ボーイング747
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ボーイング747
Boeing 747
概要[編集]
世界初のワイドボディ機で、それまでのボーイング707やダグラス DC-8といった従来のジェット旅客機の2倍以上の乗客数を誇る。航空業界に大量輸送時代を到来させたことによってそれまで一般庶民にとって高嶺の花であった航空旅行、特に国外旅行の大衆化を可能にした航空史に残る画期的な機体であった。アメリカや日本、アラブ首長国連邦など世界各国の政府首脳専用機に採用され、NASAのスペースシャトル輸送機等にも転用されている。この他にも積載性の高さから大型貨物機としても大きな成功を収め、旅客型・貨物型問わず世界の航空会社で活躍した。 なお、2021年3月現在までの航空会社1社による合計発注機数は、日本航空の113機が最多である。 愛称の﹁ジャンボジェット﹂は、19世紀後半にロンドン動物園やバーナム・アンド・ベイリー・サーカスで活躍した有名なアフリカ象・ジャンボの名前に由来している。当初ボーイング社は、﹁鈍重なイメージがあるこの愛称は最新鋭機にふさわしくない﹂としてこの愛称を認めず、﹁スーパーエアバス﹂としていたが、愛称が一般に受け入れられたこと、1970年代にエアバス・インダストリー︵現‥エアバス︶がヨーロッパにおいて航空機製造を開始したこともあり、今日では公式の場で呼称を用いることが多い。 2014年6月28日に製造機数通算1,500機目の747がルフトハンザドイツ航空へ引き渡された︵ボーイング747-8IC、機体番号‥D-ABYP︶[2]。また747シリーズの引き渡し数通算1,500機目が日本貨物航空に引き渡された︵ボーイング747-8F、機体番号‥JA17KZ︶。沿革[編集]
開発[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/54/Boeing_747_rollout_%283%29.jpg/220px-Boeing_747_rollout_%283%29.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/6b/Boeing_747_rollout_%285%29.jpg/220px-Boeing_747_rollout_%285%29.jpg)
活躍[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/79/Pan_Am_Boeing_747-100_Clipper_Unity.jpg/200px-Pan_Am_Boeing_747-100_Clipper_Unity.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/ce/Boeing_747_JAL.jpg/200px-Boeing_747_JAL.jpg)
競合機の登場[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/f0/Nose_cargo_door_of_Boeing_747-8F.jpg/220px-Nose_cargo_door_of_Boeing_747-8F.jpg)
747-8の開発と生産終了[編集]
2000年代には、ボーイング747-400を超える大型機としてエアバスA380が開発されることが発表されたが、ボーイング社は747-400の航続距離を延長した747-400ERの製造を開始し、さらに機体を延長してキャパシティを増大させ、新型の低燃費エンジンなどの最新テクノロジーを利用し経済性をさらに高めた新機種ボーイング747-8の製造を正式に決定した。これにより、収益率の高い大型機市場をみすみす他社に譲り続けることはないと考えられている。 2010年代に入るとボーイング747シリーズの旅客型の受注はかつてに比べて少なくなっており、エアバスA380に押され気味であったが、貨物型の受注はA380が受注を全て失ったのに対しボーイング747-8は好調であった。経済性はA380と同等である上に、もともと貨物機構想から生まれたこともあり、民間旅客機ベースの貨物機でノーズカーゴドアが設置可能なのは747型機のみという利点もある。 しかし貨物型も自社のボーイング777Fに押される形で受注に陰りが見え始めた上、2019年12月からの新型コロナウイルス感染症︵COVID-19︶の世界的流行の影響で航空需要が一気に低迷したことも相まって、2020年7月にボーイング社は2022年を以て747-8の生産を終了することを表明した[1]。ボーイング747シリーズはこの型式を以て生産終了となり、約半世紀の生産に終止符が打たれることとなった[9] 。また競合機であるA380も受注減により生産終了が決定、また早くも引退する航空会社が出ており、新規開発が無ければ将来的に民間路線から四発機が姿を消すこととなる。 最終製造となる747(-8F型・登録番号: N863GT)は2022年12月6日にボーイング・エバレット工場にて公開され、2023年1月31日にアトラス航空に納入された[10][11][12]。全タイプ通算して1574機製造され、半世紀の歴史に幕を閉じた。技術的特徴[編集]
ボーイング747は一度に多くの旅客を運ぶ超大型機であるため、安全確保のために当時の最新鋭の技術や新機軸が投入された。また超大型機にもかかわらず従来と同じ飛行場で運用できるように設計された。![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/d8/747_Cockpit_Mus%C3%A9e_de_l%27air_et_de_l%27espace_2009.jpg/200px-747_Cockpit_Mus%C3%A9e_de_l%27air_et_de_l%27espace_2009.jpg)
安全性[編集]
経済性を考慮して、フェイルセーフ︵fail safe︶を全面的に採用している。これは少々の故障では墜落せず、最寄の飛行場まで安全に飛行を維持できるように配慮した設計を施し、一方で完全な飛行機︵セーフライフ︶を維持整備するための過大な点検と交換のコストを抑えるための方針であり、747の﹁信頼性整備方式﹂による経済性を支えた大きな力である。 4基エンジン 多くの旅客機が双発︵2基︶エンジンを備えるのに対し、4基エンジンを備えることはエンジン故障による飛行不能の可能性が極めて低いと言える。3基のエンジンが停止しても1基のエンジンだけで飛行を続けることが可能であり、各エンジンより油圧を取り出すことにより4系統の独立した油圧システムを実現している。 慣性航法装置︵INS︶ ジャイロスコープにより空間に対する移動方向を求め、加速度を検出し積分することで自機の位置を算出することにより、自機の位置と速度を測定する慣性航法装置が採用された。当時、すでに戦略︵巡航︶ミサイルの誘導に使われていた技術であったが、民間での使用は初めてだった。747は高価な機体だったため、航法装置にコストをかけても全体のコストへの影響は少ないとして搭載された。万が一の故障に備え、同時に3基のコンピュータに同じ航法計算をさせそれぞれの算出結果を比較し、多数決によって判定するシステムを採用した。ある1基が他と異なる結果を出しつづけた場合は、故障とみなされ多数決から除外される。 油圧・電気系統 油圧や電気の系統は2重から4重の冗長性を持たせた。しかし、日本航空123便墜落事故では油圧配管が上部に集中している機体尾部が破壊されたため、全ての油圧が失われ操縦不能になった。この点は設計ミスとして改修を余儀無くされている。離着陸[編集]
