デジタル大辞泉 「ハロゲン族元素」の意味・読み・例文・類語 ハロゲンぞく‐げんそ【ハロゲン族元素】 周期表第17︵ⅦB︶族の弗(ふっ)素(そ)・塩素・臭素・沃(よう)素(そ)・アスタチンの5元素の総称。非金属元素で、一価の陰イオンになりやすく、金属と典型的な塩(えん)を作り、化合力は原子番号が増すほど弱い。造塩元素。ハロゲン。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハロゲン族元素」の意味・わかりやすい解説 ハロゲン族元素はろげんぞくげんそhalogens 周期表第17族元素のフッ素、塩素、臭素、ヨウ素、アスタチンの五元素の総称。単にハロゲンともいう。一価の陰イオンとなりやすく、金属元素と典型的な塩をつくるので、古く造塩元素とよばれた。すなわちギリシア語の﹁塩﹂を意味するalosと、﹁生ずる﹂を意味するgennanに由来してhalogensとよばれるようになった︵スウェーデンのベルツェリウスの命名︶。地球上では塩素の存在量がもっとも多く、ついでフッ素、臭素、ヨウ素の順である。いずれも海水や鹹水(かんすい)、あるいは岩塩、チリ硝石などの鉱床に集まっているので、採取しやすい。また単体あるいは化合物として有用なものが多いので、よく知られている。アスタチンは放射性元素で、存在量はきわめて微量である。常温でフッ素、塩素は気体、ヨウ素は固体であるが、臭素は常温で液体の唯一の非金属単体である。一般に電気陰性が強く、非金属性を示すが、この傾向は原子番号増大の順に減少して、アスタチンではかなり金属的になっている。化合物の酸化数は、フッ素はつねに-1であるが、そのほかの元素は-1のほかに、+1、+3、+5、+7などもある。 ﹇中原勝儼﹈ 周期表 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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