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巴里の女性

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
巴里の女性
A Woman of Paris
監督 チャールズ・チャップリン
脚本 チャールズ・チャップリン
製作 チャールズ・チャップリン
音楽 チャールズ・チャップリン(1976年再公開時)
配給 ユナイテッド・アーティスツ
公開 アメリカ合衆国の旗 1923年9月26日
日本の旗 1924年10月
上映時間 オリジナル版 91分
1976年サウンド版 81分
製作国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 サイレント映画
英語字幕
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A Woman of Paris1923

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姿2


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[1]

特徴[編集]







評価[編集]

『巴里の女性』全編、日本語字幕なし(1時間21分6秒)

本作は、一般の観客には受けがよくなかった。本作公開の時点で、チャップリンの人気は相当なものになっており、多くの観客はチャップリンのいつもの演技を期待して本作の上映にも足を運んだ。チャップリンは、本作に彼自身が出演していないことを観客に理解させようと、方策を2つ考え出した。1つ目は、プレミア上映の晩に、入場を待って並んでいる観客にチラシを配らせたことである。チラシには、本作がチャップリンの通常の作品からはかけ離れているものであり、観客がそのかけ離れ具合を楽しむことを期待する、と記されていた。2つ目は、映画の冒頭にチャップリンが出演していないことを説明した字幕を入れたことである。映画史の研究家の中には、一般の観客が『巴里の女性』にチャップリンが出演していないことをむしろ知らなかった方が、受け取られ方も変わっていただろうと推測する者もいる。

本作は批評家からは賞賛され、後代の映画作家に多大な影響を与えた作品と見なされている。特に、劇中の登場人物やその心理描写の複雑さは、それまでの映画には見られないものであった。本作を、チャップリンの真の意味での最初の作品と見なす者もいる。なぜなら本作は、チャップリンが他の俳優たちと共同で設立したユナイテッド・アーティスツ社の下で、チャップリンが最初に製作した作品だからである。

本作の興行的な失敗にチャップリンは傷ついた。そのため、本作が最初に公開された後は、50年以上も再上映されずにいた。チャップリンが、新たに音楽を付け加えた再編集版を公開したのは1976年になってからで、彼の死の前年のことであった。チャップリンが作曲したその音楽は、彼の75年にも及ぶキャリアにおける最後の仕事と考えられている。

ランキング[編集]

  • 1924年:第1回「キネマ旬報ベストテン・芸術的に最も優れた映画」(キネマ旬報発表)第1位[2]

個人のランキングでは、ホセ・ルイス・ゲリンが好きな映画ベスト10の第1位に本作を挙げている[3]

脚注[編集]

出典[編集]



(一)^ A Woman of Paris: A Drama of Fate - IMDb. 202438

(二)^  KINENOTE. www.kinenote.com. 2022129

(三)^ "TOP 10 Mejores películas para José Luis Guerín". El Hombre Martillo (). Hombre Martillo. 2020211. 202416

外部リンク[編集]