それまでの旅客機は、機体が大型化するたびに離着陸に要する滑走距離が伸び、滑走路の延長が必要であった。747は当時のボーイング707やダグラス DC-8、コンベア880と同じ距離の滑走路で離着陸できるよう設計された。それでも747が離着陸するには最低でも2500m必要で、安全に余裕を持たせるためには3000m以上あるのが望ましい。また現在では地方空港でも離着陸することができる。しかしながら騒音などの面で問題もある。![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/72/Undercarriage.b747.arp.jpg/200px-Undercarriage.b747.arp.jpg)
客室[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/73/Boeing_747_spiral_staircase.jpg/200px-Boeing_747_spiral_staircase.jpg)
派生型[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/6d/Boeing_E-4B_USAF_73-1677.jpg/200px-Boeing_E-4B_USAF_73-1677.jpg)
B747-100[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/58/City_of_Everett_01.jpg/200px-City_of_Everett_01.jpg)
B747-SP[編集]
成田国際空港第2ターミナルで
B747SR-100[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/7c/Boeing_747-200_%28JAL%29_01.jpg/220px-Boeing_747-200_%28JAL%29_01.jpg)
B747-100B/SUD[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a0/B747-146B_SUD_JAL_JA8170.jpg/200px-B747-146B_SUD_JAL_JA8170.jpg)
B747-200B[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/53/Aerol%C3%ADneas_Argentinas_B747-287B_%28LV-MLR%29_taxiing_at_Berlin_Tegel_Airport.jpg/200px-Aerol%C3%ADneas_Argentinas_B747-287B_%28LV-MLR%29_taxiing_at_Berlin_Tegel_Airport.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/9d/Air_France_Boeing_747-200_F-GCBB_%28540756%29.jpg/200px-Air_France_Boeing_747-200_F-GCBB_%28540756%29.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/3a/Malaysia_AL_Kargo_B747-200BF_TF-ARM.jpg/200px-Malaysia_AL_Kargo_B747-200BF_TF-ARM.jpg)
B747-200F[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a7/Northwest_747_Freighters_Ted_Stevens_International_Airport.jpg/200px-Northwest_747_Freighters_Ted_Stevens_International_Airport.jpg)
B747-200C[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/1f/Iran_Air_Cargo_Boeing_747-200_KvW.jpg/200px-Iran_Air_Cargo_Boeing_747-200_KvW.jpg)
B747-300[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/57/Pia.b747.arp.750pix.jpg/200px-Pia.b747.arp.750pix.jpg)
B747-300SR[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/ca/JAL_superresortexpress_OKINAWA_B747-300SUD_TYO.jpg/200px-JAL_superresortexpress_OKINAWA_B747-300SUD_TYO.jpg)
B747-400[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/b6/Corsair_B747-422_%28F-GTUI%29_taking_off.jpg/200px-Corsair_B747-422_%28F-GTUI%29_taking_off.jpg)
-300型までの、いわゆる「747クラシック」の後継機として新世代の技術を投入し開発されたモデルで「ハイテクジャンボ」と呼ばれる。航空機関士を要しない2人乗務が可能となった等で在来型から劇的な進化を遂げた型式である。
外観は-300と比べウィングレットくらいしか大きな相違点がないため(-400Dを除く)、-300も導入していた各航空会社では新型機と印象付けるためもあり、日本航空では「スカイクルーザー」、全日空では「テクノジャンボ」、シンガポール航空では「Megatop」などの愛称が付けられた。なお貨物型の2階部分は―100や―200と同様の形となっている。
1989年にノースウェスト航空が運航を開始し、その後日本航空やシンガポール航空、キャセイパシフィック航空やヴァリグ・ブラジル航空、全日本空輸やノースウエスト航空など世界各国の航空会社に導入された。
さらにその後貨物型の-400Fや貨客混載型の-400コンビ、航続距離延長型の-400ER、日本国内線専用の-400Dなどが開発され、ボーイング747ファミリーの中では最多の生産数となる633機を記録した。2009年9月をもって生産終了をした。現在は貨物型に改修された-400が多く飛んでいる。
B747-8[編集]
技術データ[編集]
エンジン[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/be/B747-engine.jpg/200px-B747-engine.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/38/747-Gear.jpg/200px-747-Gear.jpg)
- 747-100型
- P&W(プラット・アンド・ホイットニー)製 JT9D-7A型 ターボファン 4基 または
- RR(ロールス・ロイス)社製 RB211-524B2型 ターボファン 4基
- 747-200/300型
- P&W製 JT9D-7R4G2型 ターボファン 4基 または
- RR製 RB211-524D4型 ターボファン 4基 または
- GE(ゼネラル・エレクトリック)製 CF6-50E2型 ターボファン 4基
- 747-400型
- P&W製 PW4056型 ターボファン 4基 または
