随筆春秋賞
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随筆春秋賞 (ずいひつしゅんじゅうしょう) | |
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随筆春秋賞 | |
受賞対象 | エッセイ |
会場 | 主婦会館:JR四ツ谷駅 (COVID-19以前) |
国 | 日本 |
主催 | 一般社団法人随筆春秋 |
初回 | 1995年 第1回 |
最新回 | 2023年 第29回 |
受賞者 |
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公式サイト | 随筆春秋 公式ホームページ |
同人誌 随筆春秋チャンネル | |
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人物 | |
国籍 | 日本 |
YouTube | |
チャンネル | |
活動期間 | 2021年 ‐ |
ジャンル | 純文学、エッセイ |
随筆春秋賞︵ずいひつしゅんじゅうしょう︶は、日本の公募文学賞。ジャンルは、エッセイ。
エッセイを対象とした文学賞では、ほかに文芸思潮エッセイ賞[1][2]、小諸・藤村文学賞などがある。
エッセイは、日本では著名な作家や有名人の副業と見られる傾向があるが、本来は、俳句、和歌、現代詩、小説など並ぶ、文芸のひとつの分野である。
概要[編集]
創立30周年を迎える随筆春秋[注 1][3]の公募[4]の文学賞[5]である。ジャンルは、エッセイ。 題材やテーマは自由で、年齢制限はない。規定枚数は、400字詰めで5枚程度。 優秀賞が1名、佳作が若干名、入選が20名程度選出される。 応募総数は、毎年400本を上回り、コロナ禍の2020年度は、1000本にせまる勢いだった。2022年度には低調だった前年をはるかに上回る、627本の応募があった[6]。 2023年度は、888本[7]であった。 入選以上の作品の一部は、定期発刊の同人誌 随筆春秋で読むことができる。 第1回優秀賞に太田幸昌、第16回優秀賞に手塚崇、第22回最優秀賞︵当該年度限りの特別賞︶に佐藤茂男、第25回優秀賞に福岡完など。 第8回優秀賞の近藤健は、経歴20年以上のサラリーマンエッセイストとして活躍中で、現在、随筆春秋の代表を務めている。 第11回佳作の濱本久子については、随筆春秋や土曜美術出版販売などから、エッセイ集や詩集が多数出版されている。佐藤愛子奨励賞の新設[編集]
随筆春秋において、2020年から、佐藤愛子奨励賞が新設[8]された。直木賞作家佐藤愛子の名前を冠した文学賞で、本賞︵随筆春秋賞︶とは独立した賞である。 ただし、佐藤愛子奨励賞も随筆春秋賞応募作品から選出される。別途応募の必要はない。 佐藤愛子がこれはと思う作品、作品としては不完全だが期待を持てる作品などに与えられる。 したがって、本賞︵随筆春秋賞︶と重複しての受賞[8]や、本賞︵随筆春秋賞︶では選外の作品が受賞することもある。 佐藤愛子は随筆春秋の指導者を30年近く務めている。2023年には、第4回佐藤愛子奨励賞[9][10][11][12]が決定した。随筆春秋賞の求める作品[編集]
人間を書くこと[編集]
(一)自分、家族、友人、知人、誰でもよいが、テーマは人間で。 (二)表面的なことや日時、数値よりも、内面重視で。 (三)立派な面だけでなく、愚かさや儚さも、そのまま書く。読者に伝える努力をする[編集]
(一)わかりやすい言葉で、可能な限り常用漢字を使用する。 (二)比喩も用いて、読者が頭の中にくっきり映像を描けるように。 (三)読者の琴線にふれることができれば成功。自分が﹁私﹂として登場すること[編集]
(一)テーマとしては別の人が主人公でも、自分と関わった部分を書くこと。 (二)﹁私﹂以外の一人称を使う場合は、読者が感情移入できるか注意すること。 (三)自分がほとんど登場しない作品は、訴える力が弱いと考えること。選考委員[編集]
2023年現在[編集]
●佐藤愛子︵直木賞作家/ 代表作﹃戦いすんで日が暮れて﹄﹃血脈﹄﹃晩鐘﹄︶ ●竹山洋︵脚本家・小説家/ 代表作 NHK大河ドラマ﹃秀吉﹄﹃利家とまつ〜加賀百万石物語〜﹄︶ ●中山庸子︵エッセイスト/ イラストレイター︶ ●近藤健︵会社員・エッセイスト/ 同人誌随筆春秋 代表︶ ●池田元︵一般社団法人随筆春秋 代表理事︶過去の選考委員[編集]
●堀川とんこう︵演出家・プロデューサー・映画監督/ 代表作 TBSドラマ﹃岸辺のアルバム﹄︶ ●布施博一︵脚本家/ 代表作﹃熱中時代﹄﹃たけしくん、ハイ!﹄﹃純ちゃんの応援歌﹄﹃天までとどけ﹄︶ ●早坂暁[13]︵脚本家・小説家/ 代表作﹃天下御免﹄﹃夢千代日記﹄﹃花へんろ﹄﹃ダウンタウン・ヒーローズ﹄︶ ●斎藤信也︵元朝日新聞記者で同人誌 随筆春秋の元主宰者[14]。東京大学卒︶ ●北杜夫[15]︵小説・エッセイスト・精神科医/ 代表作﹃どくとるマンボウ航海記﹄﹃楡家の人びと﹄︶ ●金田一春彦[16]︵日本の言語学者・国語学者︶ ︵※太字は、存命人物︶主な関係者一覧[編集]
