プルースト(英語表記)Marcel Proust

デジタル大辞泉 「プルースト」の意味・読み・例文・類語

プルースト(Marcel Proust)

 
1871192220  

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精選版 日本国語大辞典 「プルースト」の意味・読み・例文・類語

プルースト

 

(一)[  ] ( Joseph Louis Proust = ) 
(二)[  ] ( Marcel Proust  ) 
 

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「プルースト」の意味・わかりやすい解説

プルースト(Marcel Proust)
ぷるーすと
Marcel Proust
(1871―1922)


2011920


人と作品


187171016()

 9()1882190()Le Banquet1892931896()

 comte de Robert de Montesquiou-Fezensac18551921()9510Reynaldo Hahn31954999790()()1896

 1900()()50305()408195409131815191920()19211921

 192211183()


特質

プルーストは、バルザックのように人間の行動や筋の展開を描くことより、その背後にある人間の内面生活の認識を小説の主たる内容とした。その意味で彼の小説はフランスの心理小説の伝統に連なるものであるが、そこに示された分析は他に類例をみない精密さをもって深層心理を解剖し、ほとんどフロイト的な無意識の領域にまで及んでいる。他方、ここには、彼独自の印象主義的なビジョンがとらえた風景や外的対象――彼のいわゆる「印象」と化した現実――の隠喩(いんゆ)的表現が随所にみられる。そうした描写は、従来の小説におけるように単なる場面や背景の説明であることをやめて、対象を認識しようと努める精神の活動の場となっている。つまり、精神の認識の対象となった外界は、初めて人間の内面と同等の価値をもって小説の構成要素となったといえよう。

[保苅瑞穂]

『鈴木道彦訳『囚われの女』(『世界の文学32』1966・中央公論社)』『鈴木道彦訳『プルースト文芸評論』(1977・筑摩書房)』『保苅瑞穂訳『逃げ去る女』(『世界文学全集75』所収・1978・講談社)』『A・モーロワ著、井上究一郎・平井啓之訳『プルーストを求めて』(1972・筑摩書房)』『ペインター著、岩崎力訳『マルセル・プルースト――伝記』(1971・筑摩書房)』『井上究一郎・鈴木道彦・岩崎力・保苅瑞穂他訳『プルースト全集』17巻・別巻1(1984~ ・筑摩書房)』


プルースト(Joseph Louis Proust)
ぷるーすと
Joseph Louis Proust
(1754―1826)


1776177817881806退17941811


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改訂新版 世界大百科事典 「プルースト」の意味・わかりやすい解説

プルースト
Marcel Proust
生没年:1871-1922


20192920

 1896189519030508

 119131219194575稿

 

 


プルースト
Joseph Louis Proust
生没年:1754-1826


524

 ︿2179419C.L.

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百科事典マイペディア 「プルースト」の意味・わかりやすい解説

プルースト

 
9()189619057520
NRF  

プルースト

フランスの化学者。1789年スペインのマドリードの王立実験所長。定量分析によって1799年定比例の法則を提出。化合物の組成は連続的に変化するとするベルトレとの長い間の論争は有名。
→関連項目ベルトレ

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化学辞典 第2版 「プルースト」の解説

プルースト
プルースト
Proust, Joseph Louis


17862C.L. Berthollet()18061816

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「プルースト」の意味・わかりやすい解説

プルースト
Proust, Marcel

 
[]1871.7.10. 
[]1922.11.18. 
 190305715 À la Recherche du Temps Perdu (191327) 綿20  
 


Proust Joseph-Louis

 
[]1754.9.26. 
[]1826.7.5. 
 (17991806)  (1799) J. C.  

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旺文社世界史事典 三訂版 「プルースト」の解説

プルースト
Marcel Proust

1871〜1922
フランスの小説家
長編小説『失われた時を求めて』で,貴族社会の退廃した心理を通じて当時のフランス社会の変移を描き,潜在意識を形象化する独自の手法によって人間性の探求に新生面を開いた。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

山川 世界史小辞典 改訂新版 「プルースト」の解説

プルースト
Marcel Proust

1871~1922

フランスの作家。青年時代を社交界と文学趣味に過ごしたが,1905年頃両親の死と持病の悪化を機に社会と絶縁し,一室に閉じこもり『失われた時を求めて』の執筆に全力を傾けた。

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世界大百科事典(旧版)内のプルーストの言及

【定比例の法則】より

…一つの化合物に含まれる成分元素の質量の比はつねに一定であるという法則で,1799年J.L.プルーストにより見いだされた。この法則が成り立つのは,原子量の一定な成分元素がつねに一定の原子数の比で化合物をつくるからである。…

【失われた時を求めて】より

…フランスの作家プルーストの,自伝的要素を盛りこんだ作品で,名前も明記されていない語り手の物語る一人称小説。1913‐27年刊。…

【心理小説】より


︿(191327)︿(1957)(1857)

【男色】より

…プラトンを教皇としソクラテスを使節とする善なる教会の従僕であることを誇ったP.ベルレーヌとその相手のJ.N.A.ランボー,民衆詩人W.ホイットマン,社会主義運動にひかれた詩人E.カーペンター,男色罪で2年間投獄されたO.ワイルド,S.ゲオルゲなどがとくに知られているが,彼らばかりではない。ゲーテは《ベネチア格言詩》補遺で少年愛傾向を告白し,A.ジッドは《コリドン》で同性愛を弁護したばかりか,別の機会にみずからの男色行為も述べ,《失われた時を求めて》のM.プルーストは男娼窟を経営するA.キュジアと関係していた。J.コクトーと俳優J.マレーとの関係も有名である。…

※「プルースト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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