東京ストリートサーキット
概要 | |
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所在地 | 東京都東京都江東区有明 |
座標 | 北緯35度38分00秒 東経139度48分02秒 / 北緯35.63333度 東経139.80056度座標: 北緯35度38分00秒 東経139度48分02秒 / 北緯35.63333度 東経139.80056度 |
主なイベント | フォーミュラE |
コース設計者 | ティルケ設計事務所[1] |
コース長 | 2.585 km[2](1.604 mi[3]) |
コーナー数 | 20 |
東京ストリートサーキット︵とうきょうストリートサーキット、英語: Tokyo Street Circuit︶は、東京都江東区有明に作られた、自動車レース用の仮設サーキットである[4]。電気自動車レース、フォーミュラEの東京 E-Prix用のサーキットとして、東京国際展示場︵東京ビッグサイト︶敷地内とその周辺道路を使って建設された。
青梅有明南連絡線の信号機。開催当日は消灯状態となった。
公道部分は、下記の3本の道路が使用された。
• 港湾道路東雲線
ターン7からターン8までの短い直線[13]。中央分離帯のない片側1車線の道路で、コースには両車線︵2車線︶とも使用された。
• 港湾道路有明20号線︵青梅有明南連絡線︶
ターン8からターン12までの区間。東雲駅方面から国際展示場正面まで伸びている道路。
ターン8からターン10まではコースでも最も高速な区間となる。ターン9途中までは片側2車線、ターン9以降は片側3車線の道路となる[13]。ターン9から10までの直線部分には中央分離帯があるため、コースでは片側車線︵3車線︶のみ使用された。
東京ビッグサイト前交差点にシケイン︵ターン10・ターン11︶と90度コーナー︵ターン12︶が置かれ、続く有明南縦貫線へと接続する。
• 有明南縦貫線
ターン12からターン15までの区間。国際展示場の西棟と東棟の間を横切っている道路。
全て片側3車線の道路で、こちらの道路も中央分離帯があるため、コースでは片側車線︵3車線︶のみ使用された。
開催地決定の経緯[編集]
全面公道レースではなく、コースのおよそ半分が東京ビッグサイトの敷地内となったのは、観客席やピット、パドック、テレビ放映設備︵国際映像のための設備︶を設置するための敷地が必要だったという事情による[5]。 開催地として、皇居周辺や浅草、秋葉原など都心部での開催や、郊外の昭和記念公園なども検討されたものの[6]、都心の繁華街の場合、道路に面した広い土地がないため、コースに付随するそうした設備を設置できないことが難点となり、東京国際展示場周辺での開催が最適との結論に至った[5]。建設[編集]
2024年3月の第1回大会に向けたコース建設︵設営︶に当たり、2023年内に公道のマンホールの蓋や側溝の蓋などが取れないようにする工事などが行われた[7]。金属メッシュ状の排水溝カバーは開口部をほとんど持たないコンクリート製のそれに置き換えられ、ボルト留めされた[8]。 コースの敷設は、国際展示場敷地内では、東展示棟の駐車場と駐車場へのアクセス路が使用され、公道部分は、東展示棟に隣接する公道︵詳細は後述︶が使用された[7]。東京国際展示場は年間スケジュールのほとんどが埋まっているほど稼働率の高い施設であるため、第1回大会の場合、コース建設のための工事は﹁パズルのようにスキを見て﹂行われた[5]。 実際のコースは、フォーミュラEの他の大部分の開催コースと同様、専用のコンクリートウォール[9]、ウレタンバリアを併用した可搬式デブリフェンスを設置していくことで設営された[7]。これらは船便で日本に送り込まれた[8]。各コーナーの縁石はコンクリート製のものが仮設された[8]。建設費[編集]
第1回大会でレーススチュワードを務めた鈴木亜久里は、この仮設コースの建設には数十億円はかかっていると述べている[9]。 一方、設備については第1回のために作ったものを流用できることになり[9]、2回目以降の建設コストは第1回大会よりかなり小さなものとなることが見込まれている。交通規制[編集]
開催日のほか、開催前後の数日間はサーキットの設営と撤去に伴い、周辺の道路に交通規制が行われた[10][11][12]。コースレイアウト[編集]
コース設計はティルケ設計事務所が担当[1]。 20あるコーナーの内、ターン7から15までの9ヶ所は公道部分に存在し、残りは東京国際展示場の敷地︵東京ビッグサイト社の私有地内︶に存在する[13][14]。コースは、スタートからターン7までは東京国際展示場の敷地内の駐車場で、ターン7で公道区間に入り、ターン15から再び国際展示場の敷地に戻るというものになっている。 設計時点︵シケイン追加前の時点︶では、1分24秒から1分25秒、最高時速は250 km程度を想定していた[7]。公道部分[編集]
