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遺伝的連鎖

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

: genetic linkage

[]


2





22222




[]


[1][2][3]

[]


AaBbA

ABAbaBab4θAB/abABABAbaBabθ=0.5沿ABabθ0

調Huntingtin

[]


nrsn=r+s


θ=0.5θ=0.5


110045p0.3410030p0.000078


LODスコア[編集]

LODスコア (logarithm (base 10) of odds)はNewton Mortonによって[4]で開発された。このスコアは 連鎖解析をヒトや動物、植物集団に対して行う際に、その統計的検定の計算結果として得られる。 LODスコアは、2つの座位が強く連鎖しているサンプルから得られたデータらしいか、それとも純粋に偶然にそのようなデータが得られたらしいのか、の二つの尤度の比を取ったものである。正のLODスコアは連鎖の存在を示唆し、 逆に負のLODスコアはこれらの座位が連鎖していなさそうであることを示す。 メンデル遺伝する形質間で連鎖が見られるか否かは、複雑な家系でも計算機を使ってLODスコアを計算すれば、容易に解析できる(この計算は形質間だけでなく、マーカーと形質間、2マーカー間でも可能)。

計算方法については Strachan と Read [1]が詳細な手順を紹介しており、単純化すると以下のようなものである:

  1. 家系図を作成する
  2. 各組換え確率の予想値をたくさん用意する
  3. 各組換え確率でのLODスコアを計算する(0から0.5(連鎖していない))
  4. 最も高いLODスコアを与えた組換え確率を予想値として採用する

LODスコアは以下のように計算する

NR(non-recombinant)は組み替えの起きていない子孫の数で、Rは組み替えの起きた子孫の数を示す。分母に0.5を用いるのは連鎖していないアリル同士は50%の確率で組み替えが起きるためである(別の染色体上にある場合など)。'θ'は組み換え頻度を示す。

連鎖不平衡[編集]

一般の生物の集団で特定の対立遺伝子の組合せが多く見出される例があり、これを集団遺伝学連鎖不平衡という。これは基本的には連鎖による。連鎖が親から子への遺伝情報の伝達における現象を記述しているのに対し、連鎖不平衡はある集団を観察したときにみられる属性であるという点が異なっている。

脚注[編集]

  1. ^ Gusella JF, et al. A polymorphic DNA marker genetically linked to Huntington's disease. Nature 1983; 306: 234.
  2. ^ Murray, J et al. Linkage relationship of a cloned DNA sequence on the short arm of the X chromosome to Duchenne muscular dystrophy. Nature 1982;300:69.
  3. ^ Tsui, et al. Cystic fibrosis locus defined by a genetically linked polymorphic DNA marker. Science 1985; 230: 1054.
  4. ^ Morton NE (1955). “Sequential tests for the detection of linkage”. American Journal of Human Genetics 7 (3): 277–318. PMC 1716611. PMID 13258560. https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1716611/. 

参考文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]