泣く子はいねぇが
| 泣く子はいねぇが | |
|---|---|
| Any Crybabies Around? | |
| 監督 | 佐藤快磨 |
| 脚本 | 佐藤快磨 |
| 製作 |
大日向隼 伴瀬萌 古市秀人 |
| 製作総指揮 | 河村光庸 |
| 出演者 |
仲野太賀 吉岡里帆 寛一郎 山中崇 余貴美子 柳葉敏郎 |
| 音楽 | 折坂悠太 |
| 主題歌 |
折坂悠太 「春」（Less+Project.） |
| 撮影 | 月永雄太 |
| 編集 | 佐藤快磨 |
| 制作会社 | AOI Pro. |
| 製作会社 | 『泣く子はいねぇが』製作委員会 |
| 配給 |
バンダイナムコアーツ スターサンズ |
| 公開 |
 2020年11月20日 |
| 上映時間 | 108分 |
| 製作国 |
日本 |
| 言語 | 日本語 |
﹃泣く子はいねぇが﹄︵なくこはいねぇが、英題:Any Crybabies Around?︶は、2020年11月20日に公開された日本映画。脚本・監督は佐藤快磨[1]、主演は仲野太賀[2]で、是枝裕和が企画として本作に携わっている[3]
概要[編集]
佐藤快磨の商業映画デビュー作で[4][5]、ユネスコの無形文化遺産に登録された来訪神行事、国の重要無形民俗文化財に指定されている﹁男鹿︵おが︶のナマハゲ﹂が物語に盛り込まれ[6]、迷いながら大人になっていく若者たちの姿を描くドラマとなっている[7]。劇伴と主題歌は折坂悠太による書き下ろし[8]。福山雅治は脚本が気に入ったとして、出資している[9]。あらすじ[編集]
秋田県・男鹿半島で暮らす、若い“たすく”と“ことね”に娘が生まれた。しかし、子供じみて父親になる覚悟が定まらずにいる夫に、妻は苛立ちを募らせていた。 大晦日の夜﹁酒を飲まずに早く帰る﹂と約束を交わし、地元の伝統行事﹁ナマハゲ﹂に例年通りに参加するも、酒を断ることができずに、“たすく”は泥酔しきった状態で鬱憤を晴らすようにナマハゲの面をつけたまま全裸で男鹿の街へと駆け出してしまう。 その姿がテレビで全国放送されてしまい、妻や家族に愛想を尽かされ、地元にもいられなくなった“たすく”は逃げるようにして東京へ。 それから2年、上京したもののそこに居場所は見つからず、妻と幼い娘に会いたい気持ちが強くなっていく。そんな矢先、親友の志波からことねが水商売に出ていると聞いた“たすく”は、自らの愚行とようやく向き合い地元へ戻る決意をする。 だが、地元の人々は、大切なナマハゲを汚した“たすく”を許していなかった。ようやく探し出した“ことね”は再婚を決めており、養育費も出さないと責められても仕事もない。故郷にも居場所のない“たすく”は、その年の大晦日に手作りの面を付け、ナマハゲとして“ことね”の家に上がり込むと、娘の姿を我が目に焼き付けるのだった。キャスト[編集]
- 後藤たすく：仲野太賀
- 桜庭（後藤）ことね：吉岡里帆
- 志波亮介：寛一郎
- 後藤悠馬：山中崇
- 大友：田村健太郎
- フットサル場の同僚：古川琴音
- 松浦祐也
- 師岡広明
- 高橋周平
- ことねの再婚相手：板橋駿谷
- 猪股俊明
- アナウンサー：関向良子
- 後藤せつ子：余貴美子
- 夏井康夫：柳葉敏郎
スタッフ[編集]
- 監督・脚本・編集：佐藤快磨
- 企画：是枝裕和
- 音楽：折坂悠太
- 主題歌：折坂悠太「春」（Less+Project.）
- エグゼクティブプロデューサー：河村光庸
- プロデューサー：大日向隼、伴瀬萌、古市秀人
- 撮影：月永雄太
- 照明：後閑健太
- 録音：吉田憲義
- 美術：西尾共未
- 衣装：馬場恭子
- ヘアメイク：那須野詞
- 小道具：故引英里
- スクリプター：内田智美
- 音響効果：廣中桃李
- キャスティング：田端利江
- スチール：草野庸子
- 助監督：森本晶一
- 制作担当：角田隆
- ラインプロデューサー：中円尾直子
- 協賛：秋田海陸運送、齋彌酒造店、寒風、清水組、秋田信用金庫、三和興業、秋田銀行
- 後援：男鹿市、秋田県
- 企画協力：分福
- 配給：バンダイナムコアーツ、スターサンズ
- 宣伝：KICCORIT
- 制作プロダクション：AOI Pro.
