田代山湿原
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田代山湿原︵たしろやましつげん︶は、福島県南会津郡南会津町の南端、栃木県日光市境近くに位置する田代山︵標高1971m︶の頂上付近にある高層湿原[1]。尾瀬国立公園の特別保護地区に指定されている[1]。
概要[編集]
田代山のなだらかな頂上部に広がる約25haの高層湿原である。やや下った位置に小規模な小田代湿原もあり、一般には双方を併せて﹁田代山湿原﹂と称することも多い。 2007年︵平成19年︶8月30日、国立公園地域に指定され、尾瀬と合わせて尾瀬国立公園となった[2]。特徴[編集]
湿原は遷移が進んでおり、泥炭の堆積のため、池塘は弘法沼ひとつのみで、ほとんどが草原となっている。湿原全体に木道が整備されている。 最奥部の田代山避難小屋︵弘法大師堂︶からさらに栃木県境となっている稜線を歩く登山道があり、帝釈山まで約1時間の行程。 代表的な植物群落としてヒメシャクナゲ[1]、チングルマ、イワカガミ[1]、ワタスゲ、キンコウカ、コバイケイソウ等が挙げられる。小田代湿原は、田代山湿原より標高が低い分、花期は全般に一週間ほど早く訪れる。アプローチ[編集]
猿倉登山口は、栃木県日光市栗山地区と福島県湯ノ花温泉を結ぶ栃木県道・福島県道350号栗山舘岩線︵田代山林道︶にあり、湯ノ花温泉から自動車・タクシー等にて30分程度の場所。猿倉登山口からは約2km、約1時間45分の行程。標高差は約700m。ギャラリー[編集]
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田代山湿原の中心となる看板
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上田代から下田代方面(2007年7月)
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弘法沼と木道(2007年7月)