キルヒャー(英語表記)Athanasius Kircher

デジタル大辞泉 「キルヒャー」の意味・読み・例文・類語

キルヒャー(Athanasius Kircher)

[1601~1680]ドイツイエズス会士・自然科学者。古代エジプト象形文字・幻灯・光の屈折・電磁石・火山など、広い分野で業績をあげた。著「エジプト語復原」「明暗大技術」「地下の世界」など。

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精選版 日本国語大辞典 「キルヒャー」の意味・読み・例文・類語

キルヒャー

 

(一)( Athanasius Kircher  ) 
 

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改訂新版 世界大百科事典 「キルヒャー」の意味・わかりやすい解説

キルヒャー
Athanasius Kircher
生没年:1602-80


17調2321638164116501665-78166731︿︿

 28361652-54

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「キルヒャー」の意味・わかりやすい解説

キルヒャー
Kircher, Athanasius

 
[]1601/1602.5.2. 
[]1680.11.27. 
 (1618)  (29)  (31) J.P. (34)  (44)  Ars magna lucis et umbrae (44)  Mundus Subterraneus (64)   

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百科事典マイペディア 「キルヒャー」の意味・わかりやすい解説

キルヒャー

 
 

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世界大百科事典(旧版)内のキルヒャーの言及

【アニメーション映画】より


【歴史】

[映画に先立つ映画]
 〈動画〉への衝動は,1万年以上前のアルタミラの洞窟壁画にすでに見られ,また絵を投影することによって動きのイリュージョンを味わいたいという欲求はインドやジャワの〈影絵〉にあった。1644年,ドイツのイエズス会の神父A.キルヒャーが〈幻灯機〉を発明,セットされた2枚のガラス絵を左右に手早くスライドさせ,大食いの人物がブタに変わるといった〈動き〉のある映像が写し出された。日本では,江戸時代にオランダ人がもたらした幻灯機を使った〈おらんだエキマン鏡〉なる見世物に触発された小石川の染物上絵職人亀屋熊吉が,友人の医者高橋玄洋の助けで,その仕掛けの原理を利用した自前の器械を完成,池田都楽と名のって,1803年(享和3)に江戸で〈写絵〉と称する種板式幻灯を寄席で上演した。…

【映画】より

…すなわち,(1)網膜の残像現像(正確には〈仮現運動〉と呼ばれる心理現象)を利用した科学玩具の発明,(2)光学器械による投影技術(幻灯)の発展,(3)写真の発明と写真技術の発達である。
[映写機と映画カメラの先駆]
 1646年,スイス生れのイエズス会の神父であり数学者であり神秘主義者であり発明狂であったアタナシウス・キルヒャーが,映画を上映する映写機の先駆である幻灯機を発明。著書《光と影の大いなる術》の中でその原理を説明しみずから制作している(日本語の〈幻灯〉は英語のmagic lanternの訳で,明治初期に文部省の手島精一の命名になるものである)。…

【幻灯】より

…光学を応用して映像を大写しにする幻灯は,17世紀に南ヨーロッパで発明されたらしく,文献上ではキルヒャーの《光と影の大いなる術》(1646)に紹介された著者考案になる〈ラテルナ・マギカ(魔法灯)〉が最初である。しかし現在の幻灯と違い,当時のそれは光源とレンズの外に種板を置き,正立像を写しだすものであった。…

【人工言語】より

…当時発足したローヤル・ソサエティも,この提案を支援した。またキルヒャーは暗号術とルルスの〈要約術〉を基礎として,異言語の交流を可能にする〈新複式記述法〉を提案した(1663)。ライプニッツも数学における数字をモデルに,〈組合せに応じて新たな真理が自動的に表現されうる〉記号論理学的な人工言語の創造を夢見た。…

【廃墟】より

…この時代には,キリスト教の強大化にともなってヨーロッパではわずかに継承されていたにすぎない古典古代文明の積極的な再発見と復興がめざされ,エジプトの巨大な遺跡やギリシア・ローマ時代の建築物をその記念物と見るようになった。考古学的にはイエズス会士A.キルヒャーが〈バベルの塔〉の遺構探索を行い,ウィトルウィウスの《建築十書》が復権するなどの動向と軌を一にして,古代建築の見本として地中海沿岸の廃墟も注目されるようになった。ギリシア建築の伝統などがとだえていた中世では,人々は,これら古代の巨大遺跡は神話的な巨人族の建てたもの,あるいは,ノアの洪水以前にあった建物の残骸と信じていた。…

※「キルヒャー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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