人間学(読み)ニンゲンガク(英語表記)anthropology

翻訳|anthropology

デジタル大辞泉 「人間学」の意味・読み・例文・類語

にんげん‐がく【人間学】

 
 

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精選版 日本国語大辞典 「人間学」の意味・読み・例文・類語

にんげん‐がく【人間学】

  1. 〘 名詞 〙 人間についての生物学的研究を主とする自然人類学や、諸民族の生活様式社会制度を調査する文化人類学に対して、それらの知識をふまえた上で人間性の本質や意義を明らかにしようとする哲学的研究。たとえば、ホッブズ人間論ヒュームの人間性論などのたぐい。
    1. [初出の実例]「『人間の実体』をさぐるその人間学の方法論において」(出典:心理文学の発展とその帰趨(1930)〈瀬沼茂樹〉)

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改訂新版 世界大百科事典 「人間学」の意味・わかりやすい解説

人間学 (にんげんがく)
anthropology


anthrōposlogos16anthropologiumanthropologia︿18703西︿︿︿︿81anthropology︿84︿使︿使︿1871-73西sociologie9297︿︿1903︿11︿︿︿︿︿L.A.M.︿philosophische Anthropologie

 西1819201920

 ︿︿︿︿︿︿︿西︿︿︿︿︿︿︿︿︿

 ︿3︿︿︿︿

 ︿

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「人間学」の意味・わかりやすい解説

人間学
にんげんがく
anthropology 英語
Anthropologie ドイツ語
anthropologie フランス語

日本語の人間学は、日本語の人類学とともに、本来、「アントロポロギー」の訳語である。

 アントロポロギーは、初め生物学的な自然人類学であったが、のちに文化人類学が自然人類学と並ぶ人類学の一分野とされ、そこには、考古学、民族学、民俗学と並んで、社会人類学、心理学的人類学、さらには教育学的人類学まで含まれるようになってきた。他方、哲学において人間を研究するアントロポロギーは、「人間学」と訳され、これは哲学史とともにつねに存在してきたが、とりわけ近世のカント以来、人間学的傾向が強くなり、20世紀初めにシェラー、プレスナーによって哲学的人間学が提唱されてのち、実存哲学における人間中心的傾向と相まって、従来の文化人類学から展開してきた心理学的・社会学的・教育学的人類学も、心理学的人間学、社会学的人間学、教育学的人間学という訳語があてられることも、今日しばしば見受けられるようになっている。

 たとえば、ガダマーとフォーグラーの共編になる『Neue Anthropologie』(1972~75)は、アントロポロギーの従来の訳語に従えば、生物学的人類学、文化人類学、社会人類学、心理学的人類学、哲学的人間学という六編を含むものであるが、これが近年、『講座現代の人間学』という題名の下に訳出されているなどは、その一例である。しかし「人間学」の語は本来、「哲学的人間学」を意味してきたし、現在もその方向が中心的であるといえる。

[清水窕子]

『ガダマー、フォーグラー編、前田嘉明他訳『講座 現代の人間学』全七巻(1979・白水社)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「人間学」の意味・わかりやすい解説

人間学
にんげんがく
anthropology

 
 anthropology I.L.20 M. homo sapiens homo faber2 ()  M. A.L.M.M.D.  

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