- RR製 RB211-524H型 ターボファン 4基 または
- GE製 CF6-80C2B1F型 ターボファン 4基
- 747-8型(ダッシュエイト)
- GE製 GEnx-2B67型 ターボファン 4基 のみ
仕様[編集]
項目\機種 | 747-100 (初期型) | 747-400ER | 747-8 (最新型) |
---|---|---|---|
全長 | 70.6 m | 70.6 m | 76.4 m |
全幅(翼端) | 59.6 m | 64.4 m | 68.5 m |
全高 | 19.3 m | 19.4 m | 19.5 m |
胴体幅 | 縦 7.85 m ,横 6.49 m | ||
内部キャビン幅 | 6.1 m | ||
翼面積 | 511 m2 | 541 m2 | |
空虚重量 | 162.4 t | 180.8 t | |
最大離陸重量 | 333.4 t | 412.8 t | 440t |
巡航速度 | M0.84 | M0.855 (913 km/h) | 旅客 M0.855 貨物 M0.845 |
航続距離 | 9,800 km | 14,205 km (ニューヨーク - 香港) | 旅客 14,815 km 貨物 8,275 km |
貨物容量 | 170.6 m3 (5 パレット + 14 LD1コンテナ) |
158.6 m3 または 137 m3 | 旅客 161.5 m3 貨物 854.3 m3 |
エンジン | P&W社 JT9D型 | GE社 CF6-80C2B1F型
P&W社 PW4056型 |
GE社 GEnx-2B67型 |
推力 | 209 kN × 4基 | 281.57 kN = 63,300 lb(PW4062型) 276.23 kN = 62,100 lb(CF6-80C2B5F型) |
66,500 lb |
乗員 | 3名 | 2名 | 2名 |
乗客(基本) | 3クラス 366名 2クラス 452名 |
3クラス 416名 2クラス 524名 |
3クラス 467名 |
座席数導入例 | JAL国内線-100B退役 563(25+538) |
- | - |
service life(限界機齢)は、20年程度として設計されている。747LR(国際線用)の場合、総飛行時間が6万時間、離着陸回数は20,000回(SRはより強化)となる。
売上・生産機数[編集]
- 詳細は このページ を参照。
747-100[編集]
- 747-100型 総生産機数:167機
- 747SR-100型 総生産機数:7機
- 747SR-100B型 総生産機数:20機
- 747-100B型 総生産機数:9機
- 747-100B/SUD型 総生産機数:2機
747-100シリーズ 総生産機数:205機
747-SP[編集]
747SP 総生産機数:45機
747-200[編集]
- 747-200B型 総生産機数:229機
- 747-200F型 総生産機数:73機
- 747-200C型 総生産機数:13機
- 747-200M型 総生産機数:78機
747-200シリーズ 総生産機数:393機
747-300[編集]
- 747-300型 総生産機数:56機
- 747-300M型 総生産機数:21機
- 747-300SR型 総生産機数:4機
747-300シリーズ 総生産機数:81機
747-400[編集]
- 747-400型 総生産機数:442機
- 747-400M型 総生産機数:61機
- 747-400D型 総生産機数:19機
- 747-400F型 総生産機数:126機
- 747-400ERF型 総生産機数:40機
- 747-400ER型 総生産機数:6機
747-400シリーズ 総生産機数:694機
B747-8 シリーズ[編集]
- B747-8I 総生産機数:47機
- B747-8F 総生産機数:106機
- B747-8 シリーズ 生産済計153機 (2020/5現在)
現在の運航状況(目安)[編集]
詳しい最新の情報は次のページを参照。
List of Boeing 747 operators - Wikipedia(英語)
旅客機[編集]
B747-300[編集]
B747-400・B747-8I[編集]
国旗 | 航空会社名 | B747-400 | B747-8I | 合計 |
---|---|---|---|---|
![]() |
ルフトハンザドイツ航空 | 8 | 19 | 32 |
![]() |
大韓航空 | 10 | 10 | |
![]() |
ロシア航空 | 9 | 9 | |
![]() |
中国国際航空 | 2 | 6 | 8 |
![]() |
アトラス航空 | 5 | 4 | |
![]() |
マックス・エア | 3 | 3 | |
![]() |
イラク航空 | 2 | 2 | |
![]() |
マーハーン航空 | 2 | ||
合計 | 46 | 35 | 69 |
貨物機[編集]
B747-8F[編集]
日本貨物航空
エアブリッジカーゴ
アトラス航空
カーゴロジックエア
カーゴルックス航空
キャセイパシフィック航空カーゴ[注釈 5]
ポーラーエアカーゴ
カタール航空カーゴ
サウディア・カーゴ
シルクウェイウエスト航空
UPS航空
エア・ベルギー
B747-400F[編集]
コリアンエアカーゴ
マイカーゴ航空(ACT航空)
エア・アトランタ・アイスランディック
中国国際貨運航空
エアブリッジカーゴ
アシアナ航空カーゴ
ASL航空ベルギー[注釈 6]
アストラル航空
アトラス航空
ボーイング[注釈 7]
CALカーゴエアラインズ
カーゴロジックエア
カーゴルックス航空
カーゴルックスイタリア
キャセイパシフィック航空カーゴ
チャイナエアライン・カーゴ
中国貨運航空
中国南方航空カーゴ
カリッタ航空
KLMカーゴ
マーティンエアー
ナショナル・エアラインズ
ポーラーエアカーゴ
サウディア・カーゴ
シルクウェイウエスト航空
シンガポール航空カーゴ
金鵬航空
UPS航空
![キルギスの旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/c7/Flag_of_Kyrgyzstan.svg/25px-Flag_of_Kyrgyzstan.svg.png)
政府等[編集]
B747-8I[編集]
![中華人民共和国の旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/fa/Flag_of_the_People%27s_Republic_of_China.svg/25px-Flag_of_the_People%27s_Republic_of_China.svg.png)
![ブルネイの旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/9c/Flag_of_Brunei.svg/25px-Flag_of_Brunei.svg.png)
![モロッコの旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/2c/Flag_of_Morocco.svg/25px-Flag_of_Morocco.svg.png)
![カタールの旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/65/Flag_of_Qatar.svg/25px-Flag_of_Qatar.svg.png)
![クウェートの旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/aa/Flag_of_Kuwait.svg/25px-Flag_of_Kuwait.svg.png)
