広岡久右衛門 (10代目)
10代目広岡 久右衛門︵ひろおか きゅうえもん、1890年︵明治23年︶1月1日 - 1978年︵昭和53年︶11月26日︶は、大正・昭和期の実業家。大阪の豪商・加島屋久右衛門家の10代目当主。旧姓名は三沢 正直︵みさわ まさなお︶。大同生命第3代社長。
来歴・人物[編集]
1890年 ︵明治23年︶、旧鳥取藩士・三沢立身︵みさわ たつみ︶の六男として生まれる。 1914年︵大正3年︶、同志社大学経済学部を卒業。三井銀行に入社する。 大阪の豪商・加島屋久右衛門家の9代目当主・広岡久右衛門正秋の娘・幾子と結婚し、広岡家の婿養子となる。 1917年 ︵大正6年︶、大同生命に監査役として入社。間もなく渡米してハーバード大学大学院銀行科で学び、ボストン第一独立銀行、メトロポリタン生命で実務を経験する。1926年 ︵大正15年︶、大同生命副社長に就任。1942年 ︵昭和17年︶、大同生命の創業40周年を見届けて退任した第2代社長・広岡恵三に代わり、第3代社長に就任。 茨木カンツリー倶楽部・宝塚ゴルフ倶楽部の創立メンバーの1人でもあり、日本ゴルフ協会の理事を務めるなど、日本ゴルフ界に多大な貢献があったとして、2001年︵平成13年︶、﹁日本ゴルフ100年顕彰﹂[1]の一人に選ばれる。家族[編集]
関連する人物[編集]
●広岡久右衛門正秋 - 義父 ︵加島屋久右衛門9代目当主、大同生命初代社長︶ ●広岡なつ - 義母 ︵正秋の妻︶ ●広岡郁子 - 妻 ︵正秋・なつの子︶ ●広岡信五郎 - 正秋の弟 ︵明治期の実業家︶ ●広岡浅子 - 信五郎の妻 ︵明治・大正期の実業家︶、NHK連続テレビ小説 ﹃あさが来た﹄ のヒロインのモデル ●広岡恵三 - 信五郎・浅子夫妻の娘婿 ︵大同生命第2代社長︶ ●宮本留吉[2] - 大正・昭和期のプロゴルファー。宮本が広岡家の別荘番を務めていた時の主人が正直であった。登場する作品[編集]
●宮本留吉 ﹃ゴルフ一筋―宮本留吉回顧録﹄ ︵1986年、ベースボール・マガジン社︶ - P41~P49に掲載脚注[編集]
外部リンク[編集]
- 大同生命保険株式会社(ホームページ)
- 初公開! 浅子の手紙と新たな加島屋史料
- 「大同生命文書」 解題 (2013年7月17日) - P7に記載あり
- 茨木カンツリー倶楽部ホームページ
- 宝塚ゴルフ倶楽部ホームページ
- 倶楽部の歴史 - 1927年に第一次9ホールズを設計
- 日本ゴルフ100年顕彰 「日本のゴルフ史に大きな影響を与えた人々」 : (財)日本ゴルフ協会WEBサイト
- 広岡久右衛門 - 「関西ゴルフ界の偉大な指導者」として紹介
- 「あさ」の時代生々しく…大名に融資申し出も 広岡浅子と加島屋の新資料、神戸大講座で公表 (産経WEST 2015年11月9日)