出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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…この問題を分析するための自然な方法は,価格機構が最も理想的に機能する完全競争市場の場合を想定してみることである。一般均衡理論の創設者L.ワルラス以下多くの経済学者が設定したのも,まさにその場合である。一般均衡理論は二つの支柱から成り立っている。…
…そのため経済の一隅で生じた変化が経済全体に波及する過程ははなはだ複雑となり,単純な因果分析の手におえない。この相互依存性に注目して経済分析の基本的枠組みを構想したのは,19世紀フランスの経済学者L.ワルラスであった。彼は一国の経済活動を一組の連立方程式として記述し,この方程式体系の数学的構造を分析することによって,経済の本質に迫ろうと試みた。…
…つまり,もともとは独占排除のキャンペーンのための標語だったのである。現代の自由競争市場理論の骨格となっている一般均衡理論の始祖であるL.ワルラスはその《応用経済学研究》(1898)において,くり返し古典派経済学的な自由放任論の誤りを指摘し,フランス重農主義以来の自由放任の主張は,市場に参加する諸経済主体が互いに対等に競争できるような環境条件を整備せよ,という意味に解されねばならないことを強調した。ワルラスの解釈はまさにスミスの意味したことと一致している。…
…彼は独占,寡占の分析に微分学を適用し,数学の有効性を示した。しかし彼の業績は孤立しており,現代の数理経済学の嚆矢(こうし)としては1870年代L.ワルラスの一般均衡理論をあげねばならない。彼は経済活動の基本的特徴を経済諸量の相互依存関係としてとらえ,これを一組の連立方程式で表現する着想を得た。…
※「ワルラス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
タコノキ科の常緑高木。小笠原諸島に特産する。幹は直立して太い枝をまばらに斜上し,下部には多数の太い気根がある。葉は幹の頂上に密生し,長さ1〜2m,幅約7cmで,先は細くとがり,縁には鋭い鋸歯(きょし)...