![トルコの旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/b4/Flag_of_Turkey.svg/25px-Flag_of_Turkey.svg.png)
B747-400[編集]
![中華人民共和国の旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/fa/Flag_of_the_People%27s_Republic_of_China.svg/25px-Flag_of_the_People%27s_Republic_of_China.svg.png)
![インドの旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/41/Flag_of_India.svg/25px-Flag_of_India.svg.png)
![ドバイの旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/07/Flag_of_Dubai.svg/25px-Flag_of_Dubai.svg.png)
![オマーンの旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/dd/Flag_of_Oman.svg/25px-Flag_of_Oman.svg.png)
![サウジアラビアの旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/0d/Flag_of_Saudi_Arabia.svg/25px-Flag_of_Saudi_Arabia.svg.png)
![イラクの旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/f6/Flag_of_Iraq.svg/25px-Flag_of_Iraq.svg.png)
![バーレーンの旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/2c/Flag_of_Bahrain.svg/25px-Flag_of_Bahrain.svg.png)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/78/Bahrain.royal.flight.b747sp-21.a9c-hmh.arp.jpg/200px-Bahrain.royal.flight.b747sp-21.a9c-hmh.arp.jpg)
B747-300[編集]
![サウジアラビアの旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/0d/Flag_of_Saudi_Arabia.svg/25px-Flag_of_Saudi_Arabia.svg.png)
B747-200[編集]
![イランの旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/ca/Flag_of_Iran.svg/25px-Flag_of_Iran.svg.png)
![アメリカ合衆国の旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a4/Flag_of_the_United_States.svg/25px-Flag_of_the_United_States.svg.png)
B747-100, B747-SP[編集]
![イランの旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/ca/Flag_of_Iran.svg/25px-Flag_of_Iran.svg.png)
![オマーンの旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/dd/Flag_of_Oman.svg/25px-Flag_of_Oman.svg.png)
![サウジアラビアの旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/0d/Flag_of_Saudi_Arabia.svg/25px-Flag_of_Saudi_Arabia.svg.png)
過去に運航していた会社[編集]
B747-400[編集]
●タイ国際航空[25] ●大韓航空[26] ●エア・カナダ ●エールフランス ●ニュージーランド航空 ●エア・パシフィック ●全日本空輸[注釈 8][注釈 9] ●カナディアン航空 ●キャセイパシフィック航空 旅客型 ●デルタ航空 ●エバー航空 旅客型 ●エア・インディア(登録抹消、ムンバイにて保管中) ●ガルーダ・インドネシア航空[注釈 10] ●翡翠国際貨運航空 ●日本航空[注釈 8] ●カボ・エア(運用ラインから外れている) ●マレーシア航空 ●マンダリン航空 ●日本貨物航空 ●ノースウエスト航空︵ローンチカスタマー︶ ●フィリピン航空 ●シンガポール航空[注釈 11] ●南アフリカ航空 ●ユナイテッド航空 ●UTA ●ヴァリグ・ブラジル航空 ●ライオン・エア ●KLMオランダ航空(最後の-400Mで退役後はアメリカのJet One Xに移籍︶B747-300[編集]
●エア・インディア ●アンセット・オーストラリア航空 ●キャセイパシフィック航空 ●エジプト航空 ●日本航空[注釈 12] ●日本アジア航空 ●KLMオランダ航空 ●大韓航空[注釈 13] ●マレーシア航空 ●パキスタン国際航空 ●カンタス航空 ●サベナ・ベルギー航空 ●サウジアラビア航空 ●シンガポール航空 ●南アフリカ航空 ●スイス航空︵ローンチカスタマー︶ ●タイ国際航空 ●UTA ●ヴァリグ・ブラジル航空B747-200[編集]
●アルゼンチン航空 ●エア・カナダ ●中国国際航空 ●エールフランス ●エア・インディア ●ニュージーランド航空 ●アリタリア-イタリア航空 ●全日本空輸 ●アビアンカ航空 ●ブリティッシュ・エアウェイズ(一機はGEO SKYに︶ ●中国民航 ●カナディアン航空 ●キャセイパシフィック航空 ●中華航空 ●コンチネンタル航空 ●エル・アル航空 ●ガルーダ・インドネシア航空 ●イベリア航空 ●イラン航空 ●日本航空 ●KLMオランダ航空︵ローンチカスタマー︶ ●大韓航空 ●ルフトハンザドイツ航空 ●ノースウエスト航空 ●パキスタン国際航空 ●パンアメリカン航空 ●フィリピン航空 ●カンタス航空 ●ロイヤルヨルダン航空 ●サベナ・ベルギー航空 ●スカンジナビア航空 ●シンガポール航空 ●南アフリカ航空 ●スイス航空 ●タイ国際航空 ●トランス・ワールド航空 ●UTA ●ユナイテッド航空 ●ヴァージン・アトランティック航空B747-100, B747SP[編集]
●エアリンガス ●エア・カナダ ●エールフランス ●エアホンコン ●アリタリア航空 ●全日本空輸 ●アメリカン航空 ●英国海外航空 ●ブリティッシュ・エアウェイズ[注釈 14] ●カナディアン航空 ●中国民航 ●中華航空[注釈 15] ●コンチネンタル航空 ●デルタ航空 ●イースタン航空 ●イベリア航空 ●イラン航空 ●日本航空[注釈 16] ●日本アジア航空 ●大韓航空 ●ルフトハンザドイツ航空[注釈 17] ●ノースウエスト航空 ●パンアメリカン航空[注釈 18] ●カンタス航空 ●カタール航空 ●サベナ・ベルギー航空 ●サウジアラビア航空[注釈 19] ●南アフリカ航空 ●トランス・ワールド航空[注釈 20] ●ユナイテッド航空地域別[編集]
