(読み)ウジ

デジタル大辞泉 「氏」の意味・読み・例文・類語

うじ〔うぢ〕【氏】

 

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[]1()()()2()()  

し【氏】[漢字項目]

[音](漢) [訓]うじ
学習漢字]4年
〈シ〉
血統を同じくする集団。うじ。「氏族氏名姓氏平氏李氏りし
姓名に添えて敬意を表す語。「某氏山田氏
敬意をもって人を指す語。「各氏諸氏両氏
〈うじ〉「氏神氏名うじな
[名のり]え
[難読]杜氏とうじ
 

 

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2 
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[]21殿  

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精選版 日本国語大辞典 「氏」の意味・読み・例文・類語

うじうぢ【氏】

 

(一)[1]   
(一) 
(一)[] () (8)
(二) 
(一)[]殿殿(1477)
(三) 
(一)[](970999)
(二)(1252)
(二)[2]    
(一)[]()(1825)


(1)[  ]()()
(2)[  ]
(3)
(4)()
 

 

(一)[1]    
(一)[](1477)
(二)[2]    
(一)[](1888︿)
(三)[3]   
(一) 
(一)[](西188184︿)
(二) 
(一)[](西188184︿)
 

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「氏」の意味・わかりやすい解説


うじ


()()

 

古代社会の氏


()()()()uludild()()()clan

 ()()使()()使()()()()()()()

 ()()()()()()()()()()()()()2()()()()()()()()

 ()

 

法律上の氏


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改訂新版 世界大百科事典 「氏」の意味・わかりやすい解説

氏 (うじ)


︿︿︿ul︿urukurug︿︿︿︿1256

 
 


︿︿

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百科事典マイペディア 「氏」の意味・わかりやすい解説

氏【うじ】

(1)日本古代の社会的・政治的集団。古くは血縁関係にある家々の集団で,いわゆる氏族clanと同じものであったかもしれないが,大和朝廷時代にはすでに支配階級のなかで祖先を同じくすると主張する家々の集団として一種の政治組織になっており,統率者である氏上(うじのかみ)が氏人(うじびと)を率いて朝廷に奉仕し,経済的基盤としては部民(べみん)を所有していた。律令時代には官僚制度の発達によって氏の政治的機能は弱まったが,祭祀(さいし)や伝統的行事に際してはなお氏長者による氏人の統制が認められていた。〈新撰姓氏録〉は畿内の氏をその出自によって皇別・神別・諸蕃(しょばん)の3者に分けている。中世においても地名に由来する名字(みょうじ)の一族(名字族)とは別に,いわゆる藤・橘・源・平に代表されるような古代の氏族(うじぞく)の系統をひく族縁呼称が用いられた。(2)各個人の呼称。姓,苗字(みょうじ)。旧民法下の氏は家の名称であったが,新民法で家の制度が廃止されるとこの考え方も変更を受けた。民法は夫婦と未婚の子は同じ氏を称することを原則とする。夫婦は婚姻の際に定めるところにより,夫または妻の氏を称する。離婚すれば氏を改めた者は婚姻前の氏に復する。ただし離婚の日から3ヵ月以内に婚氏の称氏届を出せば,離婚の際に称していた氏を称することもできる。養子は養親の氏を称し,離縁したときは原則として縁組前の氏に復する。嫡出子は父母の氏を称し,嫡出でない子は母の氏を称する。原因のいかんを問わず,子が父または母と氏を異にする場合は,子は家庭裁判所の許可を受けて,父または母の氏を称することができる。
→関連項目氏長者戸籍戸籍筆頭者婚姻氏姓制度夫婦夫婦別姓離縁離婚

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「氏」の意味・わかりやすい解説


うじ

 
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うじ

血縁的関係にある同族集団。大化前代では社会組織の基礎をなし政治的団体をさした。有力豪族の長 (氏上) に率いられた直系,傍系の血縁,もしくは非血縁の家族で構成される集団。氏の長は,氏神の祭祀権,氏人の裁判権をもち,氏は部民,田荘 (たどころ) を所有した。有力豪族の氏は皇室の氏を中心に大和連合政権を形成し,政治的地位と職掌とを世襲した。この氏を基調とする政治組織は (かばね) の制度によって秩序づけられ整備されていった。大化改新後,世襲的な職掌と私的支配権は否定され,有力な氏は経済的特典の大きい官人となった。しかし,古代社会の崩壊とともに,このような氏の機能も失われた。

