コンテンツにスキップ

オートパイロット

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
自動操縦システムから転送)
ボーイング747-200のオートパイロットコントロールパネル

: autopilot

[]



[]


[1][2]

FMS調調 (en:Autothrottle) [ 1]2

調TO/GA (Takeoff/Go-around switch) 

B-2使737MAXMCAS

GPS[ 2]

2020 (ILS) [ 3]

船舶[編集]

大型船舶

大型船舶では、あらかじめ入力・設定しておいた航路を辿って船舶を進ませるオートパイロットが普及している。船舶のオートパイロットは、2023年時点では、周囲の障害物を自動的に検知したり、船舶と船舶の進路が交差し衝突が起きそうな状況を察知してそれを自動的に避ける機能は搭載していない。

接岸時の操船に関しても補助的なシステムにとどまっている。潮汐の状況や貨物の積載量などで反応が異なる船を臨機応変に操作する必要があるためである。またタグボートによる支援もあるためコスト面でオートパイロットを接岸で使うメリットが少なく、積極的な開発が行われていないが、2021年(令和3年)に商船三井が、通常営業を行う大型フェリーでの自動離着岸実験に世界で初めて成功している[3]

セーリングボート

セーリング・ボート(ヨット)のクルージングにおいてもオートパイロット装置が用いられることは多い。

セーリング・クルーザー用としては風に対する船の向きを一定に保つように作用するウインドベーン(英語版)と呼ばれる機械式オートパイロットが古くから利用されている。またコンピュータがGPSのデータを用いて自船の針路の変化を計算し、棒状の部分を電動でたえず伸び縮みさせることでティラー・バー(棒)を操作するティラーパイロットもあり、針路を数字で指定することができる。

鉄道[編集]

敷設された軌道上を走行する事から車両側で制御する項目は事実上速度のみであり、技術的難易度が比較的低く、1970年代以降自動列車運転装置(ATO)による運行が実現している。 なお、GoA (Grades of Automation)で定められている自動運転レベルの比較は以下の表の通り[4]

自動化レベル レベルにおける通称 乗務形態 主な導入状況
GoA0(レベル0) 目視運転(TOS) 運転士及び車掌が乗務 路面電車
GoA1(レベル1) 非自動運転(NTO) 踏切等のある一般的な路線(ATS/ATCが導入されている)
GoA2(レベル2) 半自動運転(STO) 運転士が列車起動・ドア扱い・緊急停止操作・避難誘導を行う ATO導入路線
GoA2.5(レベル2.5) 添乗員付き自動運転(DTO) 前頭に運転士以外の係員が緊急停止操作・避難誘導を行う
GoA3(レベル3) 前頭以外に乗務する係員が避難誘導を行う 舞浜リゾートライン
GoA4(レベル4) 自動運転(UTO) 係員の乗務が無い 新交通システム
  • 自動化レベルにおけるカッコ内は自動車における運転レベルで、鉄道にはレベル5(完全自動運転)相当のシステムは存在しない。

自動車[編集]

自動運転の自動車は、現在では一般に、自動運転車と呼ばれている。

なお、以前より存在するクルーズコントロール(高速道路等で一定の速度で走行するようにアクセルを制御する機能)や、自動車先進機能(ASV)としてのアダプティブクルーズコントロールなどの運転補助機能は、オートパイロットには含まれない。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 旅客機の構造#オートスロットル参照。
  2. ^ どちらであったかの結論は出ていないが
  3. ^ 特に、精度の高い ILS CATIII は悪天候での着陸には欠かせない技術であり、パイロットの補助の範疇を超えるものである。

出典[編集]

参考文献[編集]

関連項目[編集]