アジア地域 ●エミレーツ・スカイカーゴ ●エア・サイアム︵破産︶ ●プーケット航空 ●エアランカ ●ガルーダインドネシア航空︵2017年10月退役︶ ●ミドルイースト航空 ●フィリピン航空 ●トランスメディタレニアン航空 ●ロイヤル・ヨルダン航空︵L-1011とA340へ置き換えた︶ ●イラク航空︵湾岸戦争以後バグダード国際空港で地上保管されているが、そのまま用途廃棄になる予定︶ ●日本航空︵世界最大の保有数を誇り、一時期その数は世界で唯一100機を越えていたが経営破綻の後、2011年3月1日のフライトをもって完全退役︶ ●日本アジア航空 ●JALウェイズ ●全日本空輸 ●オアシス香港航空 ●香港ドラゴン航空 ●マンダリン航空 ●イラン航空 ●パキスタン国際航空 ●イエメニア︵唯一のイエメニアが保有する747で、政府専用機だった747SP(7O-YMN)が2015年にアデン国際空港で攻撃を受け全損し、これによってイエメニアのジャンボは消滅することとなった︶ ●翡翠国際貨運航空(解散) ●グランドスター・カーゴ・インターナショナル航空 ヨーロッパ ●アリタリア航空︵-200をMD-11とボーイング777へ置き換えた︶ ●スイス航空︵-300をMD-11とエアバスA340へ置換えた︶ ●サベナ・ベルギー航空(破産) ●スカンジナビア航空︵-200BをDC-10-30へ置き換えた︶ ●ブリティッシュ・カレドニアン航空︵ブリティッシュ・エアウェイズに吸収︶ ●イベリア航空 ●エールリベルテ ●ジャーマンカーゴ ●オリンピック航空 ●エアリンガス ●タジクエア ●UTAフランス航空︵エールフランスに吸収︶ ●エア・リンガス ︵-100をA330へ置き換えた︶ ●エールフランス ︵2016年1月16日に最終飛行︶ ●トランスアエロ航空︵2015年に経営破綻︶ ●TNTエアウェイズ︵フレイター、運航停止︶ アメリカ地域 ●パンアメリカン航空︵破産︶ ●コンチネンタル航空︵-100.-200Bをボーイング777へ置き換えた︶ ●アメリカウエスト航空 ●トランスアメリカ航空 ●トランス・ワールド航空︵アメリカン航空に吸収︶ ●アメリカン航空︵-SPと-100をDC-10とMD-11へ置き換えた︶ ●シーボードワールド ●ブラニフ航空︵破産︶ ●イースタン航空︵パンアメリカン航空からリースして使用。後にL-1011へ置換えた︶ ●ナショナル航空︵パンアメリカン航空に吸収︶ ●フェデラルエクスプレス ●フライング・タイガー・ライン︵フェデラルエクスプレスに吸収︶ ●エア・カナダ︵-400をエアバスA340とボーイング777-200ERへ置換えた︶ ●タワーエア︵アメリカ同時多発テロ事件の影響などで運航停止︶ ●ノースウエスト航空︵デルタ航空に統合︶ ●デルタ航空︵自社導入の-100をL-1011へ置き換えた。-400はノースウエスト航空との合併により継承したもので、およそ30年ぶりのDL747フリートが復活。2017年完全退役︶ ●ユナイテッド航空 ●ネーションエア・カナダ ●カナディアン航空︵エア・カナダに吸収︶ ●ハワイアンエクスプレス ●キティホークインターナショナル ●エバーグリーン航空︵フレイター、解散︶ ●ワールドエアウェイズ︵売却後長らく保有していなかったが、このほど-400BDSFを導入したことから同機の保有が復活したが、2014年に解散[注釈 21]︶ 南アメリカ地域 ●アルゼンチン航空 ●アビアンカ航空︵-200をボーイング767-300ERへ置き換えた︶ ●ヴァリグ・ブラジル航空︵-200C/-300/-400をMD-11とボーイング777-200ERへ置き換えた︶ ●LATAM チリ ●アエロスール航空 オセアニア ●ニュージーランド航空 ●アンセット・オーストラリア航空︵破産︶ ●オーストラリアアジア航空 ●エアパシフィック アフリカ地域 ●ナイジェリア航空︵破産︶ ●マダガスカル航空︵-200をエアバス767-300ERに置き換えた︶ ●アライアンス航空︵消滅︶ ●アルジェリア航空 ●エジプト航空︵-300をボーイング777とエアバスA340へ置換えた︶ ●カメルーン航空 ●エールガボン ●エールアフリク ●MKエアラインズ ●オカダエア ●エアマラウイ ●ナミビア航空 ●南アフリカ航空 ●TAAGアンゴラ航空 ●ロイヤル・エア・モロッコ 政府等特別塗装機[編集]
B747-8I[編集]
![ドイツの旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/ba/Flag_of_Germany.svg/25px-Flag_of_Germany.svg.png)
B747-8F[編集]
![香港の旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/5b/Flag_of_Hong_Kong.svg/25px-Flag_of_Hong_Kong.svg.png)
B747-400[編集]
![日本の旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/9e/Flag_of_Japan.svg/25px-Flag_of_Japan.svg.png)
![イギリスの旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/8/83/Flag_of_the_United_Kingdom_%283-5%29.svg/25px-Flag_of_the_United_Kingdom_%283-5%29.svg.png)
![香港の旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/5b/Flag_of_Hong_Kong.svg/25px-Flag_of_Hong_Kong.svg.png)
![中華民国の旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/72/Flag_of_the_Republic_of_China.svg/25px-Flag_of_the_Republic_of_China.svg.png)
![タイ王国の旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/a9/Flag_of_Thailand.svg/25px-Flag_of_Thailand.svg.png)
![マレーシアの旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/66/Flag_of_Malaysia.svg/25px-Flag_of_Malaysia.svg.png)
![シンガポールの旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/48/Flag_of_Singapore.svg/25px-Flag_of_Singapore.svg.png)
![オーストラリアの旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/b9/Flag_of_Australia.svg/25px-Flag_of_Australia.svg.png)
![ニュージーランドの旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/3e/Flag_of_New_Zealand.svg/25px-Flag_of_New_Zealand.svg.png)
