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民間療法

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薬物的療法
いわゆる草根木皮の類を用いていわゆる「民間薬」を服用することで、現代において未だに科学的な薬効の成分・原理が明らかにされていない場合でも、現実に効力の存在を認めざるを得ない事例もある。なお、古い時代の民間薬に下剤が多いのは、刺絡などと同じように体内の邪悪なものを病気ごと対外に排出しようとする古い医学観の表れと考えられている。
胃痛熊の胆センブリ煎汁(煎じたもの)を用いたり、下痢消化不良ゲンノショウコの煎汁を用いたり、漆かぶれサワガニを潰した汁をつける、蜂刺され小便里芋の葉の汁を塗る等というものである。また、夏バテを食べたり、スッポンを飲むという慣習もその一種であると言える。
信仰的療法
神社・仏閣に赴いて祈願したり、加持祈祷百度参りを行うもので、特定の病気などに対する霊験が伝えられる神社・仏閣および関連する事物の存在(地蔵尊)などが知られ、巣鴨とげぬき地蔵のように観光名所となっている場所もある。また、古くは銭湯や温泉に神仏が祀られている例もあった。
呪術的療法
接触あるいは類似物を用いることで傷病を治癒させようというものである。脳病にの脳の黒焼きを飲む、肺結核に石油を飲む、イボをとるのに石の穴に溜った水をつけると石のくぼみとイボが相殺されて治癒する、ものもらいに藁の芯を目の前で結んで燃やす、喉に刺した魚の骨を除くのに魚網を頭から被る、紙の人形(ひとがた)で身をなでて穢れを移して川に流すと病などの災厄から避けられるなどが知られる。これらには科学的根拠がないものが多いが、前述のようにシャーマンや祈祷師が巫医としての活動は長い歴史を有している。また、律令制典薬寮においても医学的な治療を行う部門と並んで道教医療の一環である呪禁を専門に扱う部署が存在していた。なお、今日においても風邪を他人にうつせば治癒するという慣習も風邪という形で露出した穢れを他者に移すという呪術的な意味を含んでいると考えられている。

具体例[編集]


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口内炎[編集]

口内炎には梅干の果肉を貼り付ける。

水虫[編集]

足に湯を掛けてよく洗い、その後日光に当てて良く乾かす。患部を清潔にして直射日光に晒しながら乾燥させることは、皮膚表面の軽度な水虫治療には効果があるとされる。ただし、ひび割れたり血が滲むような程に悪化している場合の水虫はこの方法での治療はまず不可能である。白癬菌の感染は皮膚の新陳代謝よりも早いため、感染後によく洗って清潔に保っても治癒することはなく、専用の抗真菌薬でなければ治らない。

爪水虫では患部へ薬液が浸透しにくいため、通常医療の専門医を受診した場合は一般的には経口抗真菌剤を中心とした治療が行われる。

足ごと食酢につけるという民間療法が主張されているが、逆に酢酸によって足の皮膚がただれることがあるため勧められない。

口角炎[編集]


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痛風[編集]

痛風は関節に尿酸結晶が蓄積する事で発生し得るが、水分を多く取る事で、症状の軽減が図れることが知られている。また治療効果を期待して、民間療法では利尿効果のある喫茶が盛んに奨励された。なお喫茶も度が過ぎれば症状の悪化を招いたり、別の意味で健康を害する可能性があるので、科学的には注意が必要とされている。

水分を多く取るとよいというのは、尿酸が尿からしか排泄されないためである。ただし、痛風患者には、体内で尿酸が過剰に生成されるタイプと、排泄がままならないタイプとに分かれる。病院で最初に血液検査と尿検査をするのは、そのタイプを見極めるためである。したがって、無闇に飲めばいいというものでもない。なお、水分はアルカリ性のものだと尿酸が溶けやすくなり、排出しやすくなるといわれる。アルカリ性温泉水が痛風患者に人気なのはそのためである。民間療法では「飲泉は万病に効く」と主張されてきた。

尿酸に含まれるN基はタンパク質アミノ酸のみによって体内に摂取されることから過剰生成される場合はタンパク質の摂取を控えたり、運動によって筋肉などの合成として消費させることで尿酸の過剰生成を防ぐことができる。 排泄がままならないタイプに関しては腎機能に問題があるため、軽い運動なども含め、血行改善から腎機能の回復をすることで改善が期待できる。

虫刺され・毒蛇の対処[編集]

