水瀬さんち
概要[編集]
皆口裕子をパーソナリティとする、﹃Kanon﹄の公認アンソロジーラジオドラマ番組。ラジオ番組の正式な名前は﹃Kanon 水瀬さんち﹄。また、パーソナリティによるフリートーク部分を﹁ラジオ 皆口さんち﹂と称する。放送当初はラジオ番組自体のタイトルが決まっておらず、﹁水瀬さんち﹂というCDドラマの題名だけ出ていた。 昨今のラジオ番組とは違い、コーナーのようなものが存在せず、基本的にその週のゲストにちなんだラジオドラマが放送され、その合間に皆口とゲスト︵時折メインの皆口一人だが︶とのフリートークを交えたり、リスナーのお便りを読むのが基本という、ラジオとしてはスタンダードな形式であった。 また、厳密に言えばコーナーではないが、ラジオ版のみ﹁ふかわくんの謎の言葉﹂や﹁三村くんの謎のツッコミの言葉﹂と題してリスナーから奇妙な珍文を募り、ドラマの中で何の前触れもなく突然出てきた紙などに、採用された珍文が読まれた。CD収録版では、これらのネタはシナリオの流れに沿った自然な台詞に差し替えられた。 本作品の世界観はあくまでこのアンソロジーだけのものであり、ヒロインの素性や過去については一切触れられていない。水瀬さんち[編集]
キャラクターは基本的に原作に準じているが、作風は同時発売されていたほとんどシリアスなアンソロジードラマCDとは違い、完全なコメディタッチとなっているため、原作とキャラクターが相当かけ離れているキャラクターが何名かいる。ただし、それらのキャラクターは一概に﹁致命的なまでにキャラが崩れている﹂というわけではなく、あくまで﹁もしかしたらこうなのではないか﹂という程度に脚色したものである。特にキャラクターが変わっているのは、原作においてもTV版︵第1期︶においてもどちらかというと活躍の薄かった﹁天野美汐﹂と﹁久瀬﹂の二人である。久瀬は後に劇場版﹃AIR﹄の﹁神尾さんち﹂にも出演︵明確に名こそ出ていないが︶するほど大胆で親しみやすい脚色がなされ、リスナーにも概ね好意的な評価を受けている。脚本は﹃Kanon﹄第1期より多くのkey作品の脚本を描いてきた中村誠が主導であると思われ、後のDVD-BOXの特典では彼であると明記されている。 当初、このドラマCDのリリースは1、2巻程度で終わる予定だったが、人気により5巻まで発売され、さらに後に発売されたテレビアニメ版﹃Kanon﹄︵第1期︶のDVD-BOX応募者特典として特別編が作られた。また前述の通り劇場版の﹃AIR﹄、﹃CLANNAD﹄においては﹁神尾さんち﹂﹁古河さんち﹂なるバリエーションまで生み出すほど、根強い人気を誇っている。パーソナリティー[編集]
ゲスト[編集]
- 國府田マリ子(#2、#14、#26、#29、#38、#41、#51)
- 田村ゆかり(#3、#19、#28、#49)
- 川澄綾子(#5、#24、#31、#42)
- 飯塚雅弓(#6、#16、#37、#47)
- 坂本真綾(#7、#15、#35、#46)
- 堀江由衣(#9、#23、#33、#44)
- 佐藤朱(#10、#18、#32、#40)
- 川上とも子(#11、#20、#27、#50)
- 私市淳(#13、#21、#25、#26、#36、#38、#51、#52)
- 神谷浩史(#21、#48)
- 安田美和(#22、#30、#45)
- 関智一(#31)
サブタイトル[編集]
『秋子さんのあさごはん』 | 『秋子さんのばんごはん』 |
第1回 水瀬家の朝の風景 第2回 秋子の料理リスト |
