宇田川文海
宇田川 文海︵うだがわ ぶんかい、嘉永元年2月24日︵1848年3月28日︶ - 昭和5年︵1930年︶1月6日︶は小説家・新聞記者。別名に鳥山棄三・鳥山捨三︵どちらも﹁とりやま すてぞう﹂︶。鳥山は母の旧姓。号は金蘭︵きんらん︶・除々庵︵じょじょあん︶。江戸本郷の道具屋伊勢屋市兵衛の三男。
﹁大阪毎日新聞﹂を拠点として、多くの明治初期通俗小説を執筆した。
大逆事件で死刑になった管野スガは、文海の妾だったことがあると、荒畑寒村の﹃寒村自伝﹄に書いてあったが、のち大谷渡の﹃管野スガと石上露子﹄︵1989︶がこれを否定した。だが堀部功夫は、この否定には何ら根拠がないとして批判し、﹃宇田川文海に師事した頃の管野須賀子﹄︵日本古書通信社、2019.6︶で詳細に両者の関係を調査した。
著作[編集]
- 『士族の商業』
- 『勤王佐幕巷説二葉松』
- 『大阪繁昌誌』(長谷川金次郎との共著)