海を感じる時
﹃海を感じる時﹄︵うみをかんじるとき︶は、1978年に発表された中沢けいの小説。2014年に映画化された。
概要[編集]
第21回群像新人文学賞受賞作︵同時受賞は小畑亮介﹃永遠に一日﹄︶。著者の中沢けいは当時18歳の明治大学1年生であった。同年に講談社より出版され、後に講談社文庫、講談社文芸文庫︵﹃水平線上にて﹄と共録︶に入る。ストーリー[編集]
千葉県の海沿いの街に暮らす高校生の恵美子は先輩の洋に以前から好意を寄せており、ある時彼から﹁キスというものをしてみたい﹂と言われて口づけを交わす。しかし洋は恵美子のことを特に好きとは思っておらず、気持ちとは裏腹に会えば性欲に負けてしまうため彼女を避けようとする。恵美子はそれを知りながら洋に体を許してしまい、それ以降都合のいい女として彼と男女の関係を持つ日々を送り始める。 洋が卒業した後も恵美子は、﹁大好きな彼と会えるなら私の体目当てでも構わない﹂と行為中以外はそっけない態度を取られながらも彼と会うのを止めようとしない。しかしある日、恵美子が洋とのふしだらな男女関係を持っていたことを知った彼女の母は、娘をなじった後自宅そばの海辺で激しく嘆き悲しむ。その後高校を卒業した恵美子は、洋が暮らす東京のアパートに訪れて愛し合うようになり、以前より彼に対する想いが強くなっていく。数日後、洋と植物園に訪れた恵美子は2人の関係を良く思わない母のためにも、﹁ちゃんとした恋人関係になりたい﹂と彼に本音をぶつける。映画[編集]
海を感じる時 | |
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監督 | 安藤尋 |
脚本 | 荒井晴彦 |
原作 | 中沢けい「海を感じる時」 |
製作 |
藤本款 重村博文 小西啓介 |
出演者 |
市川由衣 池松壮亮 |
撮影 | 鈴木一博 |
編集 | 蛭田智子 |
製作会社 |
クロックワークス キングレコード ファントム・フィルム |
配給 | ファントム・フィルム |
公開 | 2014年9月13日 |
上映時間 | 118分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
主演は市川由衣と池松壮亮。監督は安藤尋。R-15指定作品。第44回ロッテルダム国際映画祭スペクトラム部門正式出品[1]。荒井晴彦のシナリオは原作小説が出版された当時の30数年前、すでに書かれていた[2]。