考古学(読み)コウコガク(英語表記)archaeology

翻訳|archaeology

デジタル大辞泉 「考古学」の意味・読み・例文・類語

こうこ‐がく〔カウコ‐〕【考古学】

遺跡や遺物によって、古い時代の人類の生活・文化を研究する学問。

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精選版 日本国語大辞典 「考古学」の意味・読み・例文・類語

こうこ‐がくカウコ‥【考古学】

  1. 〘 名詞 〙 遺物、遺跡など物質的史料を主として過去を研究し、当時の文化、生活様式、歴史などを明らかにする科学。明治一〇年(一八七七)モースが大森貝塚を知り、その調査を行なったのが日本における考古学の出発。古物学。
    1. [初出の実例]「考古学の世に明らかならざるや久し」(出典:朝野新聞‐明治一〇年(1877)一二月一六日)

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改訂新版 世界大百科事典 「考古学」の意味・わかりやすい解説

考古学 (こうこがく)
archaeology


︿︿archaiologia

 30050006000使

 ︿

西1764調1798-1802182219調1820C.J.J.Boucher de Perthes1859J.Evans︿︿187020187090︿2019使調調使1925V.G.6019461422J.G.D.Clark60L.R.Binford︿new archaeology

 1877E.S.8695191020219使3020249宿50殿調7060調

 J.G.1921調28調調

使調

綿調調使
 

︿10︿西810︿E︿

 

 使使使141450014

調使使ethnoarchaeology調調鹿鹿鹿

 



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日本大百科全書(ニッポニカ) 「考古学」の意味・わかりやすい解説

考古学
こうこがく


()archaeology


考古学の概念と本質


arkhaiologiaarkhaioslogos

 1899D. G. Hogarth1862192719

 200調


考古学の歴史


6殿殿()51112

 16Bouch de Perthes17881868()Ch. G. Heyne17291812arkhaiologia使

 19調

 20調調西()調H. Breuil18771961調調

 調()E. Herzfeld18791948J. H. Marshall18761958調A. Maiuri18861963調()()()()J. S. Passek19031968

 40調調調調調調沿調

 調()14CX

 調調()()()

 2

 11960()


考古学の分科


33

 ()

 


考古学の研究法


調()調調調調調調

 ()()使調

 

 BAC14C()()6729

 使殿()()()

 調殿

 

 調


歴史学と考古学

考古学者は本質的に歴史学者である。同様に文献学者も同様に歴史学者である。歴史学者は、考古学者や文献学者から提供された研究成果を適宜に評価・採用し、歴史を叙述(再構成)するのである。その際、歴史学者は、二つの史料学の研究成果を機械的に継ぎ合わせてはならない。そこには高度の批判が要請される。また同一の事柄に関して、考古学の研究成果と文献学のそれとが矛盾するような場合には、両者をみだりに結合せぬことが肝要である。

[角田文衛]

現在の課題

考古学の研究調査によって、200万年に及ぶ人間の歴史は、しだいに判明しつつある。また世界各国において、発掘調査による驚嘆すべき古代の遺物・遺跡の発見は、日々の新聞紙上をにぎわしている。考古学者は、日々発掘調査に追いまくられる一方、膨大な発掘情報に眩惑(げんわく)され、学の末節にこだわり、方法論の研究をないがしろにする弊害に陥っている。そのため考古学の方法論に関するさまざまな難問題はいっこうに解決されず、新発見の数々にもかかわらず、それは古代史の適切な体系化を妨げている。考古学者は、新奇な遺跡・遺物の発見に雀躍(じゃくやく)してばかりおらず、冷静に方法論的思索に思いを巡らすことが要望されるのである。

[角田文衛]

『浜田耕作著『通論考古学』(1959・雄山閣出版)』『角田文衛著『古代学序説』増補版(1972・山川出版社)』『芹沢長介・大塚初重・森浩一編『考古学ゼミナール』(1976・山川出版社)』『角田文衛著『沈黙の世界史5 石と森の文化』(1971・新潮社)』『斎藤忠著『日本考古学史』(1974・吉川弘文館)』『ウィリー・サブロフ著、小谷凱宣訳『アメリカ考古学史』(1979・学生社)』『斎藤忠著『日本考古学史辞典』(1984・東京堂出版)』

 

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「考古学」の意味・わかりやすい解説

考古学
こうこがく
archaeology

 
 () 調1 () 2 C.  

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「考古学」の解説

考古学
こうこがく


10Archaeology使()

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百科事典マイペディア 「考古学」の意味・わかりやすい解説

考古学【こうこがく】

 
181919  

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「考古学」の解説

考古学(こうこがく)
archaeology

遺物により人間の歴史を研究する学問。考古学は文献学とならび歴史学の研究法の一つで,対象は人類の過去にあり,その研究方法からして,自然科学的性格ならびに文化科学的性格を帯びる。多数の遺物を比較観察し,これを型式という概念から整理研究し(型式学的研究方法),発掘された遺物を地層とあわせ多くの事柄を読みとらなくてはならない(層位学的研究方法)。さらに過去の文化の復元のためには,東西の歴史,事物の検討が必要である(民族学的研究方法)。考古学は先史考古学と歴史考古学とに分かれ,地域ごとに細分化されている。

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旺文社日本史事典 三訂版 「考古学」の解説

考古学
こうこがく

 

archaeologyarchaiologia  

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防府市歴史用語集 「考古学」の解説

考古学

 昔の人が残した物や生活の跡から、歴史を探る学問のことです。明治時代になって、”archaeology”という英単語の訳として使われるようになりました。

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世界大百科事典(旧版)内の考古学の言及

【森本六爾】より

…考古学者。奈良県の生れ。…

【遺跡】より



【発掘】より



※「考古学」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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