広岡久右衛門 (9代目)
9代目広岡 久右衛門︵ひろおか きゅうえもん、1844年11月8日︵天保15年9月28日︶ - 1909年 ︵明治42年︶ 6月20日︶は、日本の実業家。大阪の豪商・加島屋久右衛門家の9代目当主。諱は正秋︵まさあき︶。大同生命初代社長。堂島米穀取引所理事長。
来歴・人物[編集]
1844年︵天保15年︶、加島屋久右衛門家の8代目当主・広岡久右衛門正饒の三男として生まれる。幼名は文之助。1869年︵明治2年︶、父・正饒の死後、26歳で加島屋当主となり、兄・広岡信五郎、義姉・広岡浅子とともに、加島屋の経営を担う。 1888年︵明治21年︶、加島銀行を設立、初代頭取に就任。1899年︵明治32年︶、経営支援要請を受けた真宗生命︵名古屋︶を買収、社長に就任。社名を朝日生命︵現在の朝日生命とは異なる︶に改称。1902年︵明治35年︶、朝日生命を護国生命︵東京︶・北海生命︵小樽︶と合併させ大同生命を設立、初代社長に就任。 その他、第1回大阪市議会議員、堂島米穀取引所︵堂島米会所の後継︶理事長など、大阪政財界の要人として活躍する。 日本女子大学校 ︵現在の日本女子大学︶設立時には発起人として尽力するなど、義姉・浅子の事業全般に協力した。栄典[編集]
●1887年︵明治20年︶12月27日 - 銀製黄綬褒章[1]登場する作品[編集]
●古川智映子 ﹃小説 土佐堀川〜女性実業家・広岡浅子の生涯﹄︵1988年、潮出版社︶ - NHK連続テレビ小説 ﹃あさが来た﹄ の原案本 ●舞台 ﹃土佐堀川﹄ - 1990年2月から1ヵ月間、東京宝塚劇場で上演。兄の信五郎役を伊東四朗が、浅子役を八千草薫が演じた。脚注[編集]
出典[編集]
- ^ 『官報』第1390号「彙報」1888年2月21日。
関連項目[編集]
関連する人物[編集]
- 広岡久右衛門正饒 - 父 (加島屋久右衛門8代目当主)
- 広岡久右衛門正直 - 娘婿(加島屋久右衛門10代目当主、大同生命第3代社長)
- 広岡なつ - 妻 (加島屋作兵衛家・9代目当主である長田作兵衛政達の娘)
- 広岡信五郎 - 兄 (明治期の実業家)
- 広岡浅子 - 義姉 (明治・大正期の女性実業家)、 『あさが来た』 のヒロインのモデル
- 広岡恵三 - 信五郎・浅子夫妻の娘婿 (大同生命第2代社長)