虫(など)に刺された場合に、毒の中和のためアンモニアが含まれている尿を掛けると治ると主張される民間療法があるが、これは科学的に誤った迷信である。排泄直後の尿にはほんの微量のアンモニアしか含まれておらず、アンモニアにも中和作用はない。虫刺されの場合は、刺さった針などを取り除いて流水で洗うなどして患部を清潔に保つべきだとされているが、山登りの最中では水が手に入りにくい事から、応急的に健康であれば無菌(もしくは、アンモニアが含まれている)である筈の尿で患部を洗った(中和した)という逸話があるものの、尿そのものには全く治療効果はない。そもそも患部を汚すだけなので避けるべきだとすら言われている。虫に刺された時は針を取り除いて水で患部を洗い清潔に保ち、軟膏を塗布すればよい、とされる。

なお毒虫や毒に刺されたり噛まれた際に、古くから言われている口を使ってを吸い出すという民間療法もあるが、口内菌で傷口が汚染されるだけではなく、誤って毒を飲んでしまったり、口粘膜から速やかに毒が吸収される可能性もあるため、この方法は危険で科学的に誤ったモノである。

クラゲの毒[編集]

クラゲの場合は、危険な毒をもつ物は、皮膚表面に刺胞と呼ばれる毒の詰まった組織片が残っている場合がある。古くは民間療法でアンモニアで毒を中和できるとか、水道のでよく洗うべきだと言われていた。科学的には、これらは清潔な海水でよく洗い流して、患部を冷やしながら病院に行く事が勧められている。民間療法で主張されている酢やアンモニアは、刺したクラゲの種類によっては効果が無かったり、逆に刺胞を刺激して、余計に毒液注入を促す危険性がある。

凍傷[編集]

軽度の凍傷凍瘡であれば、氷や雪で患部をマッサージすることで改善が促進されるという民間療法があり、大陸中央部で古くから使われている。理論的には血管交感神経麻痺による局所充血での循環障害を軽減させるものと考えられる。方法としては、氷塊の場合、滑らかな面で優しく患部をマッサージする。強く擦ると皮膚を損傷する恐れがある。は水分の少ない軟らかなパウダースノーで行なう。可能ならば速やかに医師の受診を受ける。中重度の凍傷は、治療が遅れると部分壊死など人体に対する致命的な損傷を与える場合がある。

突き指[編集]

突き指をしたとき、その指を強く引っ張れば即座に完治する、との民間療法は全くの迷信である。逆に、指を引っ張ることによって脱臼や神経破断の危険がある。

また田舎の民間療法ではマムシの焼酎漬けが効くとされていて、傷をつけずに捕獲したマムシの毒を抜いて焼酎に漬けたものが常備されている家もある。

脚注[編集]



(一)^ ab . . 201991

(二)^ 

(三)^ abINC, SANKEI DIGITAL (20181122). . . 201991

(四)^  . CNN.co.jp. 201991

(五)^ . . 201991

(六)^ . . 201991

(七)^ INC, SANKEI DIGITAL.   . . 201991

(八)^ ""!. (2016113). 201991

(九)^  使. . 201991

(十)^  (20180208T113000+0900).   ︿AERA. AERA dot. (). 201991

(11)^ 2. TOCANA. 201991

(12)^   2014

(13)^  . NEWS. 201991

(14)^  . . 201991

(15)^ 5. . 201991

(16)^  @gendai_biz. . 201991

(17)^ eJIM |  | . www.ejim.ncgg.go.jp. 2021830

(18)^ [  ].   . 2022327

(19)^ , . . . 2022327

参考文献[編集]

  • 米国医師会編 『アメリカ医師会がガイドする代替療法の医学的証拠―民間療法を正しく判断する手引き』泉書房、2000.02、ISBN 4900138282
  • 小内亨 『危ない健康食品&民間療法の見分け方』フットワーク出版、2000.07、ISBN 4876893594
  • 山崎光夫 『「赤本」の世界―民間療法のバイブル』文藝春秋、2001.10、ISBN 4166602063
  • 蛸島直「民間医療」(『日本民俗宗教辞典』(東京堂出版、1998年) ISBN 978-4-490-10481-3
  • 細川いづみ「民間療法」(『国史大辞典 13』(吉川弘文館、1992年) ISBN 978-4-642-00513-5
  • 新村拓「民間療法」/吉岡信「民間薬」(『日本民俗大辞典 下』(吉川弘文館、2000年) ISBN 978-4-642-01333-8
  • 千葉徳爾「民間療法」(『日本史大事典 6』(平凡社、1994年) ISBN 978-4-582-13106-2

関連項目[編集]

外部リンク[編集]