横田増生
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横田 増生︵よこた ますお、1965年 - ︶は、日本のジャーナリスト。
略歴[編集]
1965年に福岡県に生まれる。関西学院大学文学部英文科卒業。予備校講師を務めた後、アメリカのアイオワ大学大学院でジャーナリズムを学ぶ。物流業界紙の編集長を務め、フリージャーナリストになる。 アメリカ合衆国全50州で聴き取り調査を敢行した﹃アメリカ﹁対日感情﹂紀行﹄でデビュー。 大企業への潜入取材を得意とする。長時間労働やサービス残業などの過酷な労働環境や同族経営の実態を独自取材であばいた﹃ユニクロ帝国の光と影﹄は、出版後2カ月の売り上げが3万部を超える勢いであったのに加え[1]、ファーストリテイリングと子会社のユニクロが文藝春秋にたいし名誉毀損訴訟を起こしたことで、いっそうの注目を浴びる[2][3]。 裁判はユニクロ側の全面敗訴で終わるが、同社社長の柳井正による﹁ユニクロで実際に働いてみてくれ﹂という旨の発言を受けて、2015年10月よりユニクロで働きながら約1年間の潜入取材を敢行[4]。潜入取材にあたって妻の家に婿入りするかたちで戸籍上の姓を改名したため、﹁横田増生﹂は一時、ペンネームとなっていた[4]。その後、アメリカでの取材許可を得るために過去の経歴や著書の名前を一致させる必要があり、本名を﹁横田増生﹂に戻した。 2020年に﹃潜入ルポamazon帝国﹄で第19回新潮ドキュメント賞を、また2022年には﹃﹁トランプ信者﹂潜入一年 私の目の前で民主主義が死んだ﹄で第9回山本美香記念国際ジャーナリスト賞をそれぞれ受賞。著作[編集]
- 『アメリカ「対日感情」紀行』(情報センター出版局・2003)
- 『アマゾン・ドット・コムの光と影』(情報センター出版局・2005)
- 『潜入ルポ アマゾン・ドット・コム』(朝日文庫・2010)ISBN 978-4022616845
- 『フランスの子育てが、日本よりも10倍楽な理由』(洋泉社・2009)
- 『ユニクロ帝国の光と影』(文藝春秋・2011)のち文庫
- 『評伝 ナンシー関―心に一人のナンシーを』(朝日新聞出版・2012)(朝日文庫・2014)ISBN 978-4-02-261798-9
- 『中学受験』(岩波新書・2013)ISBN 978-4-00-431462-2
- 『仁義なき宅配 ヤマトVS佐川VS日本郵便VSアマゾン』小学館 2015
- 『ユニクロ潜入一年』(文藝春秋 2017)
- 『潜入ルポ amazon帝国』(小学館・2019) ISBN 978-4-09-380110-2
- 『「トランプ信者」潜入一年: 私の目の前で民主主義が死んだ』(小学館・2022) ISBN 978-4-09-388852-3
出典[編集]
- ^ 世界にはユニクロ以外の「答え」がある 労働者の視点も忘れるな〜『ユニクロ帝国の光と影』著者・横田増生氏に聞く〜 J-CASTニュース 2011/5/18
- ^ 高額訴訟は二審も敗訴、ユニクロは変わったか 名誉毀損2億2000万円請求裁判の顛末 東洋経済オンライン 2014年3月27日
- ^ ユニクロの敗訴確定 最高裁、文春記事巡る名誉毀損訴訟 朝日新聞 2014年12月10日
- ^ a b ユニクロに1年潜入取材してみた! - 2016年11月30日 文春オンライン
外部リンク[編集]
- 横田増生 (@Masuoyokota) - X(旧Twitter)