![ロシアの旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/f3/Flag_of_Russia.svg/25px-Flag_of_Russia.svg.png)
![大韓民国の旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/0/09/Flag_of_South_Korea.svg/25px-Flag_of_South_Korea.svg.png)
![日本の旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/9e/Flag_of_Japan.svg/25px-Flag_of_Japan.svg.png)
747-300[編集]
![オーストラリアの旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/b9/Flag_of_Australia.svg/25px-Flag_of_Australia.svg.png)
![南アフリカ共和国の旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/af/Flag_of_South_Africa.svg/25px-Flag_of_South_Africa.svg.png)
![日本の旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/9e/Flag_of_Japan.svg/25px-Flag_of_Japan.svg.png)
747SP[編集]
747-200 [編集]
![香港の旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/5/5b/Flag_of_Hong_Kong.svg/25px-Flag_of_Hong_Kong.svg.png)
![日本の旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/9e/Flag_of_Japan.svg/25px-Flag_of_Japan.svg.png)
747-100[編集]
![日本の旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/9e/Flag_of_Japan.svg/25px-Flag_of_Japan.svg.png)
![日本の旗](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/9/9e/Flag_of_Japan.svg/25px-Flag_of_Japan.svg.png)
特徴あるB747[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/fd/City_of_Everett_02.jpg/200px-City_of_Everett_02.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/7/78/American_Airlines_B747SP-31_%28N602AA%29_at_Dallas-Fort_Worth_International_Airport.jpg/200px-American_Airlines_B747SP-31_%28N602AA%29_at_Dallas-Fort_Worth_International_Airport.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/64/OV-101_first_flight.jpg/200px-OV-101_first_flight.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/fe/Atlantis_on_Shuttle_Carrier_Aircraft.jpg/200px-Atlantis_on_Shuttle_Carrier_Aircraft.jpg)
アメリカ[編集]
●N7470
ボーイング747生産第一号機。生産地を称えてシティ・オブ・エバレットの愛称が付けられている。現在はシアトルの航空博物館・西館にて展示・静態保存され、エンジンも取り外されている。ボーイング767とボーイング777のエンジンを第2エンジン部に付け替えて行う﹁エンジンテストベッド機﹂として使用された。
●N747PA 747生産第二号機のクリッパー・アメリカ︵パンアメリカン航空︶。1971年 にボーイング747初の人身事故を起こしている。1992年にメキシコに売却、翌年退役後解体された後2000年頃に韓国・南楊州市で再組み立ての上2005年までレストランに利用の後2010年解体[28]。
●N736PA 本来予定されていたクリッパー・アメリカに変わり747初の商業飛行に投入された機材で、クリッパー・ビクター︵パンアメリカン航空︶と呼ばれる。1977年3月27日、航空史上最悪の事故であるテネリフェ空港ジャンボ機衝突事故で喪失した。
●N905NA
NASAがアメリカン航空から購入し、スペースシャトル・オービタを輸送するシャトル輸送機に改造された。購入後は暫くのあいだAALのハイブリッド塗装のままで飛んでいたが、その後NASAのフルカラーに塗り替えられ2014年まで利用され、2015年よりケネディ宇宙センタービジターコンプレックスに実物大シャトル模型﹁インディペンデンス﹂を載せた状態で展示されている。アメリカン航空時代はN9668。
●N401PW→N661US
747-400生産第一号機。1988年4月に製造後、1年半以上の試験飛行の後、1989年12月にノースウエスト航空に引き渡された。ノースウエスト在籍中の2002年10月9日、下部方向舵の故障で緊急着陸をするインシデントを起こしている。2008年にデルタ航空に吸収合併された為、2009年に同社に移管。2015年9月9日に退役。2017年よりアトランタの﹁デルタ航空博物館﹂で一般公開開始[29]。
日本[編集]
●日本航空
JA8109
1973年に発生した日本赤軍らによるドバイ日航機ハイジャック事件において、JAL機で唯一テロリストに爆破され、活躍が1年弱と短命だった機体。同機の尾翼は比較的状態が良かったため、KLMオランダ航空に売却された。しかし、その機体は4年後のテネリフェ空港ジャンボ機衝突事故で失われた。
JA8117→N911NA
JALの747SR1号機。また世界初の短距離仕様747である。引渡し前は垂直尾翼に﹁SR﹂と文字が大きくペイントされていた。JAL123便事故の影響で退役した際、NASAがチャレンジャー爆発事故を受けて1988年に購入、シャトル輸送機に改造。こちらは改造時にNASAの正式塗装となった。
JA8118
JAL123便事故の責任を取るかたちで1988年4月、金属疲労試験を目的としてボーイング社に買い戻された。現在、胴体を輪切りにした一部がロンドンに展示されている︵SR引退1号︶。
JA8119
1985年8月12日のJAL123便事故で墜落、520人の死者が出る大惨事となった。単独の航空機事故としては、史上最多の死亡者数となった。事故原因は、1978年大阪国際空港でのしりもち事故後のボーイング社による修理が不適切であったため。
JA8151→N740SJ→JA8937
貨物専用機。1994年にサザン・エア・トランスポートへ売却したが、1998年に同社が破綻したため機体を買い戻し、1999年に日本で再登録された。その後2008年にオリエント・タイ航空へ売却。
JA8161、JA8162、JA8169
