GLib
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GLibとは、C言語で書かれたクロスプラットフォームのユーティリティライブラリの一種である。GTKプロジェクトの一部としてスタートしたが、現在では他のアプリケーションでも使われている。当初は低レベルなコードを入れるためのライブラリとされていたが、現在ではプラットフォーム間の差異を吸収する機能も加えられ、異なるCPU、オペレーティングシステム (OS) 間でのアプリケーションの移植性を確保するライブラリとしても利用されている。
機能[編集]
GLibに含まれる代表的な機能としては、以下のものがある。 ●基本的なデータ型とその上下限値の定義 ●型変換 ●エンディアン変換 ●標準マクロ ●動的メモリ確保 ●警告、アサーション ●メッセージロギング ●タイマー ●文字列操作 ●文字コード変換 ●簡易XMLパーサ ●正規表現 ●字句解析スキャナ ●gettextによる国際化 ●擬似乱数生成 ●フック関数 ●プラグインモジュールの動的ローディング ●スレッド ●メモリプール ●文字列の自動補完 ●型システムGType ●オブジェクトシステムGObject ●WindowsにおけるUNIX向けプログラムとの互換機能データ構造[編集]
頻繁に利用されるデータ構造とそれに対する操作が定義されている。以下に主なものを列挙する。- メモリチャンク
- 双方向および片方向線形リスト
- 連想配列(ハッシュテーブル方式の実装)
- 可変長文字列
- 可変長配列
- 文字列チャンク(文字列のグループ)
- 動的配列
- 平衡2分探索木
- N分木
- quarks(文字列とユニークな整数識別子を対応付けるもの)
- keyed data lists(文字列や整数識別子でアクセス可能なデータ要素群)
- リレーションとタプル
- 構造体のキャッシュ