鼠咬症
鼠咬症︵そこうしょう︶とは、異なる2種の原因菌により起こる、別の感染症の総称であり、人獣共通感染症の一つ。鼠咬熱︵そこうねつ、英: rat-bite fever︶とも呼ばれる。鼠咬症スピロヘータ感染症および、モニリホルム連鎖桿菌感染症が存在する。
原因[編集]
鼠咬症スピロヘータ感染症の原因菌はSpirillum minus、モニリホルム連鎖桿菌感染症の原因菌はStreptobacillus moniliformis︵ストレプトバチルス・モニリホルム︶。疫学[編集]
ヒトはネズミの咬傷により感染する。日本では前者による疾病が多い。症状[編集]
前者では感染1~2週間後に発熱、咬傷部の潰瘍、局所リンパ節の腫脹。後者では感染10日以内に発熱、頭痛、多発性関節炎、局所リンパ節の腫脹。両者とも心内膜炎、肺炎、肝炎などを発症することもある。両者とも一般にネズミに対しては無症状。診断[編集]
治療[編集]
感受性のある抗生物質を使用する。予防[編集]
- ネズミの防除。
関連項目[編集]
参考文献[編集]
●清水悠紀臣 ほか﹃動物の感染症﹄近代出版、2002年、375頁。ISBN 4874020747。全国書誌番号:20262769。
●明石博臣, 木内明男, 原澤亮, 本多英一﹃動物微生物学﹄朝倉書店、2008年、209頁。ISBN 9784254460285。全国書誌番号:21413575。