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鉄の肺

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
An Emerson iron lung. 患者は、気密式で間歇的に減圧されるタンク中に横たわる。写真の機械は、Centers for Disease Control and Prevention Museum所蔵のもので、ポリオの患者であったルイジアナ州コヴィントン(Covington)のバートン・ハーバート(Barton Hebert)の遺族より寄贈されたもの。1950年代後期から2003年に彼が死去するまで実際に使用されていた。
ポリオ患者が使う鉄の肺で病棟は埋まった。 カリフォルニア州・ ランチョ・ロス・アミーゴス国立リハビリテーションセンター(旧ランチョ・ロス・アミーゴス病院)(1953年)
使用中の「鉄の肺」 (1960年)
動作概略図

: Iron Lung

[]


-7  -15 

1928(Harvard School of Public Health)A

1950使1260[1]

[]


1930502wooden lung[2]

19378264Joseph.H.W.Bower[3]

普及[編集]

ボス・レスピレーターは合板製で安価であったため広く使用された。エドワード・トーマス・ボスによってオーストラリアで量産が行われ、イギリスではナフィールド卿の援助を受けてモーリス自動車の工場で量産された。1950年初頭、イギリスではドリンカーのモデルはわずか50台しか存在しなかったのに対し、ボスのモデルは700台以上存在していた [4]

代表的使用者[編集]

  • ポール・アレクサンダー英語版 - 6歳の時にポリオに感染し、70年以上(1952‐2024)を鉄の肺につながれたまま生存した。2023年、ギネス記録に「鉄の肺を使った最長の生存患者」として認定された[5][6]

脚注[編集]

  1. ^ J029鉄の肺 しろぼんねっと
  2. ^ A Home Made Iron Lung for the Hospital for Sick Children - Pandemic Ventilator Project
  3. ^ 1937年9月13日のTIME誌
  4. ^ Lawrence, Ghislaine (23 February 2002). “The Smith-Clarke Respirator”. The Lancet 359 (9307): 716. doi:10.1016/s0140-6736(02)07819-4. PMID 11879908. 
  5. ^ 「鉄の肺」に70年超 ギネス記録の男性死去―米:時事ドットコム”. 時事ドットコム (2024年3月14日). 2024年3月16日閲覧。
  6. ^ Meet longest surviving iron lung patient kept alive by a machine for 70 years” (英語). ギネス記録 (2024年3月14日). 2024年3月16日閲覧。

外部リンク[編集]