木田幸紀
木田 幸紀︵きだ ゆきのり、1954年 - ︶は、テレビドラマプロデューサー。日本放送協会の専務理事放送総局長︵放送統括︶、2020東京オリンピック・パラリンピック業務統括︵兼︶︵東京オリンピック・パラリンピック実施本部長︶、デジタル業務統括︵デジタルセンター担当︶、大型企画開発センター担当。公益財団法人放送文化基金評議員[1]、日本映画テレビプロデューサー協会会長。
大河ドラマ独眼竜政宗の監督や、大河ドラマ毛利元就の製作総指揮を経て、NHK名古屋放送局長等を歴任し、2011年ドラマ畑出身者として久々となるNHK理事に就任。公益財団法人NHK交響楽団理事長[2]を経て、2016年からNHK専務理事・放送総局長。2020年退任。
略歴[編集]
●1954年10月、京都府出身[3] ●1977年3月、東京大学文学部卒業[3] ●1977年4月1日、日本放送協会入社[2] ●1977年6月、NHK旭川放送局放送部[3] ●1982年8月、番組制作局ドラマ部[3] ●1991年7月、放送総局・NHKエンタープライズ出向[3] ●1992年8月、放送総局付、NHKエンタープライズ出向[3] ●1995年1月、番組制作局ドラマ番組部チーフプロデューサー[3] ●1998年6月、NHK大阪放送局放送センター芸能部チーフプロデューサー[3] ●2002年6月、番組制作局ドラマ番組部チーフプロデューサー[3] ●2005年6月、番組制作局芸能番組センタードラマ番組部エグゼクティブ・プロデューサー[3] ●2006年6月、制作局第2制作センタードラマ番組部長[3] ●2008年6月、制作局制作主幹[2] ●2009年6月、NHK名古屋放送局長[2] ●2011年4月、理事に就任[2] ●2015年4月、公益財団法人NHK交響楽団経営主幹[3] ●2015年5月、NHK交響楽団理事長[2] ●2015年7月、一般社団法人日本映画テレビプロデューサー協会会長[4] ●2016年4月、日本放送協会専務理事[2] ●2020年4月、退任[5]人物[編集]
●ドラマ畑を歩み、独眼竜政宗の演出や、ドラマ部長を務め、2011年にはドラマ部門出身者としては久々の理事に昇格を果たした[6]。 ●放送統括として放送総局長を務め、従前分断されていた制作局と報道局の一体運用に取り組む[7]。2017年に東京オリンピック・パラリンピック実施本部が設置されると2020年東京オリンピック・パラリンピック業務統括として同本部長を兼務。2018年に放送総局デジタルセンターが発足後は同センターを担当するデジタル業務統括も務める。また、NHKスペシャルなどの作制を行う放送総局大型企画開発センターも担当[8]。 ●公益財団法人NHK交響楽団の理事長として転出したが、わずか11ヶ月で専務理事放送総局長として帰任した異例の経歴を持つ。 ●NHK山形放送局の記者が甲府放送局時代から強姦事件を重ねて逮捕・起訴された件につき[9]、上田良一会長が給与の30%を2017年4月からの3カ月間、自主返納することとし、専務理事の木田も、堂元光副会長や荒木裕志理事︵放送統括補佐︶とともに給与の10%を2017年4月からの3カ月間、自主返納することとした[10]。なお、この発表を行った翌日の4月6日に、元職員は強姦致傷容疑で山梨県警に再逮捕されている︵山形を含めると3回目︶[11]。 ●2019年に元総務事務次官の鈴木康雄日本郵政上級副社長がNHKを暴力団に例え、NHKのディレクターから日本郵政の広報担当者に対し﹁取材を受けてくれれば、動画を消す﹂と言われたと主張したことに対し、﹁指摘のような事実はない﹂と反論した[12][13]。担当番組[編集]
●花へんろ︵演出、1985年︶ ●はね駒︵演出、1986年︶ ●独眼竜政宗︵演出、1987年︶ ●イキのいい奴︵演出、1987年︶ ●翔ぶが如く︵演出、1990年︶ ●花の乱︵制作、1994年︶ ●毛利元就︵制作総指揮、1997年︶ ●女性捜査官アイキャッチャー︵制作統括、1999年︶ ●聖徳太子︵制作統括、2001年︶ ●バブル︵プロデューサー、2001年︶ ●悪意︵プロデューサー、2001年︶ ●緑のクリスマス︵制作統括、2002年︶ ●抱きしめたい︵制作統括、2002年︶ ●愛の家〜泣き虫サトと7人の子〜︵制作統括、2003年︶ ●大友宗麟〜心の王国を求めて︵チーフプロデューサー、2004年︶関連項目[編集]
●籾井勝人︵NHK会長︶ ●上田良一︵NHK会長︶ ●板野裕爾︵NHK専務理事、経済部記者︶ ●菅康弘︵NHK理事、テレビドラマプロデューサー︶脚注[編集]
- ^ 放送文化基金について 役員・評議員・審査委員名簿
- ^ a b c d e f g (NHK)会長・副会長・理事
- ^ a b c d e f g h i j k l 「お知らせ」NHK
- ^ [1]日本映画テレビプロデューサー協会
- ^ “NHK放送総局長 正籬副会長が兼務 理事人事を発表”. 毎日新聞. 2020年4月15日閲覧。
- ^ 平成23年4月28日(木)公表 ※8 報告事項(3)平成22年度決算について は平成23年7月15日公表
- ^ [2]nhk
- ^ [3]
- ^ 山梨の強姦事件でも逮捕へ 元NHK記者を起訴 2017年2月27日 産経ニュース。
- ^ NHK会長ら報酬を自主返納 元記者強姦事件で 2017年4月5日 福島民友新聞。
- ^ 元NHK記者、3回目逮捕=強姦致傷容疑、否認-山梨県警 2017年4月6日 jiji.com。
- ^ NHK、元次官の証言を否定=「暴力団」発言めぐり時事通信2019年10月04日13時03分
- ^ 「NHKと日本郵政副社長の主張対立 「暴力団」発言巡り」日本経済新聞2019/10/4 15:32