出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
ヘブライ語で「主をほめたたえよ」を意味する一種の歓呼。元来ユダヤ教の礼拝音楽の一つとして用いられていたが、4世紀にはすでにキリスト教教会に導入されていたようである。ローマ・カトリック教会の典礼ではラテン語化されてアレルヤと発音され、福音書(ふくいんしょ)の朗読に先だって歌われた。このアレルヤ唱には聖書の詩句が組み込まれ、先唱者と聖歌隊によって応答風に歌われた。またその結尾には、最後の母音であるaの音が長く引き伸ばされた装飾的な部分(ユビルス)がつけられた。アレルヤ唱の、このより自由な音楽的要素は、西洋音楽のその後の発展にとって重要な役割を果たした。ハレルヤの歌詞は、近代の芸術作品のなかでも用いられているが、なかでもヘンデルの作曲したオラトリオ『救世主(メサイア)』(1741)中の「ハレルヤ・コーラス」はもっともよく知られている。
[磯部二郎]
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
※「ハレルヤ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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