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「氏」の解説


うじ


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旺文社日本史事典 三訂版 「氏」の解説


うじ

古代社会の同族血縁を主とする支配層の集団
血縁関係の有無にかかわらず同じ祖先から出たと信じる多くの家族が,社会的・政治的に最も有力な家を中心として集合。同族団の首長が氏上 (うじのかみ) ,一般の成員が氏人 (うじびと) ,これに部民 (べのたみ) ・奴婢 (ぬひ) が隷属した。氏は大王を中心に大和政権を形成し,地位に応じて姓 (かばね) を有し,政治的地位と職掌とを世襲した。大化の改新(645)で世襲の職掌と私的支配権の廃止が企てられたが,氏の実質は,7〜8世紀を通じて残存した。

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旺文社世界史事典 三訂版 「氏」の解説


父系伝承の血縁団体。最も広い血縁団体である姓の分枝
殷 (いん) 以前の社会単位であった姓が,周代に封建制度の実施にともなって細分化し,氏が実質的血縁団体として治者階級の社会単位となった。宗法によって維持され,支配階級の血族的結合を強化し,封建制度の基礎となった。

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世界大百科事典(旧版)内のの言及

【姓氏】より

… 古代の中国では,〈姓〉字は同一の祖先に出自し,同一の祖神を信奉する血縁集団を指しており,ラテン語のgens,英語のclanにほぼ該当する語であった。これに対して〈氏〉の字は〈姓〉を構成する個々の家族,または同一の祖先から分岐した家族を意味していたが,漢代のころから姓と氏とは混用されるようになり,姓=氏と言う傾向が顕著となった。したがって,たとえば陽明学の始祖である王守仁の場合,〈姓は王氏,名は守仁,字は伯安,号は陽明,敬称して陽明先生という〉と記されるのである。…

【氏上】より

…日本古代のの首長。氏長,氏宗ともいわれ,氏を代表して朝政に参与し,その政治的地位によって,氏・姓(かばね)が決定された。…

【氏人】より


︿()︿

【氏姓制度】より

…日本古代において,中央貴族,ついで地方豪族が,国家政治上に占める地位,社会における身分の尊卑に応じて,朝廷より(うじ)の名と(かばね)をあたえられ(氏・姓(かばね)をあわせて(せい)ともいう),その特権的地位を世襲した制度。大化改新ののち,律令国家におよぶと,戸籍制によって,氏姓はかつての部民(べみん),つまり一般の公民にまで拡大され,すべての階層の国家身分を表示するものとなり,氏姓を有しないものは,天皇,皇子,諸王と奴婢のみとなった。…

【氏族制度】より

…ここに氏族制度というのは,家族よりも大きく,部族よりも小さい氏族とよばれる血縁的な集団が,多かれ少なかれ独立した経済的・社会的・政治的単位としての機能をいとなんでいる社会すなわち氏族社会の制度をさす。記録された歴史のはじまる古代国家形成のころには,すでに封鎖的・自給的な村落経済は交易経済に変わり,民主的な共同体は階級的な権力による支配のために再編成されつつあったことが,遺跡や文献の上からうかがわれるが,その以前の社会は一般にここにいう氏族を中心とする体制の上に立つものであったという推定が,多くの学者によってなされてきた。…

【氏名】より

…特定個人の同一性を社会的に確定する機能をもった,ひとりひとりに付される呼称で,氏(うじ)と名(な)からなる。〈姓名〉〈名字(苗字)と名前〉〈名前〉などの言い方もある。…

【姓氏】より

… 古代の中国では,〈姓〉字は同一の祖先に出自し,同一の祖神を信奉する血縁集団を指しており,ラテン語のgens,英語のclanにほぼ該当する語であった。これに対して〈氏〉の字は〈姓〉を構成する個々の家族,または同一の祖先から分岐した家族を意味していたが,漢代のころから姓と氏とは混用されるようになり,姓=氏と言う傾向が顕著となった。したがって,たとえば陽明学の始祖である王守仁の場合,〈姓は王氏,名は守仁,字は伯安,号は陽明,敬称して陽明先生という〉と記されるのである。…

【相続】より


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※「氏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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