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羽二重団子︵はぶたえだんご︶は東京都荒川区にある株式会社羽二重団子が製造販売している団子。きめがこまかく羽二重のようだと絶賛されたのが由来で、そのまま名前となった。
生醤油を塗った焼き団子と、さらし餡を巻きつけた餡団子の二種類が、通常は同数一組で販売されている。串団子であるが粒の形が一般的な球形ではなく、厚みのある円盤状なのが特徴。
文政2年︵1819年︶、初代 庄五郎が﹁藤の木茶屋﹂を武蔵野国谷中本村字居村︵現在地 東京都荒川区西日暮里 付近︶に開く。当初の品名は﹁大だんご﹂であった。
のちに団子が、きめ細かく羽二重のようだと賞され、慶応4年の二代目庄五郎の頃には菓子名﹁羽二重だんご﹂、屋号も﹁羽二重団子﹂となっている。
﹁芋坂の焼団子︵羽二重団子︶﹂
羽二重団子は、文政2年︵1819︶、もと植木職人の沢野庄五郎が、音無川のほとり、芋坂の地に﹁藤の木茶屋﹂を開業し、往来の人々に団子を供したのに始まる。
﹁谷中芋坂の焼團子は東京名物のこれも一也﹂と記載あり。二串の焼き団子の絵あり。﹁谷中芋坂名代大〇〇﹂と書かれた紙片が書き写されている。
— 清水晴風著﹃東京名物百人一首﹄明治40年8月﹁芋坂の焼き団子︵羽二重団子︶﹂より抜粋[1]
近代文学と羽二重団子[編集]
文人が愛したため、数々の近代文学の作品に記述があることでも知られている。
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