コースレイアウトの変遷[編集]
コースレイアウトは、2023年10月25日に発表された[7]。この時点では、コース全長2.572 km、コーナー数18となることを予定していた[15]。 第1回大会の開催が間近に迫った2024年3月21日、ターン16がシケインに変更された[16]。この変更により、コース全長は2.585 km、コーナー数は20に変更された[16]。-
当初予定されていたレイアウト。ターン15の後は緩やかなカーブを描くターン16がある高速区間となり、シケインを経て、ターン18が最終コーナーとなる。
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2024年の第1回大会のレイアウト。開催直前に最終区間にシケインが追加された。
脚注[編集]
出典[編集]
(一)^ ab赤井邦彦 (2022年10月4日). “フォーミュラE東京大会、協定締結の裏側に迫る! FE交渉人が東京都との交渉経緯を明かす”. Motorsport.com. 2024年5月3日閲覧。
(二)^ 戎井健一郎 (2024年3月31日). “成功裏に終わったフォーミュラE東京E-Prix。来季に向けてはターン3手前“大ジャンプポイント”の改修求む声も﹁マシンにも身体にも良くない﹂”. Motorsport.com. 2024年5月3日閲覧。
(三)^ Stefan Mackley (2024年3月27日). “The challenges that await on Formula E’s long-overdue visit to Tokyo” (英語). Motorsport.com. 2024年5月3日閲覧。
(四)^ “フォーミュラE、いよいよ日本で開催!”. 日本自動車工業会︵JAMA︶ (2024年3月27日). 2024年5月3日閲覧。
(五)^ abc小沢 コージ (2024年4月17日). “第47回‥都庁の担当者を質問攻め! フォーミュラEができたんだから公道F1グランプリできませんか? / 小沢コージの勢いまかせ!!”. webCG. 2024年5月3日閲覧。
(六)^ “国内初開催のフォーミュラE、幻の都心コース案…皇居外周や浅草・秋葉原など検討”. 読売新聞オンライン. 読売新聞社 (2024年4月10日). 2024年5月3日閲覧。
(七)^ abcde“﹁フォーミュラE東京大会﹂決勝レースは2024年3月30日︵土︶! 着々と進む”日本初の市街地レース世界選手権”の開催準備状況”. 日本自動車連盟︵JAF︶ (2023年11月27日). 2024年5月3日閲覧。
(八)^ abcオートスポーツ 2024年6月号︵No.1596︶、﹁ACCELERATED. 世良耕太のTOKYOエレキ探検記﹂ pp.46–49
(九)^ abc水野智之 (2024年4月1日). “レーススチュワードとして関わった鈴木亜久里氏。公道でのフォーミュラE東京大会の意義と今後の可能性”. autosport web. 三栄. 2024年5月3日閲覧。
(十)^ “フォーミュラE開催における交通規制のご案内”. 東京ビッグサイト (2024年3月24日). 2024年5月3日閲覧。
(11)^ “フォーミュラE 2024 Tokyo E-Prix 東京・有明ビッグサイトで搬入中のコースに潜入/3月27日”. autosport web. 三栄 (2024年3月27日). 2024年5月3日閲覧。
(12)^ 加藤博人 (2024年3月28日). “東京有明の“公道”封鎖!?﹁いつもの道が通れない?﹂ 交通規制はいつまで? 初の首都バトル開催! 走るとどんな感じ?”. くるまのニュース. メディア・ヴァーグ. 2024年5月3日閲覧。
(13)^ abc“フォーミュラE、東京大会のコースレイアウトを発表。東京ビッグサイトを囲む全長2.582km”. autosport web. 三栄 (2023年10月25日). 2024年5月3日閲覧。
(14)^ 辻野ヒロシ (2024年3月26日). “公道区間は半分だけ!?それでも歴史的な日本初の公道・自動車レース︵フォーミュラE・東京コース解説︶︵2/3︶”. J SPORTS. 2024年5月3日閲覧。
(15)^ “フォーミュラEの東京ePrixコースレイアウト発表! 日本初の本格市街地レースが実現”. Motorsport.com (2023年10月25日). 2024年5月3日閲覧。
(16)^ abSam Smith (2024年3月22日). “Last-minute changes to Formula E's Tokyo track - here's why” (英語). autosport web. The Race. 2024年5月3日閲覧。