モレル(読み)もれる(英語表記)Edmund Morel

日本大百科全書(ニッポニカ) 「モレル」の意味・わかりやすい解説

モレル
もれる
Edmund Morel
(1840―1871)


1865187034使調11871115193491962

 2018821

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改訂新版 世界大百科事典 「モレル」の意味・わかりやすい解説

モレル
Edmund Morell
生没年:1841-71


18704029

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朝日日本歴史人物事典 「モレル」の解説

モレル

没年:明治4.8.9(1871.9.23)
生年:1841.11.17
明治期に来日したお雇い外国人。イギリス人鉄道技師。ロンドン郊外に生まれ,キングス・カレッジを卒業後,ドイツ,フランスの工業学校で学んだ。日本の鉄道建設の融資斡旋をしたイギリス人企業家レイの人選によって,明治3(1870)年に来日した。オーストラリアにおける鉄道建設に従事した体験を生かして,狭軌を採用することや,日本の資源を考慮して鉄に代えて木の枕木を採用することなど各種の考案をし,新橋・横浜間の鉄道敷設を指揮した(1872年開通)。また伊藤博文の求めに応じて日本の工業化の基本政策に関する建議をし,これが3年の工部省の創置,6年の工学寮(東大)の開設へとつながった。過労のため結核が悪化し,インドへ転地療養に出発する前に死去した。看病をした妻も同じ病気で死去し,共に横浜の外国人墓地に埋葬されたが,側に植えられた遺愛の白梅は双生の実をつけたといい伝えられている。横浜の桜木町駅にモレルのレリーフがある。

(三好信浩)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モレル」の意味・わかりやすい解説

モレル
Morel, Edmund

[生]1841.11.17. ピカデリーノッティングビル
[没]明治4(1871).9.23. 横浜
イギリスの来日技師。ロンドン,パリで工業技術を専攻し,イギリス土木学会会員。オーストラリア,セイロンで鉄道建設事業の顧問をつとめる。明治3 (1870) 年4月,日本政府民部省に鉄道建設工事担当技師長として招聘され,東京-横浜間鉄道建設に尽力。工事,測量を監督するかたわら,日本側官員に技術伝習を行い,さらに公共建設事業の総合監督官庁を設置すべく政府に建言,そのまま認められて工部省の創設となった。工事の完成を待たず肺病が悪化し,インドへ転地療養の直前に死去。横浜外国人墓地に葬る。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「モレル」の解説

モレル
Edmund Morel


1841.11.771.11.5

1870(3)336()使

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「モレル」の解説

モレル Morel, Edmund

1840-1871 イギリスの鉄道技術者。
1840年11月17日生まれ。日本の鉄道創業に際し,明治3年パークスの推薦で来日。鉄道掛建築師長として新橋-横浜間の工事を指導,また工部省の設置を伊藤博文に建言した。肺疾患により明治4年9月23日開通をみずに死去。30歳。看病の妻(一説に日本人)も翌日没した。ロンドン出身。ロンドン大卒。

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百科事典マイペディア 「モレル」の意味・わかりやすい解説

モレル

英国の鉄道技師で,御雇外国人の一人。1870年(明治3年)来日し,鉄道寮の初代建築技師長に就任。新橋〜横浜,大阪〜神戸の鉄道建設を指導し,日本の鉄道創始に貢献。また伊藤博文に進言して工学寮(のちの工部大学校)設立のきっかけをつくった。東京で客死。

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岩石学辞典 「モレル」の解説

モレル

ゲーゼ(gaize)に似た岩石で,デンマークに産出する[Barth, et al. : 1939].

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367日誕生日大事典 「モレル」の解説

モレル

生年月日:1841年11月17日
イギリスの鉄道技師
1871年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

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