御行の松
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御行の松︵おぎょうのまつ︶は、東京都台東区根岸にある西蔵院の不動堂︵御行の松不動尊︶に存する松の名前。2018年4月に四代目が植樹された[1]。
御行の松︵初代︶
初代の松は﹃江戸名所図会﹄や歌川広重の錦絵に描かれるほど知られていた。名前の由来は、輪王寺宮︵上野寛永寺貫主である東叡大王︶がその下で修行したからなど諸説ある。
近くの荒川区立第三日暮里小学校には﹁弟松﹂︵三日松︶が植えられており[2]、同校と台東区立根岸小学校の校歌にも詠われている[3]。
1925年︵大正15年︶10月20日に﹁根岸御行ノ松﹂として天然記念物指定された[4][5]。その時には高さ約13.6メートル、目通り4.9メートルだったという。1928年︵昭和3年︶夏に枯死。同年11月30日に天然記念物指定解除となり、1930年︵昭和5年︶に伐採された[4][5]。樹齢は約350年であった。
その後二代目として1956年︵昭和31年︶に上野中学校から松が移植されたが、すぐに枯れた。1976年︵昭和51年︶8月に植えられた三代目は盆栽状であるため、地元の団体︵講︶が初代のように大きく育つことを願い、隣に四代目を植えた。
不動堂に祀られている不動明王像は、初代の松の根を掘り起こして彫られたものである。
歴史[編集]
脚注[編集]
(一)^ ﹃読売新聞﹄2018年5月2日付。 (二)^ 台東、荒川結ぶシンボルに 根岸に4代目﹁御行の松﹂植樹﹃東京新聞﹄朝刊2018年4月29日︵2018年5月29日閲覧︶。 (三)^ 台東﹁御行の松﹂4代目植樹/江戸時代からのシンボル/迫力ある初代の面影﹃読売新聞﹄朝刊2018年5月2日︵都民面︶。 (四)^ ab﹃天然記念物事典﹄、348頁。 (五)^ ab﹃史跡 名勝 天然記念物指定目録﹄、267頁。参考文献[編集]
●大槻文彦、御行の松保存会事務所﹃根岸御行の松﹄ 1926年 ●文化庁文化財保護部監修﹃天然記念物事典﹄ 第一法規出版、1981年。 ●文化庁編集 ﹃史跡 名勝 天然記念物指定目録﹄ 第一法規出版、1984年。関連項目[編集]
外部リンク[編集]
座標: 北緯35度43分31.6秒 東経139度46分55.4秒 / 北緯35.725444度 東経139.782056度