- 製作：『泣く子はいねぇが』製作委員会
出品[編集]
- 第68回サン・セバスティアン国際映画祭オフィシャルコンペティション部門[10]
- 第21回東京フィルメックスコンペティション部門
- 第56回シカゴ国際映画祭新人監督コンペティション部門
受賞[編集]
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
(一)^ “クランクアップで胴上げ！仲野太賀と是枝裕和、佐藤快磨の愛され監督ぶりを語る”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2020年9月22日) 2020年9月22日閲覧。
(二)^ “仲野太賀、サン・セバスティアン映画祭に都内からリモート参加﹁手汗が止まらない﹂”. スポーツ報知 (報知新聞社). (2020年9月22日) 2020年9月22日閲覧。
(三)^ “是枝裕和、脚本にほれ込んだ俊英・佐藤快磨監督を絶賛﹁やはり力がある”. ぴあエンタメ情報 (ぴあ). (2020年9月22日) 2020年9月22日閲覧。
(四)^ “仲野太賀と吉岡里帆が夫婦役！映画﹃泣く子はいねぇが﹄特報”. シネマトゥデイ (シネマトゥデイ). (2020年8月13日) 2020年8月13日閲覧。
(五)^ “ナマハゲ題材の仲野太賀主演作に吉岡里帆、寛一郎、山中崇、余貴美子、柳葉敏郎が出演”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2020年3月12日) 2020年3月12日閲覧。
(六)^ “仲野太賀がナマハゲ姿で夜の海辺を疾走 吉岡里帆ら共演﹃泣く子はいねぇが﹄特報映像”. Real Sound (blueprint). (2020年8月13日) 2020年8月13日閲覧。
(七)^ “﹃泣く子はいねぇが﹄“我が子”を抱く吉岡里帆と仲野太賀の姿も 思いが溢れる場面カット9点公開”. クランクイン! (ブロードメディア). (2020年8月20日) 2020年8月20日閲覧。
(八)^ “折坂悠太、仲野太賀主演の映画﹁泣く子はいねぇが﹂主題歌と劇伴担当”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2020年8月20日) 2020年8月20日閲覧。
(九)^ “福山雅治﹁金は出すが口は出さない﹂密かに続けていた日本映画への“恩返し”出資 | 女性自身”. WEB女性自身. 2023年4月28日閲覧。
(十)^ “仲野太賀と吉岡里帆が並んで佇む 映画﹃泣く子はいねぇが﹄場面写真”. CINRA.NET (CINRA). (2020年8月20日) 2020年8月20日閲覧。
(11)^ “﹁泣く子はいねぇが﹂に撮影賞 サンセバスチャン映画祭”. 朝日新聞デジタル (朝日新聞社). (2020年9月27日) 2020年9月27日閲覧。
(12)^ “仲野太賀主演﹁泣く子はいねぇが﹂サンセバスチャン映画祭で最優秀撮影賞に輝く”. 映画ナタリー (ナターシャ). (2020年9月27日) 2020年9月27日閲覧。
(13)^ “映画﹁泣く子は…﹂の佐藤監督が新人賞 日本映画批評家大賞”. ORICON NEWS (オリコン). (2021年3月10日) 2021年3月10日閲覧。
外部リンク[編集]
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