大口周魚

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略年譜
元治元年 1864年 名古屋に生まれる。
明治22年 1889年 25歳 宮内省御歌所に入所する。
明治23年 1890年 26歳 難波津会」が結成され、上代様の研究・復興に参画する。
明治29年 1896年 32歳 西本願寺の庫裡の中から『西本願寺本三十六人家集』を発見する。
明治30年 1896年 32歳 宮内省御歌所録事(ろくじ、文書の管理などをする職)になる。
明治39年 1906年 42歳 寄人になる。
大正5年 1916年 52歳 作品『道成寺のかたに』を書す。
大正9年 1920年 56歳 永眠。

栄典[編集]

代表作[編集]

  • 『遠山雪』
遠山雪 周魚
あまぐもの よそのたかねも たかどのの まどにせまりて ゆきぞはれたる
  • 『春月』
みゆるもの みなおぼろにて ゆめのくに たどるににたり はるのよのつき
春月 周魚
  • 『田家早梅』
田家早梅 周魚
うらちかき さとはふゆこそ なかるらし むぎふあおみて うめのはなさく
  • 『道成寺のかたに』
ひだかがわ かへらぬみづの あとおひて うらみのふちに ちるさくらかな
道成寺のかたに 周魚
  • 『無題』
ことさらに うゑぬくさまで 花さきて にはおもしろき 秋にはなりぬ 鯛二
珍しく「鯛二」と本名を署名している。自詠は本名を書くのが正式だが、自詠でも「周魚」と署名しているものが多い。
  • 『寒林』
寒林
ゆきしろき 野ずゑのやまの みえすぎて くぬぎのはやし こがらしのふく 周魚
  • 『旅山雪』
旅山雪
かへりみる やまはふぶきに かくれけり うれしくみちを いそぎてぞこし 周魚

著書[編集]

  • 『大口鯛二翁家集』
  • 『女子習字教科書』
  • 『金玉集略解』

師弟関係[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 『官報』第5842号「叙任及辞令」1902年12月22日。

関連項目[編集]

参考文献[編集]

  • 飯島春敬ほか 『書道辞典』(東京堂出版、1975年4月)
  • 「近代日本の書」(『芸術新聞社、1981年10月臨時増刊)
  • 「かな百科」(『墨』芸術新聞社、1990年6月臨時増刊 書体シリーズ4)