第13回 名雪のおつかい 第14回 祐一の明日はどっちだ! |
『秋子さんのひるごはん』 | 『秋子さんのおべんとう』 |
第23回 名雪の大掃除 第24回 舞と佐祐理の鍋 |
第34回 水瀬家のクリスマス 第35回 名雪のお正月 |
『秋子さんのティータイム』 | 『その他特典』 |
第46回 舞の料理に挑戦 第47回 秋子のおだやかな食卓 |
あさごはん 予告ドラマ ばんごはん 久瀬がゆく |
メインキャラクター[編集]
神尾さんち[編集]
劇場版﹃AIR﹄のスペシャルエディションに特典としてついてくる﹁劇場版AIR﹂のアンソロジードラマCD。またはその中で合間に挿入されるCDラジオ番組。パーソナリティは川上とも子と緑川光。 本編で脚本を務めた中村誠がストーリーなどを完全に構成した作品であり、良くも悪くも大きな壁であった出崎統監督が一切関わっていない作品。 そのため、脚本家の描きたかった︵と思われる︶部分が垣間見える作品となっている。 本作品の原作である劇場版は、キャラクターの設定のいくつかがかなり違うものとなっていたが、本作品ではどちらかというと﹁原作基準の性格を生かしつつ、劇場版の世界観をモチーフにしたもの﹂となっている。そのため佳乃や美凪に関連する人物は聖以外登場しない。だがその代わりガヤの一つとして水瀬さんちの祐一、あゆ、秋子、久瀬の4名と思われる人物︵名前は明確に呼ばれていない︶がゲスト出演している。 また、ドラマの合間に挿入されるラジオ番組﹁神尾さんち﹂では、CDで行うオーディオコメンタリーという新しい試みで番組が構成されていた。サブタイトル[編集]
●アバン~メインタイトル~ ●第1話﹁往人、花園に遊ぶ︵前・後︶﹂ ●第2話﹁観鈴、夏休みの宿題をする﹂ ●第3話﹁往人、おなかをこわした﹂ ●第4話﹁往人、子供と対決する﹂メインキャラクター[編集]
キャラクターの基本設定は原作︵劇場版色も多少ある︶に準じている。 神尾観鈴︵かみお みすず︶ 声‥川上とも子 本作品の中心人物。毎回登場するが出番はどちらかというと少なく、周りに振り回されている。 国崎往人︵くにさき ゆきと︶ 声‥緑川光 本編での主人公。毎回登場する。原作のコメディ面を前面に押したキャラクターとなっている。独自の問題解答論を持つ。 神尾晴子︵かみお はるこ︶ 声‥久川綾 観鈴の母。観鈴との仲は悪いわけではないらしい。押しが強い。 霧島聖 声‥冬馬由美 診療所の院長。ラーメン屋のおかげで腹を壊す人間が増えて困る一方で、収入が増えていることを少なからず喜んでいる。 少年A 声‥私市淳 ラーメン屋の評判を聞いて駆けつけた少年。突っ込み役だが、難しい言葉をあまり知らない。 少女 声‥堀江由衣 ラーメン屋の評判を聞いて駆けつけた少女。初対面の人間に指を刺して主婦より叱られる。往人の食い逃げの話に同調する。 主婦 声‥皆口裕子 少年達を連れてきた保護者。冷静な突っ込みをする。良識人。 少年B 声‥神谷浩史 難しい言葉を使う少年。馬鹿食いをして霧島診療所へ運ばれた。プライドが高い。 子供 声‥進藤尚美 配達員・ラーメン屋 声‥岡本寛志古河さんち[編集]
