カバラ(英語表記)Kabbalah

デジタル大辞泉 「カバラ」の意味・読み・例文・類語

カバラ(Kavala/Καβαλα)

 
 

カバラ(Cabbala/〈ヘブライ〉ḳabbālāh)

《伝統・伝承の意》ユダヤ教神秘主義の一。中世後期以後のユダヤ思想およびキリスト教にも影響を与えた。

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改訂新版 世界大百科事典 「カバラ」の意味・わかりやすい解説

カバラ
Kabbalah


Qabbālāh︿︿KabbalaCabala13︿︿︿

 ︿︿36︿102212︿13Moses de Leon1250-13052149216Isaac Luria1534-7217︿18M.G.15

 ︿︿︿︿︿︿︿︿︿︿YHVH10sephirot10︿110︿︿1︿2︿3︿4︿5︿6︿7︿8︿9︿10︿︿︿︿︿2︿︿︿︿︿︿2222︿︿︿



カバラ
Kaválla


580001991Neapolis2191223

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百科事典マイペディア 「カバラ」の意味・わかりやすい解説

カバラ

 
KabbalahKabbalaCabala︿︿3410︿13M.G.︿
 
 

 
68002001  

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「カバラ」の意味・わかりやすい解説

カバラ
Kabbalah; Kabala

12~13世紀頃に形成されたユダヤ神秘主義および神智学の発展した形態をいい,さらに一般的には,古代にまでさかのぼるユダヤ教の一連の秘教的な教理をいう。カバラは語源からいって「受取られたもの」をさし,モーセ五書以外のユダヤ教の諸書および預言書を意味した。 12~13世紀にライン地方で始った敬虔主義的な運動のなかでは,父祖伝来の祈祷を解釈するために,各アルファベットに一定の数を当てて文章の数値を発見したり,頭文字の組合せによる造語を行うなどの方法が用いられた。こうした解釈技法は,また瞑想の技法としても体系化され,やがて南フランスからスペインにかけて広まって,最盛期を迎えた。ナハマニデスのモーセ五書注解はその代表作の一つとされる。そのなかでは,注釈の形を借りて,正統的ユダヤ教では触れられることのない無限なる神の隠れたる秘義が探求されている。こうした方向は,その後のユダヤ教思想の展開に大きな影響を及ぼし,18世紀にはハシディズムという形態をとって,東ヨーロッパのユダヤ人の多くに浸透した。
 


Kavála

 
 130km 138719121213161842445 8576 (1991)   

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占い用語集 「カバラ」の解説

カバラ

カバラはヘブライ語で「伝承」という意味。ユダヤ教の神秘的な秘法を司る教えを持つ宗教結社のこと。聖書の中ではパリサイ派と呼ばれる。旧約聖書の秘儀的な解釈によって、宇宙の真理を追求している。信者には、セフィロトの樹(生命の樹)から循環する力が宇宙を形成しているという思想があり、その生命の樹を中心に秘儀を行った。ラビ(カバラの指導者)達によって、ひそかに語り継がれ、薔薇十字団やフリーメーソンにも大きな影響を与えた。

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世界大百科事典(旧版)内のカバラの言及

【木】より


(12)(13)︿

【ゲマトリア】より

…カバラにおける文字転換法の一つ。ヘブライ語のアルファベットはそれぞれの数値をもっており,その文字の組合せである単語または文章も一定の数値をもつことになる。…

【神秘主義】より

…〈唯一つ真に存在する光は神自体であり,万物は神の本質的な光から発せられる光線にほかならない〉。イスラム神秘主義(4)ユダヤ教 ユダヤ教においても,形式的律法主義に陥る危険に反対して神秘主義の運動があるが,特異なものとしては,主として13世紀にスペインで展開したカバラと18世紀初頭ポーランドやウクライナのユダヤ人の間に広まったハシディズムがある。カバラとはヘブライ語で〈伝承〉の意味であるが,ここでは神や世界に関して受け継がれた秘義による神智学的神秘説をいう。…

【セーフェル・イェツィーラー】より

…《ゾーハル》と並ぶカバラの根本経典。書名は〈形成の書〉の意。…

【ユダヤ教】より

… 他方,キリスト教化したスペインから15世紀末に追放されたスファラド系ユダヤ人は,中東各地に移住した。その一部が定着したパレスティナのツファットは,16世紀にカバラ神秘主義の中心となった。カバラの起源は,ヘレニズム・ローマ時代のユダヤ人が著作した黙示文学である。…

【ユダヤ哲学】より


12881344)

※「カバラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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