竜陽君
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竜陽君︵りゅうようくん︶は、戦国時代の魏の公子である。
戦国策の魏策にある話では[1]、竜陽君が魏の安釐王とともに釣りをしていた際、より大きい魚を釣って喜ぶ王に対して、竜陽君が涙を流した。王が涙の理由を尋ねると、竜陽君が答えて言うことに、﹁今、ご寵愛を受けている私も、より美しい者が現れると、王のご寵愛を失ってしまう。そのことを思うと悲しくて涙が出るのです﹂と。これを聞いた王の竜陽君への寵愛はさらに強く、﹁今後、私に美人を献上しるなら、その人を処刑すると思え﹂と詔したという。
毛利貞斎、﹃絵本通俗戦国策﹄の一篇‥﹁竜陽君想失寵涕下﹂とある。
後代では男性同性愛︵男色︶を表す言葉の1つとしてこの人名が用いられた[2]。
脚注[編集]
- ^ 『戦国策』魏四「魏王與龍陽君共船而釣」
- ^ 『紅楼夢』第9回「學中廣有青年子弟、不免偶動了龍陽之興。」