カキ(読み)かき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カキ」の意味・わかりやすい解説

カキ(柿)
かき / 柿
[学] Diospyros kaki L.f.


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栽培史


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栽培


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 1999112500010700282011300

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 201830191002530180012501240

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カキノキ属


EucleaLissocarpa

 50宿()()

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 EbenaceaeAPG48008

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栄養


6415.90.40.20.4100A0.12B10.03C7060

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脱渋


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さわし柿の作り方

(1)酒精脱渋法 昔は酒樽(さかだる)に清酒を用いて脱渋していたため樽抜(たるぬき)法ともいうが、今日ではビニル袋を用いている。渋柿果実20キログラムに対し、35%の酒精80ミリリットルを噴霧し、これをビニル袋に層状に詰めて密閉し、箱詰めにする。数日で脱渋し甘くなる。家庭では1果ごとにへたの部分を酒精に漬けて処理し、2個ずつへた部をあわせて新聞紙に包み、これを厚手のビニル袋内に空気を少なくして密閉し、数日室内に置くと脱渋する。焼酎(しょうちゅう)またはウイスキーを用いてもよい。

(2)温湯脱渋法 45℃の温湯に果実を浸漬(しんし)し、冷えないように注意して十数時間保つと甘くなる。

(3)炭酸ガス脱渋法 液化炭酸ガスやドライアイスなどを用いて脱渋する。

 このほか石灰乳浸漬法、火熱法などでも脱渋する。

[飯塚宗夫 2021年3月22日]

干し柿


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その他の利用


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民俗

カキは古くから栽培されてきただけに実用として用いられるほか、民間信仰とかかわる多様な民俗をもっている。小正月(こしょうがつ)に各地で行われる「成木責(なりきぜ)め」でも、他の果樹のなかではカキが主たる対象となっている。問答形式をとるこの儀礼は、1人が鋸(のこぎり)や鉈(なた)を手にして果樹に向かい、「成るか成らぬか、成らねば伐(き)るぞ」と問いかけながら樹皮にすこし傷をつけ、他の1人が「成ります成ります」と答えてその傷に小豆粥(あずきがゆ)を塗るものである。すなわち、問いかけ→威嚇→誓約→報酬という手順を経てカキの実の豊穣(ほうじょう)を祈るもので、さらに敷衍(ふえん)させてイネの豊作を予祝する行事とみなすこともある。カキの豊穣性(実が多くなるという)にあやかろうと、新婚夫婦が初夜の床でカキについて問答する習俗もみられる。また、各地に流布する柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)伝説のなかには、人麻呂はカキの木の下に出現した神童で、カキの木の叉(また)から生まれたと伝えるものもある。これとは逆に、継子(ままこ)の死体をカキの木の下に埋めるという話が昔話の「継子と鳥」のなかで語られており、さらにはカキの木の下から妖怪(ようかい)が現れるといった俗信もある。こうしたことからカキは、生命を媒介する、あるいは他界と現世とを媒介する存在としてとらえられていたとも考えられ、盆や正月の食べ物、供え物として特別視されているばかりでなく、さまざまな禁忌や俗信を伴っている。なお、このような民俗のほかにも、昔話の「猿蟹合戦(さるかにがっせん)」や「茶栗柿(ちゃくりかき)」「絵姿女房」「柿十(かきとお)と十一(じゅういち)」などのなかで、カキは重要な構成要素として登場している。

[松崎憲三 2021年3月22日]

 
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カキ」の意味・わかりやすい解説

カキ(柿)
カキ
Diospyros kaki; persimmon

 
39m715cm674431618 () 使使  

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百科事典マイペディア 「カキ」の意味・わかりやすい解説

カキ(柿)【カキ】

 
717cm56西()1.5cm  

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栄養・生化学辞典 「カキ」の解説

カキ

 
 Diospyros kakiA  

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