ビルマ(現,ミャンマー)の経済学者。ロンドン・スクール・オブ・エコノミックスに学んだ後,ビルマのラングーン大学創設に参加。オックスフォード大学教授(1950-65)を経て1965年以降ロンドン・スクール・オブ・エコノミックス経済学部正教授。この間,ラングーン大学総長,国際連合のコンサルタントとして活躍し,発展途上国経済の権威として知られる。主著は《発展途上国の経済学》(1964)であるが,ほかに《低開発国の経済理論》(1971)がある。また《1970年代の東南アジア経済》(1971)のなかの〈ミント・レポート〉は有名。これらの著作では,正統的な静態的最適理論に基づき,発展途上国内における経済組織の枠組みと機能を効率的に改善する政策の重要性が主張されている。
執筆者:村上 敦
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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