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我が子を食らうサトゥルヌス (ルーベンス)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
『我が子を食らうサトゥルヌス』
スペイン語: Saturno devorando a un hijo
英語: Saturn Devouring His Son
作者ピーテル・パウル・ルーベンス
製作年1636年-1638年
種類油彩、キャンバス
寸法180 cm × 87 cm (71 in × 34 in)
所蔵プラド美術館マドリード

西: Saturno devorando a un hijo, : Saturn Devouring His Son163616384

主題

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[1][2][3]

制作経緯

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4163663504163016211625163016351殿4151638[4][5][6]

作品

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姿

2[4]

絵画の源泉

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ヘンドリック・ホルツィウスによる銅版画『キューピッドとプシュケの結婚式での神々の宴会』。画面の右端にサトゥルヌスが描かれている。
ガリレオ・ガリレイの1610年と1616年の土星のスケッチ

Giudizio Universale, 1536-154116001608The Feast of the Gods at the Marriage of Cupid and Psyche, 1587姿[4]

土星

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16103[4][7]151655

影響

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ゴヤが1819年から1823年に描いた『わが子を食らうサトゥルヌス』。プラド美術館所蔵。

本作品はスペインの宮廷画家フランシスコ・デ・ゴヤが1819年から1823年に描いた『我が子を食らうサトゥルヌス』に影響を与えた可能性が指摘されている。ただし本作品がサトゥルヌスであることを明示するために大鎌を持たせているのに対して、ゴヤの作品ではアトリビュートは見当たらない。また本作品では犠牲者が幼児として描かれているのに対し、ゴヤの作品では幼児には見えないなどの相違点が認められる[8]

ギャラリー

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本作品以外にもルーベンスはトゥーレ・デ・ラ・パラーダのために以下のような作品を制作した。このうち『ユピテルの雷を鍛えるウルカヌス』や『ガニュメデスの略奪』といった作品は本作品とほぼ同じサイズのキャンバスに描かれている。いずれもプラド美術館に所蔵されている。

脚注

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出典

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  1. ^ 『神統記』, l.453 - l.507.
  2. ^ 『祭暦』, 第4巻 l.197 - l.202.
  3. ^ 『祭暦』, 第1巻 l.233 - l.240.
  4. ^ a b c d プラド美術館展 2002, p. 20, 「わが子を食らうサトゥルヌス」
  5. ^ プラド美術館展 2006, p. 174, 「ヒッポダメイアの略奪」.
  6. ^ Saturno devorando a un hijo - Colección” (スペイン語). Museo Nacional del Prado. プラド美術館. 2022年9月1日閲覧。
  7. ^ Peter Paul Rubens, Saturno divora uno dei figli” (イタリア語). museo galileo. 2022年9月1日閲覧。
  8. ^ 増田 2011, p. 74, 下段 l.16 - l.18.

参考文献

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 西 2002ISBN 978-4-9065-3620-7  - 2002

, J.   殿2006ASIN B08QYXRHR7R100000002-I000008331010  - 2006

6222011123173-84doi:10.20631/bigaku.62.2_73 

 ︿1994720ISBN 978-4-7720-0395-7 

 ︿1984117ISBN 978-4-0032-1071-0 

関連項目

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外部リンク

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