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新甘泉︵しんかんせん︶は、鳥取県で開発された梨の品種。
﹁筑水﹂と﹁おさ二十世紀﹂を掛け合わせてられた、赤梨系の早生種。甘みはこれまでの早生品種の中では最も高い。鳥取県では明治時代から二十世紀を中心に栽培されており、ほぼ県下全域へ梨栽培が広がっている。﹁新甘泉﹂は鳥取県園芸試験場が1989年(平成元年)から1990年(平成2年)に交配した2万本の実生群の中から選抜して誕生した梨新品種群の中の1品種。2008年(平成20年)に品種登録した高糖度の赤梨。苗木は鳥取県内向けにしか流通しておらず、鳥取県オリジナルブランド梨として栽培が広まっている。
果皮は黄褐色。果肉は、二十世紀系の梨を交配しているため、赤梨だが青梨特有のシャリシャリした食感を有する。糖度は極めて高く、中心部の酸味も少ない。
●黒斑病抵抗性。
●収穫期は豊水、ゴールド二十世紀より早い。︵8月下旬︶
●果重は400g程度。
●糖度は有袋栽培で13~14%程度。
●日持ちは室温条件下で10日程度。
●開花時期は二十世紀よりやや遅い。
●自家和合性品種ではないので人工交配が必要。
鳥取県オリジナル梨品種の育成過程[編集]
鳥取県内で育成された主な梨新品種[編集]
青梨
●夏さやか︵なつさやか︶
●なつひめ
●涼月︵りょうげつ︶
●優秋︵ゆうしゅう︶
●瑞鳥︵ずいちょう︶
赤梨
●早優利︵さゆり︶
●新甘泉︵しんかんせん︶
●秋甘泉︵あきかんせん︶
参考文献[編集]
●﹃因伯の果樹﹄第60巻第4号、全国農業協同組合連合会鳥取県本部、2006年4月。
●“果樹研究室/とりネット/鳥取県公式サイト”. 鳥取県農林水産部農林総合研究所果樹研究室. 2023年10月29日閲覧。
●"鳥取県梨産業活性化ビジョン" (pdf). 鳥取県. 2008. 2023年10月29日閲覧。
●鳥取県農林水産部生産振興課[1][リンク切れ]