Web (ウェブブラウザ)
表示
GNOME Web 41 | |
開発元 | The GNOME Project |
---|---|
初版 | 2002年12月25日 |
最新版 |
45.1[1] / 2023年11月6日 |
リポジトリ | |
プログラミング 言語 | C言語 (GTK) |
使用エンジン | WebKit(2.26.3以前はGecko) |
対応OS | Unix系オペレーティングシステム |
プラットフォーム | GNOME |
対応言語 | 60言語以上 |
種別 | ウェブブラウザ |
ライセンス | GNU General Public License |
公式サイト | Epiphany Homepage |
GNOME Web︵グノーム ウェブ、旧名:Epiphany (エピファニー)︶は、レンダリングエンジンにWebKitを使ったGNOMEの標準ウェブブラウザ。シンプルで使いやすいことを念頭に設計されている。ツールキットにGTK3を使いGNOMEとよく統合されている。
トピック毎に整理する高機能なブックマークを搭載している。一つのページを複数のトピックに関連付けることが可能である。
Epiphany 2.26.3までGeckoをサポートしていたが、これ以降のリリースはWebKitエンジンのみをサポートする[2]。
また、2.28以降pythonによる拡張はなくなり、Seedによる拡張がサポートされた。
沿革[編集]
現在はGNOME最新版の正式公開に間に合うようにリリースされつづけている。 2.14以降は公開時のGNOMEとEpiphanyのバージョンは同一。 ●2002年12月25日 - Epiphany 0.4 初回リリース ●2003年4月13日 - Epiphany 0.5 ●2003年5月4日 - Epiphany 0.6 ●2003年6月7日 - Epiphany 0.7 ●2003年7月13日 - Epiphany 0.8 ●2003年8月22日 - Epiphany 0.9 バグ修正のみ ●2003年9月8日 - Epiphany 1.0 リリース ●2004年3月15日 - Epiphany 1.2 リリース ●2004年9月14日 - Epiphany 1.4 リリース ●2005年3月9日 - Epiphany 1.6 リリース ●2005年9月15日 - Epiphany 1.8 リリース ●2006年3月12日 - Epiphany 2.14 リリース。このバージョン系統からGNOME本家にメジャーバージョンナンバーが合わせられる。 ●2006年9月3日 - Epiphany 2.16 リリース ●2007年3月14日 - Epiphany 2.18 リリース ●2007年9月19日 - Epiphany 2.20 リリース。このバージョン系統からレンダリングエンジンがWebKitへ移行開始。 ●2008年3月12日 - Epiphany 2.22 リリース ●2008年9月24日 - Epiphany 2.24 リリース ●2009年3月31日 - Epiphany 2.26 リリース。このバージョン系統がGeckoサポートの最終版となった。 ●2009年9月24日 - Epiphany 2.28 リリース ●2010年3月31日 - Epiphany 2.30 リリース ●2010年9月29日 - Epiphany 2.32 リリース ●2011年4月6日 - Epiphany 3.0 リリース。このバージョン系統からGNOME本家共々GTK+3及びGNOME3系統へ移行。 ●2011年9月28日 - Epiphany 3.2 リリース ●2012年3月28日 - Web 3.4 リリース。このバージョン系統からWebに名称変更。Galeonのフォーク[編集]
2002年、Galeonの当初の開発者であるMarco Pesenti Grittiは、EpiphanyをGaleonのフォークとして開発した。このフォークは、Grittiと残りのGaleon開発者の間で新機能に関して意見の不一致があったため生じた。 同じ頃、GNOMEプロジェクトは、ヒューマン・インターフェース・ガイドラインを適用したが、これはユーザインタフェースの単純化を促進するものであった。Galeonはパワーユーザ指向であったので、多くの開発者はこれを認めなかった。結果として、GrittiはGaleonベースの新たなブラウザを作り、重要でない多くの特徴は除去された。彼はEpiphanyをGNOME HIGに従うように意図した。Epiphanyはその開発開始時からGNOMEのテーマとその他の設定を用いている[3][4]。Geckoベース[編集]
Epiphanyの最初のバージョンは、2002年12月24日にリリースされた[5]。 Epiphanyは当初、Webページの表示にMozillaプロジェクトのGeckoレイアウトエンジンを使っていた。Mozillaのクロスプラットフォームなインターフェースの代わりに、GNOMEのGUIが提供された[6]。WebKitベース[編集]
開発課程で、Geckoバックエンドに関連した大きな問題に直面した[7]。これに対処するため、EpiphanyチームはWebkitをもうひとつのレンダリングエンジンとしてサポートを加えた[8]。2008年4月1日には、Geckoを使ってビルドする機能は除去され、WebKitのみを使うことを進める旨の宣言がチームによってなされた[7]。 2009年9月、GNOME 2.28の一部として、WebKitへの移行は完了した[9]。参照[編集]
(一)^ "45.1 · GNOME / Epiphany".
(二)^ Epiphany » Blog Archive » Gecko end-of-life
(三)^ DeRosia, Chris (July 29, 2003), Galeon, A History or, why Galeon is the way it is 2011年10月16日閲覧。
(四)^ Min, Andrew, “Epiphany, the ultimate Gnome browser”, The Ubuntu Applications book (under construction) (Free Software Magazine), オリジナルのOctober 31, 2008時点におけるアーカイブ。 2011年10月16日閲覧。
(五)^ “Epiphany turns 7”, The GNOME Web Browser Developers, (December 24, 2009) 2011年6月15日閲覧。
(六)^ Granneman, Scott (2005), Don't click on the blue e!:switching to Firefox, Sebastopol, CA, United States: O'Reilly Media (October 16, 2005発行), p. 201, ISBN 0-596-00939-9
(七)^ abPersch, Christian (April 1, 2008), “ANNOUNCEMENT:The Future of Epiphany”, epiphany mailing list-list
(八)^ Lopez, Xan (July 24, 2007), If you see the Buddha on the road, port it to GTK 2011年11月25日閲覧。
(九)^ Paul, Ryan (September 24, 2009), “Linux garden gets a new GNOME with version 2.28”, Ars Technica 2011年10月16日閲覧。