劇場版パンフレットの特典版を購入するとついてくるCD。前回とは違ってより品が手に入りやすくなった。解説曰く﹁劇場版と話は全く違う﹂であるが、実質劇場版の後日談的楽屋オチ要素を盛り込んだ内容で、﹁特典だから﹂ということが強調された。水瀬さんちシリーズとしては異色の作品で、内容も非常に短い。ラジオパートは古河さんちともう一つ﹁坂上さんち﹂があり、両者ともゲストは野島健児である。後のラジオ展開を匂わせる発言もいくつかあったものの、秋からはTVアニメ版と連動した別の番組がスタートすることとなり、事実上﹁古河さんち﹂のラジオ番組は実現不可能となった。作中で﹁予算が足りない﹂など、本作品がシリーズ化しないことを嘆いたような風刺的な描写が見られる。劇場版DVDスペシャルエディションの特典CDに﹁古河さんちふたたび﹂という新作が収録された。前作の神尾さんちのような形式であるが、コメンタリーではなくトークCDとなっている。パーソナリティは﹁皆口裕子﹂で、実質水瀬さんちシリーズ皆勤賞となる。ドラマパートは学生編の時間軸となり、極一部のみKey作品のパロディ要素が含まれた。声援次第ではシリーズ化するとされているが、その動きは無い。サブタイトル[編集]
特典版[編集]
●ドラマパート前編・中編・後編ふたたび[編集]
●オープニング ●第1話﹁公子、早苗の新作パンを食す﹂ ●第2話﹁春原、漫画にハマる﹂ ●第3話﹁だんご大家族、お花見に行く﹂メインキャラクター[編集]
岡崎朋也︵おかざき ともや︶ 声‥野島健児 本編の主人公。夢に振り回される。ふたたびでは店番をしており、周りに振り回されたりする。全話登場。 古河渚︵ふるかわ なぎさ︶ 声‥中原麻衣 本編の中心人物。古河パンの店番をしている。全話登場。 春原陽平︵すのはら ようへい︶ 声‥阪口大助 朋也の友人。ふたたびから登場。漫画にハマっており、他の人にもよく薦めている。映画本編よりやられ役になっている。 古河早苗︵ふるかわ さなえ︶ 声‥井上喜久子 渚の母。ふたたびから登場。知り合いに貰った緑色のジャムを使って新作パンを作るが……。 古河秋生︵ふるかわ あきお︶ 声‥置鮎龍太郎 本編の中心人物。ふたたびから登場。店番をほったらかして野球に興じており、関係ない時でもバットを持っている。借りた漫画を勝手に読んでしまう。 坂上智代︵さかがみ ともよ︶ 声‥桑島法子 古河パンの客。岡崎家に食事をつくりにいく面倒見の良いところがある。ふたたびでは漫画を薦められ、劇場版ではなかった原作を意識した設定が見られる。 藤林杏︵ふじばやし きょう︶ 声‥広橋涼 古河パンの客なのであるが……。出番がほとんどなく、何故かオチに使われ、台詞がフェードアウトしてしまう。 伊吹公子︵いぶき こうこ︶ 声‥皆口裕子 古河パンの客で、朋也達の恩師。ふたたびから登場。劇場版のような気丈さは少ない。新作ジャムパンをただ一人絶賛する。 芳野祐介︵よしの ゆうすけ︶ 声‥緑川光 公子の恋人。ふたたびから登場。杏に次いで出番がない。 岡崎汐 声‥こおろぎさとみ 朋也と渚の子。まだ幼いはずだが……。ふたたびには登場しない。CDリリース[編集]
●Kanon・水瀬さんち〜秋子さんのあさごはん〜 ●Kanon・水瀬さんち〜秋子さんのばんごはん〜 ●Kanon・水瀬さんち〜秋子さんのひるごはん〜 ●Kanon・水瀬さんち〜秋子さんのおべんとう〜 ●Kanon・水瀬さんち〜秋子さんのティータイム〜 ●劇場版AIR・神尾さんち︵スペシャルエディション特典︶ ●劇場版CLANNAD・古河さんち︵パンフレット特別版特典︶関連項目[編集]
●Kanon (ゲーム) ●AIR (ゲーム) ●CLANNAD (ゲーム)TBSラジオ 土曜25:00枠 | ||
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