニタ
ニスレッケルの妻。40歳。口の周りに入墨をしている。
トウルシノ︵全身垢まみれという意味︶
ニスレッケルの娘。17歳。身長五尺たらず。優しいが男勝りな性格。
関連項目[編集]
●囚人道路 - 本作の題材となった、囚人を使役して開削された道路。
●﹃赤い人﹄ - 吉村昭の長編歴史小説。
●国道333号 - 北見峠を通る現在の一般国道。