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公益財団法人禅文化研究所︵こうえきざいだんほうじん ぜんぶんかけんきゅうしょ、英字:The Institute for Zen Studies︶は、財団法人として、初代所長・山田無文老師の指導のもと、理事長・村上慈海金閣寺長老を中心として、昭和39年︵1964年︶1月に創立された。以来、 臨済宗黄檗宗各寺院の協力支援と自助努力を繰り返しながら、内外の学者を結集して禅文化研究の実績を挙げ、その余滴をもって禅関係の図書蒐集、書籍・雑誌の刊行、講演会、諸宗教との交流を行うなど、禅文化全般にわたる普及活動を国際的な規模で展開している。
花園大学の敷地内にあるが、公益法人であり、花園大学の研究機関ではない。
禅を思想、歴史、文化及び実践の各方面から総合的に探究して、禅及び禅文化の本質とその現代的意義を究明し、その成果を普及し、世界の精神文化に貢献することにある。
上記の目的のために、下記のような事業を行なっている。
●禅および禅文化の学問的研究
●禅および禅文化研究者の養成
●禅および禅文化に関する文献、資料の蒐集および展観ならびに、禅書・研究書・翻訳書その他の資料等の刊行
●一般大衆への禅指導および布教方策の研究ならびに実践
●海外の求道者、学者および文化人との交流
歴代所長[編集]
●山田無文︵昭和39年1月~平成元年1月︶
●平田精耕︵平成元年1月~平成6年3月︶
●山田宗敏︵平成6年4月~平成11年3月︶
●細川景一︵平成11年4月~平成12年5月︶
●平野宗浄︵平成12年5月~平成14年7月︶
●細川景一︵平成14年7月~平成17年3月︶
●西村惠信︵平成17年4月~平成28年6月︶
●道前慈明︵平成28年6月~︶
●横田南嶺︵令和5年7月~︶
歴代理事長[編集]
●村上慈海︵昭和39年1月~昭和55年2月︶
●平田精耕︵昭和55年4月~平成6年3月︶
●細川景一︵平成6年4月~平成24年6月︶
●佐々木道一︵平成24年6月~平成30年6月︶
●松竹寛山︵平成30年6月~︶
主な刊行物[編集]
●季刊﹃禅文化﹄
●﹃禅文化研究所紀要﹄
●︵油印本︶およびその索引を付加した﹃祖堂集﹄﹃景徳伝灯録﹄など基本典籍叢刊
●﹃白隠禅師法語全集﹄
●﹃自己を見つめる﹄︵山田無文著︶
●﹃無門関プロムナード﹄︵西村惠信著︶
など約250点
主な研究班[編集]
●中国禅宗史・禅語録研究班
唐代語録研究会/﹃神会語録﹄研究会/﹃景徳伝灯録﹄研究会/宋代語録勉強会など
●日本禅宗史・禅語録研究班
明庵栄西禅師研究/﹃元亨釈書﹄研究/﹃寂室語録﹄研究など
●哲学研究班
●大蔵会︵講読会︶
●マルチメディア研究班
など
その他の事業[編集]
寺院管理ソフト﹁擔雪II﹂などのソフトウェア開発や、研修講師派遣など、寺院の発展にも関わる
外部リンク[編集]