支石墓(読み)シセキボ

デジタル大辞泉 「支石墓」の意味・読み・例文・類語

しせき‐ぼ【支石墓】

 
 

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精選版 日本国語大辞典 「支石墓」の意味・読み・例文・類語

しせき‐ぼ【支石墓】

 

(一)   
 

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改訂新版 世界大百科事典 「支石墓」の意味・わかりやすい解説

支石墓 (しせきぼ)


西dolmen461西沿

 19823360

 4西

 

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百科事典マイペディア 「支石墓」の意味・わかりやすい解説

支石墓【しせきぼ】

 
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「支石墓」の意味・わかりやすい解説

支石墓
しせきぼ

中国、朝鮮半島、日本に広く分布する巨石墳墓の一形態。北朝鮮で板石を3~4枚立てて方形石室をつくり、平たい大石をかぶせた卓子形のものを支石と称するのに由来する。朝鮮半島南部では支石が塊石となった碁盤(ごばん)形のものが多いが、第二次世界大戦後の朝鮮半島における調査で「支石のない支石墓」が南北を通じて知られるようになり、蓋石(ふたいし)式支石墓の名称が提唱されている。わが国には縄文時代晩期に農耕技術とともに西北九州地域に伝来した蓋石式、碁盤式があり、福岡、佐賀、長崎、熊本、鹿児島県に分布している。弥生(やよい)時代前期までは群集しており、地下には土壙(どこう)、石棺、石室、甕棺(かめかん)などが設けられている。中期になると分布も広がり、大型の合口(あわせぐち)甕棺などがみられるのは半島にない特色であろう。また福岡県須玖(すぐ)遺跡では変型支石墓下の甕棺から三十数面の前漢(ぜんかん)鏡が発見され、奴(な)国の王墓とされている。しかし西暦1世紀後半ごろまでにはほぼ姿を消してしまった。

[小田富士雄]


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山川 日本史小辞典 改訂新版 「支石墓」の解説

支石墓
しせきぼ

縄文晩期~弥生中期の九州北部の墓制の一つ。東アジアの支石墓(ドルメン)は中国東北地区南部や朝鮮半島に分布するが,日本には朝鮮半島南部に発達した碁盤(ごばん)形の支石墓が縄文晩期の九州西北部に伝えられた。小さな数個の支石の上に上石(標石)を乗せるが,支石をもたないものもある。その下部に箱式石棺・土壙(どこう)・甕棺(かめかん)などの埋葬施設が設けられる。初期の支石墓は10基前後から数十基が群集するが,後には甕棺墓群の特定の墓に採用されるようになる。副葬品はあまりなく,朝鮮半島系の磨製石鏃(せきぞく)などのほか,まれに貝輪などがある。日本の稲作受容期に流入した一連の文化要素の一つ。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「支石墓」の意味・わかりやすい解説

支石墓
しせきぼ

 
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旺文社日本史事典 三訂版 「支石墓」の解説

支石墓
しせきぼ

弥生時代,北九州地方に行われた墳墓の一形式
数個の石塊を並べて上の大形の板石を支え,その下に遺骸を置いた。埋葬は甕棺 (かめかん) をうめたものが多く,福岡県須玖 (すぐ) 支石墓のように,銅鏡・銅剣・銅鉾 (どうほこ) ・玉類を出土するものもあり,当時の小地域の首長や有力者の墓と考えられている。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「支石墓」の解説

支石墓(しせきぼ)

ドルメン

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世界大百科事典(旧版)内の支石墓の言及

【墳墓】より

…ヨーロッパ西部のものが名高いが,東アジア,インドほか世界各地に似たものがある。なお本来の墳丘を失って石室が露出した状況のものをヨーロッパでドルメンと呼んでいるのに対して,東アジア(日本では九州西北~北部の縄文~弥生時代)のドルメン(支石墓)は,もともと墳丘をもたず,巨石をもって標識とした点が違っている。墳丘をつくらず自然の丘を利用して大規模な横穴式墓室をつくることもある。…

※「支石墓」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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