岡田吉美
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岡田 吉美︵おかだ よしみ、1929年︵昭和4年︶2月3日[1] - 2022年︵令和4年︶8月17日[2]︶ は、日本の分子生物学者。東京大学名誉教授。理学博士。位階勲等は従四位瑞宝中綬章[3][4]。静岡市出身。
人物・経歴[編集]
1945年静岡県立静岡中学校︵現・静岡県立静岡高等学校︶卒業[5]。1952年大阪大学理学部化学科卒業。赤堀四郎に師事。同大学院理学研究科修了。九州大学医学部、大阪大学医学部で助手。1964年オレゴン大学客員準教授︵1966年まで︶。留学中、ストライジンガーと共同でT4リゾチームの系を用い、フレームシフト変異の存在を蛋白質化学により、世界で初めて実証した。帰国後、新設の農林省植物ウイルス研究所において、タバコモザイクウイルス︵TMV︶の研究に着手。1972年東京大学理学部生物化学科教授。TMVのゲノムRNAをいったんDNAに置き換えたものをin vitro DNA組み換えの技法で改変し、転写させて得た産物を植物に導入することにより変異体TMVを得るという画期的な方法を開発、ウイルス遺伝子の機能の新しい解析法とTMVのベクター化への道を切り開いた。1989年東大退官の後、帝京大学理工学部教授[6]。日本ウイルス学会名誉会員[7]。 2004年︵平成16年︶秋の叙勲で瑞宝中綬章を受章[4]。 2022年︵令和4年︶8月17日、死去[2]。93歳没。死没日付で従四位に叙された[3]。受賞歴[編集]
栄典[編集]
著書[編集]
- 『遺伝暗号のナゾにいどむ』 岡田吉美 著 岩波書店 2007.3[8]
- 『ウイルスってなんだろう』 岡田吉美 著 岩波書店 2005.4[9]
- 『タバコモザイクウイルス研究の100年』 岡田吉美 著 東京大学出版会 2004.12[10]
- 『新植物をつくりだす』 岡田吉美 著 岩波書店 2001.3[11]
- 『DNA農業』 岡田吉美 著 共立 1997.2[12]
- 『夢の植物を創る』 岡田吉美 著 東京化学同人 1994.9[13]
- 『植物バイオテクノロジー』 山田康之 ; 岡田吉美 編 東京化学同人 1991.9.20[14]
- 『高等植物の情報発現と制御』 岡田吉美, 池田穣衛 編 丸善 1990.2[15]
- 『プロテインエンジニアリング』 岡田吉美 著 東京化学同人 1989.2[16]
脚注[編集]
(一)^ デジタル版 日本人名大辞典+Plus 岡田吉美
(二)^ ab訃報 岡田吉美先生 日本分子生物学会 2022年8月23日
(三)^ abc﹃官報﹄第823号10頁 令和4年9月22日
(四)^ abc﹃官報﹄号外第241号 平成16年11月4日
(五)^ ﹃静中・静高同窓会会員名簿﹄平成15年度︵125周年︶版86頁。
(六)^ 伊庭英夫﹁岡田吉美先生の御退官によせて﹂﹃東京大学理学部弘報﹄第20巻第4号、東京大学理学部、1989年3月、15-15頁、NAID 120001631107。
(七)^ 日本ウイルス学会 学会名誉会員
(八)^ 遺伝暗号のナゾにいどむ
(九)^ ウイルスってなんだろう
(十)^ タバコモザイクウイルス研究の100年
(11)^ 新植物をつくりだす
(12)^ DNA農業
(13)^ 夢の植物を創る
(14)^ 植物バイオテクノロジー
(15)^ 高等植物の情報発現と制御
(16)^ プロテインエンジニアリング