●堀川とし︵実業家、随筆春秋創設者︶[17] ●堀川とんこう︵演出家、プロデューサー︶[17] ●高木凛︵脚本家︶[17] ●斎藤信也︵元朝日新聞記者、元随筆春秋代表︶[17] ●斎藤智子︵元朝日新聞記者、皇室担当︶[17] ●佐藤愛子︵直木賞作家︶[17] ●遠藤周作︵芥川賞作家︶[17] ●金田一春彦︵言語学者、国語学者︶[17] ●早坂暁︵脚本家︶[17] ●北杜夫︵芥川賞作家︶[17] ●布勢博一︵脚本家︶[17] ●竹山洋︵脚本家︶[17] ●中山庸子︵エッセイスト、イラストレイター︶[17]事務局[編集]
●近藤健︵随筆春秋 代表︶[17] ●池田元︵随筆春秋 代表理事︶[17] ●正倉一文︵随筆春秋 事務局長︶[17] ︵太字|存命人物︶ギャラリー|現在の主な選考委員[編集]
脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
(一)^ “文芸思潮ウェブサイト”. アジア文化社. 2021年8月26日閲覧。
(二)^ “文芸思潮エッセイ賞”. アジア文化社. 2021年8月26日閲覧。
(三)^ “同人誌 随筆春秋︵一般社団法人︶”. 同人誌 随筆春秋︵一般社団法人︶. 2021年7月24日閲覧。
(四)^ 公募ガイド社の公式HP内の https://www.koubo.co.jp/contest/literature/essay/107730.html に随筆春秋賞︵公募︶の情報が記されている。
(五)^ 公募ガイド社の公式HPの https://www.koubo.co.jp/contest/literature/essay/107730.html に、随筆春秋賞が文学賞として公募を行っていることが記されている。
(六)^ https://zuishun.net/literaryaward28closed/ 左記は、随筆春秋公式HPからリンクが張られた、第28回 随筆春秋賞の募集終了の知らせである。ここに、2022年度は600作品以上の応募があった旨、記述されている。2022/09/18確認。
(七)^ https://zuishun.net/literaryaward29closed/ 第29回 随筆春秋賞|第4回 佐藤愛子奨励賞の募集は終了しました。
(八)^ abhttps://www.amazon.co.jp/dp/B093TDBPHF/ 左記、Amazon販売サイトに、随筆春秋第55号が掲載されている。表紙には、第1回 佐藤愛子奨励賞発表の文字が印刷されている。その21ページ以降には、鎌田優子﹁孤独と愛﹂が、第26回 随筆春秋賞 佳作と、当時受賞した経緯などが綴られている。佐藤愛子本人の筆による文章である。
(九)^ https://www.amazon.co.jp/dp/B09ZH94V58/ 左記、Amazon販売サイトに、随筆春秋第57号が掲載されている。表紙には、第2回 佐藤愛子奨励賞発表の文字が印刷されている。その32ページ以降には、白川妙子﹁ウィーン国際空港味噌事件﹂が、第2回 佐藤愛子奨励賞を取った経緯などが綴られている。佐藤愛子本人の筆による文章である。
(十)^ “第27回随筆春秋賞発表、第2回佐藤愛子奨励賞発表”. 一般社団法人随筆春秋. 2022年5月8日閲覧。 “佐藤愛子奨励賞 ウィーン国際空港味噌事件 白川妙子”
(11)^ https://zuishun.net/zuisyun-2022-winners-ver2/ 第3回佐藤愛子奨励賞の受賞者が発表されている。
(12)^ https://zuishun.net/zuisyun-2023-winners/ 左は、第29回随筆春秋賞、第4回佐藤愛子奨励賞の公式発表Webページ。
(13)^ 同人誌 随筆春秋の公式ページ https://zuishun.themedia.jp/の ◆沿革◆の部分に、この早坂暁の名前が記されている。
(14)^ “随筆春秋の沿革”. 一般社団法人随筆春秋. 2022年5月7日閲覧。 “1993年 - 斎藤信也︵元朝日新聞記者、朝日カルチャーセンター講師、東京大学卒︶を代表に迎える。”
(15)^ 同人誌 随筆春秋の公式HPhttps://zuishun.themedia.jp/ の◆沿革◆の部分に、この北杜夫の名前が記されている。
(16)^ 同人誌 随筆春秋の公式HPhttps://zuishun.themedia.jp/ の◆沿革◆の部分に、この金田一春彦の名前が記されている。
(17)^ abcdefghijklmnophttps://zuishun-episode.amebaownd.com/posts/23057733
左記は、﹁随筆春秋資料室﹂内の﹁随筆春秋とは﹂というウェブページ。ここに当該人物の随筆春秋との関わりについて記述がある。