エグゼクティブ・エクスプレスという機体愛称が与えられ、東京成田~ニューヨークJFK間の直行便専用機として活躍した。なお、通常のJALの-200Bと異なり、JT9D-7R4G2エンジンを搭載しており、燃料タンクも増設されていた。
●全日本空輸
JA8096
東宝系映画﹃ハッピーフライト﹄で使用された機体。国内航空業界史上初で15日間、収録目的で無料レンタルされた。また同社の747として﹁全日空 - All Nippon Airways﹂の塗装で退役した最後の機体となった︵映画ではCG処理で﹁ANA﹂塗装に変更していた︶。
JA8955
1996年末に、世界で初めてボーイング747-400D︵国内線仕様︶にウイングレットを取り付け、-400︵国際線仕様︶に改修された︵事例は、JA8957も同様︶。
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/1/15/070429.%E3%83%94%E3%82%AB%E3%83%81%E3%83%A5%E3%82%A6%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%9C.JA8957.747-400.jpg/200px-070429.%E3%83%94%E3%82%AB%E3%83%81%E3%83%A5%E3%82%A6%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%9C.JA8957.747-400.jpg)
韓国[編集]
●大韓航空
B747-400 HL7488
大英博物館塗装[27]。
B747-8I HL7644
全旅客機型B747シリーズの中で、最後に製造された機体[18]。
ドイツ[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/21/Lufthansa_Boeing_747-8_%28D-ABYA%29_at_Frankfurt_Airport.jpg/220px-Lufthansa_Boeing_747-8_%28D-ABYA%29_at_Frankfurt_Airport.jpg)
イギリス[編集]
●G-AWND
-136。1991年2月、クウェート侵攻が始まったにもかかわらずクウェート国際空港に誤着陸し、乗員乗客全員が拉致されてしまった︵なおイラク兵によって女性客室乗務員が性的暴行を受ける戦争犯罪が起き、クウェートの王子も殺害されている︶。その後、人質となった全員は無事解放されたものの、機体は連合軍による空爆で破壊されてしまった。これはブリティッシュ・エアウェイズが、ボーイング747型機で唯一起こした全損であった。
●G-VWOW→N744VG︵コズミックガール︶
-400。ヴァージン・オービットが運用する空中発射ロケット発射母機。ヴァージン・アトランティック航空が利用していた機体︵G-VWOW︶の左翼下にロケットを懸架できるように改修している。後にヴァージン・オービットの拠点があるアメリカで再登録︵N744VG︶された。
クウェート[編集]
●9K-GAA
クウェート政府が導入した747-8IBBJ。政府専用機として導入された例は、-8として政府専用機は初。
モルドバ
・4L-GEO
GEO skyが持っている747-200F。元ザ・カーゴ・エアラインの機体で登録記号が今の所有会社と同じ。
空軍[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/dd/Air_Force_One_on_the_ground.jpg/200px-Air_Force_One_on_the_ground.jpg)
主な保存機[編集]
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/b/b1/Delta_people_celebrate_opening_of_%27747%27_exhibit_%2833682622646%29.jpg/185px-Delta_people_celebrate_opening_of_%27747%27_exhibit_%2833682622646%29.jpg)
機種 | シリアルナンバー | 機体番号 | 保存場所 | |
---|---|---|---|---|
747-121 | 20235/1 | N7470 | ワシントン州シアトル、Museum of flight | 1969年に作られたプロトタイプ機。カスタマーコードはパンアメリカン航空のものになっているが実際に引き渡されたことはなく、90年代までボーイング社所有の試験機として使用された。 |
747-121 | 19641/7 | N691UP | 中華人民共和国、上海近郊 | 1970年に作られ、パンアメリカン航空でN743PA (Clipper Flying Cloud)として運用。2010年にUPS航空から引退後、分割され上海に移動。さらに2020年に別の場所に移動。 |
747-132 | 19896/19 | N481EV | オレゴン州、エバーグリーン航空宇宙博物館 | 1970年に作られ、デルタ航空で運用。 |
747-121 | 19650/24 | S2-AFA | マレーシア、ジョホールバル近郊ケンパス | 1970年に作られ、パンアメリカン航空でN743PA (Clipper Black Sea)として運用。2018年に分割の上現在地に移動。 |
747-121 | 19651/25 | N747GE | アリゾナ州ツーソン、ピマ航空宇宙博物館 | 1970年に作られ、パンアメリカン航空でN744PA(Clipper Ocean Spray)として運用。1991年のパンアメリカン航空の破産後ゼネラル・エレクトリック社に購入されエンジン試験機として2018年まで稼働した。 |
747-123 | 20107/86 | N905NA | テキサス州ヒューストン、ジョンソン宇宙センター | 1970年に作られ、アメリカン航空で運用。1974年にNASAに売却され、シャトル輸送機として2011年のスペースシャトル退役まで稼働。 |
747-244B | 20239/160 | ZS-SAN | 南アフリカ、ヨハネスブルク、ランド空港 | |
747-246B | 20529/192 | HS-UTB | タイ、ナコン | 元日本航空のJA8113。大学施設として使用。 |
747-128 | 20541/200 | F-BPVJ | フランス、パリ、ル・ブルジェ航空宇宙博物館 | |
747-212B | 20712/218 | N485EV | ロードアイランド州 | エアフォースワン・エクスペリエンスとしてエアフォースワン風に改装され主権者教育に使用されている。JT9D搭載なので実物との判別は容易。ニューヨーク州への移動予定がある。 |
747SR-46 | 20781/221 | N911NA | カリフォルニア州パームデール ジョーデイヴィスヘリテージパーク |
747SRの初号機、JA8117であった。JAL123便事故の影響で早期にJALを離れ、シャトル輸送機として2011年まで運用。 |
747-2B5B | 20770/213 | HL7463 | 韓国、済州、靜石航空博物館 | 大韓航空の747初号機。 |
747-212B | 21162/283 | 3D-NEE | スウェーデン、ストックホルム | シンガポール航空に1976年引き渡し。以降パンアメリカン航空、キャセイパシフィック航空などを経て、ノースイースト航空で運用。その破産後、ホテル「ジャンボステイ」として利用。 |
747SP-44 | 21134/288 | ZS-SPC | 南アフリカ、ヨハネスブルク、ランド空港 | |
