海抜
海抜︵かいばつ︶とは、海水面から測った陸地の高さのことである。
単位[編集]
海抜には平均海抜メートル︵Metres above mean sea level、MAMSL︶、または単に海抜メートル︵metres above sea level、m a.s.l︶が使用される。前述する海水面は干潮時と満潮時の年間平均を基準とし、計測する。平均海面は気候変動や時間の影響を受ける為、実際の海抜高度とは異なることがある。 日本においては、海抜は近隣の海面を基準とし、標高は東京湾の1873年から1879年の平均潮位を基準としているが、一般には同義として通用する[1]。使用[編集]
海抜は標高の基本的な測定に使われる。 ●町、山、ランドマークなどの位置 ●ビルやその他建造物の高さ ●飛行機やヘリコプターなどの高度決定方法[編集]
特定のポイントの海抜は様々な方法で決定できる。以下は一般的な計測方法である。 ●複数の衛星を参照して位置を三角測量する全地球測位システム︵GPS︶ ●気圧を利用した高度計 ●空撮 ●レベリング 過去の平均海面の正確な測量は複雑である。理由として、陸地の沈下や、海面上昇などがある。その他の測量方法[編集]
海抜メートルの他に海抜フィートも使用され、アメリカの測量システム︵FAMSL︶を利用する測量方法はアナログな方法としては最も一般的である。略称[編集]
海抜0メートルは平均海面の略称﹁AMSL﹂に基づいて﹁MAMSL﹂と略される。脚注[編集]
- ^ 「大地を見つめる国土地理院」『国土交通No.116』国土交通省、2012年8月。2020年1月31日閲覧。