ドルメン(英語表記)dolmen

翻訳|dolmen

デジタル大辞泉 「ドルメン」の意味・読み・例文・類語

ドルメン(dolmen)

 
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精選版 日本国語大辞典 「ドルメン」の意味・読み・例文・類語

ドルメン

 

(一)   ( [] dolmen [] Dolmen ) 1930
 

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改訂新版 世界大百科事典 「ドルメン」の意味・わかりやすい解説

ドルメン
dolmen


dolmen1passage gravegallery grave退

 西西

 7m


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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ドルメン」の意味・わかりやすい解説

ドルメン
どるめん
dolmen

巨石記念物の一種。ケルト語でdolは机、menは石を意味し、大きな天井石と、それを支える数個の石からなる。支石墓と訳されているように、そのほとんどが墓と考えられている。新石器時代から鉄器時代にかけて世界的に分布しており、形態もさまざまである。朝鮮では、3、4個の大石の上に1個の大きな天井石をのせる卓子式支石墓や、支石が小さく墓室を構成しない基盤形支石墓などが知られている。またヨーロッパの羨道(せんどう)墳や通廊墳、日本の横穴式石室をドルメンとする考え方もある。イギリスの考古学者ダニエルは、ドルメンということばが、原形が何かわからない崩壊の著しい巨石建造物に使われる場合、モンテリウスの分類した「1枚の天井石が2個以上の側石によって支えられる単純石室」(デス)を意味する場合、またすべての巨石建造物をドルメンとよぶ場合など、実に多様に用いられており、学術的用語としてはこれを用いるべきでないと提唱している。アジアでは、朝鮮のほか中国東北部やインド、ベトナムなどで調査が進み、南米のサン・アグステンなどもよく知られている。

[寺島孝一]


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百科事典マイペディア 「ドルメン」の意味・わかりやすい解説

ドルメン

 
3413000200031
 

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドルメン」の意味・わかりやすい解説

ドルメン
dolmen

巨石記念物の一種。ケルト語の dol (机) ,men (石) に由来する語で,原始社会で造られた巨石墳墓をいう。数個または多数の巨大な支柱石の上に巨大な板状の一枚岩を載せたもので,石室内に死体を埋葬し,上部架構は地上に露出している。ヨーロッパ,アフリカ,アジアにかけて,原始社会が急激に発達した新石器時代から鉄器時代の一時期に多く造られたが,東南アジアの一部には,今日までその伝統を受継いでいる部族もある。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ドルメン」の解説

ドルメン
dolmen

先史時代の巨大な石造墳墓。ブルトンもしくはケルト語で「テーブル・ストーン」の意。巨石を組み合わせて机型とした構築物。数個の板石または大塊石を立てて方形の囲いをつくり,その上に一枚の天井石をのせて石室とし,内部に遺体を埋葬する。北海沿岸,地中海沿岸,黒海沿岸,インドのデカン高原,東南アジア(金石併用時代),中国東北部,朝鮮半島,日本の九州などに広く分布し,形態,種類ともに変化形が多い。

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旺文社世界史事典 三訂版 「ドルメン」の解説

ドルメン
dolmen

新石器時代に造られた巨石記念物の1つ
ささえの壁石の上に扁平な天井石をテーブル状に置いたもので,墳墓の一形態とみなされ,世界各地に見出される。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「ドルメン」の解説

ドルメン

巨石記念物(きょせききねんぶつ)

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世界大百科事典(旧版)内のドルメンの言及

【支石墓】より


西dolmen46()1

【支石墓】より


西dolmen46()1

【墳墓】より

…ヨーロッパ西部のものが名高いが,東アジア,インドほか世界各地に似たものがある。なお本来の墳丘を失って石室が露出した状況のものをヨーロッパでドルメンと呼んでいるのに対して,東アジア(日本では九州西北~北部の縄文~弥生時代)のドルメン(支石墓)は,もともと墳丘をもたず,巨石をもって標識とした点が違っている。墳丘をつくらず自然の丘を利用して大規模な横穴式墓室をつくることもある。…

※「ドルメン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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