デジタル大辞泉 「ちょろり」の意味・読み・例文・類語 ちょろり ﹇副﹈ 1 動きがすばやいさま。﹁舌をちょろりと出す﹂ 2 軽々しく事を行うさま。﹁本音をちょろりと漏らす﹂ ﹁そんな大百でないだけ―人に乗せられる﹂︿万太郎・春泥﹀ 3 水などがわずかに流れ出るさま。﹁異常渇水で水道の水がちょろりとしか出ない﹂ [類語]︵1︶ちらり・ぱっと・がばと・がばっと・むっくと・むっくり・むくり・すっく・しゃんと・しゃっきり・ついと・すいと・つと・すっと・さっと/︵2︶ぽろり・ぽつり・ぽつりぽつり/︵3︶ちょろちょろ・ちょびちょび・ちょぼちょぼ・ちびちび・ちびりちびり・ぽつぽつ・はらり・たらり・ほろり・ちょっと・少ない・少しく・少少・ちょっと・ちょいと・ちと・ちっと・ちょっぴり・いささか・いくらか・いくぶん・やや・心持ち・気持ち・多少・若干・二三・少数・少量・僅(きん)僅(きん)・わずか・数えるほど・たった・ただ・たかだか・しばらく・なけなし・ささやか・一抹・心ばかり・印ばかり・形ばかり・低い・手薄・少なめ・内輪・軽少・軽微・微弱・微微・微少・僅(きん)少(しょう)・些(さし)少(ょう)・最少・微量・ちびちび・一つまみ・一握り・一抹・一息・紙一重・雀(すずめ)の涙・鼻の差・残り少ない・ちょこっと・ちょこんと・ちょっこり・ちょびっと・ちょんびり・ちょんぼり・ちらり・爪の垢(あか)・小口・ささやか・寸(すん)毫(ごう)・プチ・ほのか・幾ばく・せいぜい・たかが・微(みじ)塵(ん)・些(ささ)細(い)・まばら・ほんの・あるかなきか・一(いち)縷(る) 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「ちょろり」の意味・読み・例文・類語 ちょろり (一)〘 副詞 〙 ( ﹁と﹂を伴って用いることもある ) (二)① 行動がすばやいさま、巧妙で迅速なさまを表わす語。ちょろっと。ちょろと。 (一)[初出の実例]﹁其八橋を、︿略﹀あちらへはちょろり、こちらへはちょろりと渡る﹂(出典‥虎寛本狂言・磁石︵室町末‐近世初︶) (三)② すばやく小さな動きをするさまを表わす語。 (一)[初出の実例]﹁舌の先をちょろりと出して見せた﹂(出典‥忘却の河︵1963︶︿福永武彦﹀三) (四)③ あっけなく事が行なわれるさまを表わす語。簡単に。ちょっとの間に。 (一)[初出の実例]﹁それも是もと待かねし春の日も、ちょろり暮ては又々明て﹂(出典‥俳諧・大坂独吟集︵1675︶上) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例