747-236B | 21239/302 | G-BDXB | 中華人民共和国、厦門、厦門大学 | ブリティッシュエアウェイズの747-200の中で唯一現行塗装になった機体である。2001年より現在地で教育用に保存。 |
747-206B(SUD) | 21549/336 | PH-BUK | オランダ、レリスタット空港 | KLMで運用されていた747-206Bであるが、稀有な一度ショートアッパーデッキとして製造されたのちアッパーデッキを延長した機体である。Louis Blériotという愛称がある。 |
747-230M | 21588/342 | D-ABYM | ドイツ・ラインラント=プファルツ州シュパイアー、シュパイアー技術博物館 | ルフトハンザ航空で1978年から2001年まで運用。Schleswig-Holsteinという愛称がある。 |
747-2J9F | 21514/343 | EP-ICC | イラン、テヘラン航空展示場 | イラン革命前に購入されたイラン航空発注の747-200F。 |
747-238B | 22145/410 | VH-EBQ | オーストラリア、ロングリーチ、Qantas Founders Outback Museum | |
747-146B | 22067/427 | 5U-ACG | マレーシア、ジョホールバル近郊ケンパス | 元日本航空のJA8143。 |
747-236B | 21831/440 | G-BDXJ | イギリス、ダンスフォールド空港 | 元ブリティッシュエアウェイズ。映画『007 カジノ・ロワイヤル』の撮影に用いられた機体で、撮影のためエンジンが独特の形状のものになっているが、2020年現在4基のRB211が運び込まれていて、近い将来元の形に復元される可能性がある。 |
747-212B | 21942/471 | N642NW | 千葉県山武郡芝山町 航空科学博物館 |
機首部分(セクション41)を展示。 |
747-246B | 22479/496 | HS-UTR | タイ、カセチャイ農場 | JALグループ最後の747-200Bだった。 |
747-338 | 23223/606 | VH-EBU | オーストラリア、ヴィクトリア州アヴァロン空港 | |
747-451 | 23719/696 | N661US | ジョージア州アトランタ デルタ航空博物館 |
747-400の初号機。ノースウエスト航空に引き渡されたのち、ノースウエスト航空を吸収合併したデルタ航空で運用された。 |
747-438 | 24354/731 | VH-OJA | オーストラリア、ニューサウスウェールズ州、シェルハーバー空港 | 商業飛行世界最長記録を樹立。シティ・オブ・キャンベラの項を参照。 |
747-436 | 27090/959 | G-BNLY | イギリス、ダンスフォールド空港 | 元ブリティッシュエアウェイズ。2019年に落成時のLandor塗装に復刻されたが、COVID-19の影響で早期に退役。 |
747-436 | 25823/1195 | G-BYGC | イギリス、セントアサン空港 | 元ブリティッシュエアウェイズ。2019年にBOAC塗装になったが、COVID-19の影響で早期に退役。 |
747-436 | 25811/1018 | G-CIVB | イギリス、コッツウォルズ空港 | 元ブリティッシュエアウェイズ。2019年にNegus塗装になったが、COVID-19の影響で早期に退役。 |
747-436 | 25822/1157 | G-CIVW | イギリス、ダンスフォールド空港 | 元ブリティッシュエアウェイズ。COVID-19の影響で早期に退役。 |
事故・事件[編集]
主な事故や事件[編集]
事故概略[編集]
機体損失事故 30回、総計2843人死亡。 他の原因 6回、総計857人死亡。 ハイジャック 29回、総計22人死亡。運用時の問題[編集]
●運行初期には、乗客や貨物の多さから空港関係者に混乱を招いた。日本では1970年3月11日から羽田 - ホノルル線などに就航したが、出発地の荷物の積み込みなどに時間を要し、日本への延着が慢性化。連日、多数の税関検査官をはじめとした関係者らが残業して数百人の乗客を待ち受けるという事態となった。折り返しの出発便は、羽田空港の出発時間規制︵23時以降︶を超過することもあったが、数百人もの乗客を朝まで空港に待機させる方が問題が大きいとして規制を無視する形で出発が行われた。航空局はパン・アメリカン航空に対して、同年4月以降、3機から4機体制に増強することを踏まえ警告を出した[30]。脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
参考文献[編集]
- 佐貫亦男 (1980). ジャンボジェットはどう飛ぶか. ブルーバックス. 講談社. ISBN 978-4061180291
- 名機100 別冊航空情報 増補改訂版 2000年 酣燈社 中村光男編
- ボーイング747を創った男たち―ワイドボディの奇跡 クライヴ・アービング 講談社 (2000/11/1)
関連項目[編集]
- ボーイング747型機の機体損失事故
- ボーイング747に関連する作品の一覧
- エアバスA380 - 競合機
- Il-96 - 4発ワイドボディ旅客機
外部リンク[編集]
- Boeing: ボーイング・ジャパン - 747型機情報
- Boeing: ボーイング・ジャパン - 747型機あれこれ
- Boeing: 747 50th(英語)
- ジャンボジェット機で超大型時代へ - NHK放送史
- 『ボーイング747』 - コトバンク
1950年代 | 1960年代 | 1970年代 | 1980年代 | 1990年代 | 2000年代 | 2010年代 | 2020年代 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
7 | 8 | 9 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |||||
707 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
720 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
717 (MD-95) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
727 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
737 | 737 クラシック | 737 NG | 737 MAX | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
747 (747-SP) | 747-400 | 747-8 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
757 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
767 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
777 | 777X | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
787 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
= ナローボディー機 | = ワイドボディー機 |