粕谷栄市
粕谷 栄市(かすや えいいち、1934年11月9日 - )は、日本の詩人。不条理な寓話やショートショートの趣もある散文詩を専門とする書き手として知られる。
経歴[編集]
茨城県古河市生まれ。従兄に粒来哲蔵がいる[1]。実家は製茶業の二津屋。1956年早稲田大学商学部卒。在学中﹁早稲田詩人会﹂所属。1957年﹃ロシナンテ﹄に参加、石原吉郎を知る。
1971年詩集﹃世界の構造﹄で第2回高見順賞受賞。
1972年﹃歴程﹄同人。1995年高貝弘也、江代充、法橋太郎と﹃幽明﹄創刊。
1989年詩集﹃悪霊﹄で第27回藤村記念歴程賞受賞。
1999年詩集﹃化体﹄で第15回詩歌文学館賞受賞。
2005年﹃鄙唄﹄﹃轉落﹄で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。
2011年﹃遠い川﹄で第6回三好達治賞受賞。
2024年3月2日、﹃楽園﹄で第42回現代詩人賞受賞[2]。
受賞歴[編集]
●1971年 第2回高見順賞 ﹃世界の構造﹄ ●1989年 第27回藤村記念歴程賞 ﹃悪霊﹄ ●1999年 第15回詩歌文学館賞 ﹃化体﹄ ●2005年 芸術選奨文部科学大臣賞受賞﹃鄙唄﹄﹃轉落﹄ ●2011年 第6回三好達治賞 ﹃遠い川﹄ ●2024年 第42回現代詩人賞 ﹃楽園﹄[2]著書[編集]
●﹃世界の構造﹄詩学社、1970年。 ●﹃粕谷栄市詩集﹄思潮社︿現代詩文庫﹀、1976年。 ●﹃詩集 悪霊﹄思潮社、1989年。 ●﹃鏡と街﹄思潮社、1992年。 ●﹃化体﹄思潮社、1999年。 ●﹃続・粕谷栄市詩集﹄思潮社︿現代史文庫﹀、2003年。 ●﹃轉落﹄思潮社、2004年。 ●﹃鄙唄﹄書肆山田、2004年。 ●﹃遠い川﹄思潮社、2010年。 ●﹃瑞兆﹄思潮社、2013年。 ●﹃楽園﹄思潮社、2023年。脚注[編集]
- ^ 『粒来哲蔵詩集』「年譜」
- ^ a b “H氏賞に尾久守侑さん 日本現代詩人会が選定”. 毎日新聞. (2024年3月2日) 2024年3月3日閲覧。