横手川
横手川 | |
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水系 | 一級水系 雄物川 |
種別 | 一級河川 |
延長 | 43.7 km |
平均流量 | -- m³/s |
流域面積 | -- km² |
水源 | 秋田県横手市山内三又 |
水源の標高 | -- m |
河口・合流先 | 雄物川 |
流域 |
日本 秋田県(横手市・美郷町・大仙市) |
横手川︵よこてがわ︶は、秋田県横手市・美郷町および大仙市を流れる雄物川水系の一級河川である。
地理[編集]
秋田県横手市山内三又を水源とし、南郷・筏・平野沢地区を秋田県道40号横手東成瀬線にほぼ並行する形で下り、相野々地区で黒沢川と合流し、以降は国道107号やJR北上線に沿って土渕・大沢地区を流れる。さらに横手市の中心市街地から横手盆地内を下る。なお、横手川は秋田県道267号金沢吉田柳田線付近より下流では横手市と美郷町との境界線、さらに下流では大仙市と美郷町との境界線となっている。大仙市角間川・藤木地区付近で雄物川に合流する。 水源から河口に至るまで、ほぼ北北西~北西方向に流れている。治水[編集]
横手市の市街地とその周辺では横手川が﹁ら﹂の字に蛇行し、川幅が狭いうえに十分な治水対策が取られておらず、古くから﹁暴れ川﹂の異名で再三にわたり洪水の被害を起こしてきた[1]。その中でも代表的なものが1965年︵昭和40年︶の洪水で、市街地の約1/3が浸水、浸水家屋が4,100戸に上るなど、多大な被害をもたらした。この水害を機に、このため秋田県は1969年︵昭和44年︶より広域河川改修事業に着手した[2][3]。 ただ、改修工事が進むにつれ、川の景観や環境などの保全を求める声が高まった[1]。そこで、1981年︵昭和56年︶から1年間に渡り調査が行われ、景観・環境保全に関する総合計画を策定。1987年︵昭和62年︶には国の﹁ふるさとの川モデル事業﹂に指定され、1997年︵平成9年︶に事業が完成した[1]。施工区域内の橋は全て架け替えられ、蛇の崎橋は移設されることとなった。新・蛇の崎橋付近には河川広場が整備され、現在でも送り盆まつりや、かまくらの行事で使用されている。護岸には男鹿半島で採れる男鹿石が使用されており、平面的・連続的な印象を避けている[1]。 また、黒沢川支流の松川には、洪水防止などの目的から大松川ダムが造られ、1999年︵平成11年︶に完成した[4]。主な支流[編集]
●黒沢川 ●松川︵大松川ダム︶ ●岩野目沢川︵相野々ダム︶ ●沼山川 ●吉沢川 ●杉沢川 ●大戸川 ●出川主な橋梁[編集]
●相野々橋︵秋田自動車道︶ ︵黒沢川河口︶ ●JR北上線橋梁︵北上線︶ ●岩瀬橋︵秋田県道40号横手東成瀬線︶ ●新岩瀬橋︵国道107号︶ ●皿木橋︵国道107号︶ ●JR北上線橋梁 ●回立橋 ●大沢大橋 ●旭岡橋 ●大沢橋︵国道107号︶ ●JR北上線橋梁 ●本郷橋 ︵沼山川河口︶ ●新旭川橋︵奥羽山麓大規模農道︶ ●愛宕大橋︵秋田県道272号御所野安田線︶ ●上の橋 ●学校橋︵秋田県道272号御所野安田線︶ ●中の橋 ●蛇の崎橋︵秋田県道272号御所野安田線︶ ●碇大橋 ●大鳥井橋 ︵吉沢川河口︶ ●横手川橋︵国道13号横手バイパス︶ ︵杉沢川河口︶ ●JR奥羽線橋梁︵奥羽本線︶ ●境大橋︵秋田県道267号金沢吉田柳田線︶ ●旭川橋︵秋田県道266号耳取後三年停車場線︶ ︵大戸川河口︶ ︵出川河口︶ ●藤木下橋︵秋田県道13号湯沢雄物川大曲線︶その他[編集]
﹁山と川のある町﹂横手の象徴として別名﹁旭川︵あさひかわ︶﹂とも呼ばれ、また春には堤防の桜並木、夏は線香花火大会や送り盆祭りの会場として、さらに冬には白鳥が飛来し、市民に親しまれている。なお、秋田市を流れる同じ雄物川水系の支流に、正式名称を﹁旭川﹂という川がある。脚注[編集]
出典[編集]
(一)^ abcd川村徹. “横手川の水辺空間の整備” (PDF). 公益財団法人 リバーフロント研究所. 秋田県平鹿土木事務所. 2022年12月3日閲覧。
(二)^ “仙北・平鹿圏域河川整備計画” (PDF). 秋田県 (2009年6月). 2022年12月3日閲覧。
(三)^ “公共事業継続箇所評価調書” (PDF). 秋田県 建設交通部 河川防災課. 2016年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年10月19日閲覧。
(四)^ “県が管理しているダム”. 秋田県 建設交通部 河川防災課. 2011年10月19日閲覧。