大木あまり
大木 あまり︵おおき あまり、1941年6月1日 - ︶は、日本の俳人。本名は吉本章栄︵ふみえ︶[1]。
経歴[編集]
東京府東京市豊島区目白に生まれる。詩人の大木惇夫の三女で、姉は藤井康栄︵北九州市立松本清張記念館館長︶と宮田毬栄︵編集者・エッセイスト︶。頌栄女子学院高等学校、武蔵野美術大学洋画科卒業。 1971年、母の勧めで俳誌﹁河﹂に入会、角川源義の指導を受ける。源義逝去ののち、1979年、進藤一考主宰の﹁人﹂に参加、同人。1983年、﹁人﹂を退会。﹁泉﹂の﹁雲の会﹂に時おり参加し、石田勝彦、綾部仁喜の指導を受ける。1990年、長谷川櫂、千葉皓史と﹁夏至﹂を創刊、同人。1994年、長谷川櫂主宰の﹁古志﹂に入会。1995年、矢島渚男﹁梟﹂に入会。1998年よりふたたび無所属となる。2008年、石田郷子、藺草慶子、山西雅子とともに﹁星の木﹂︵年2回刊︶を創刊。 2011年、句集﹃星涼﹄で第62回読売文学賞︵詩歌部門︶を受賞。代表句に、﹁イエスよりマリアは若し草の絮﹂︵﹃火のいろに﹄所収︶、﹁火に投げし鶏頭根ごと立ちあがる﹂︵﹃火球﹄所収︶などがある。 横浜俳話会顧問[2]。著書[編集]
- 句集『山の夢』(一日書房、1980年)
- 句集『火のいろに』(牧羊社〈精鋭句集シリーズ〉、1985年)
- 詩画集『風を聴く木』(ふらんす堂、1988年)
- 句集『雲の塔』(花神社、1993年)
- 句集『火球』(ふらんす堂〈ふらんす堂俳句叢書〉、2001年)
- 『猫200句』(藤木魚酔との共著、ふらんす堂、2004年)
- 『大木あまり集』(邑書林〈セレクション俳人〉、2004年)
- 句集『星涼』(ふらんす堂、2010年)
- 『ベスト100 大木あまり』(ふらんす堂〈シリーズ自句自解〉、2012年)
参考文献[編集]
- 坂口昌弘著『平成俳句の好敵手』文學の森
- 『大木あまり集』(邑書林〈セレクション俳人〉、2004年)
- 『現代俳句大事典』(三省堂、2005年)
出典[編集]
外部リンク[編集]
- 現代俳句人名事典における大木あまりの俳句(現代俳句協会)
- 大木あまりの句の鑑賞(増殖する俳句歳時記)
- 「セレクション俳人」を読む10 『大木あまり集』 俳句は誰のものか(外山一機)
- 「橄欖追放 第71回 大木あまり『星涼』」(東郷雄二による書評)
- 大木あまり『星涼』(神野紗希による書評)